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#13【やってみよっ対話型鑑賞】犠牲がともなう戦いって正義なの?

オンラインで、絵画作品をおしゃべりしながら30分程度じっくりみていきます♪
作品情報は鑑賞の最後に紹介します。


メンバー

今日のファシリテーターはオンライン教室「アートダイアローグスタジオENDIA」の主宰、遠藤歩が担当♪

鑑賞スタート!

こちら見えますか?はい、そうしましたら今日はこちらの作品を見ていこうかなと思いま~す!まずはじゃあ、しっかり1分半ぐらい、それぞれで隅々まで静かに鑑賞してみてください、お願いしま~す。

は~い!
(じっくりみる)

はい、じゃあ1分半ぐらい経ったので皆さんで喋りながら見ながら進めていこうと思いま~す。どなたからでも大丈夫なので、思ったことでも感じたことでも、見えたものでも第一印象でも、お気に入りポイントでもなんでも大丈夫で~す。誰から行きましょう?
はい、Stuart。

はい。左側に人が3人いて、で、手を差し伸ばしてる先に剣があって、それがどうも3本ありそうなので、人が3人で剣は3本だから、この人たちに1本ずつ、なんだろう、この剣を渡すのかな?それともなんか奪おうとしてるのかな?人が3人と剣が3人だなってのが気になりました。

ありがとうございます。今の渡すっていうのは、この人物(右)の話ですか?

3つの剣と3人の男たち

あ~そうですね。今持ってるのはその人だから。その人から左の人に渡すとか。

その渡すって断定できないのは、どこがどうなってるからなんやろう?

渡すって断定できないのは、その今3本まとめて持ってる人が、後ろ足体重でちょっと体を引いてる感じからかな?「渡します」って3人に向かってるんじゃなくて、逆に引いてるから。

なるほどね!積極的じゃないってことやな。

積極的じゃない、そうそうそう。

なるほど。ありがとうございます。状況がちょっとわかりづらい感じですねw 他みなさんはどうですか?
はい、しずかちゃん。

確かにこの弱腰っていうのか。これ本当何してんのかな?って初め見た時思って、この真ん中の人ですよね。赤いマントかな?布が結構赤が鮮やかだし、実は偉い人なのかなって思ったんですよね。だけど中に着てる服はあんま偉い感じがしないっていうか。だからなんだろうな?元々偉かったなのか、そういう感じの人?でもちょっと追い詰められちゃってるような感じもにも見えるんですよね。それは顔がちょっと困ってる感じ。あとやっぱ3人の方を向いてないような。もうちょっと上を向いてるのかな。

うるうる

なるほど。この人物が偉い人って思ったのが、この赤い衣服っていうところから言ってくれたんやけど、この赤以外のところで偉いな~とか、身分の高さみたいなの感じる要素って他にあったりする?

いや、それがね~無い。無いかなw でも髭が結構長いので、長老とか、白髪交じりだったりするので、年配の人なのかな。こっちの左側にいる3人よりは。

あ~~なるほど、若さ、老いみたいな感じの差がありそう。

そう、で、老いというよりは、経験とか、知性とか、なんかそういう歳を取っていることによるプラスの面みたいなものを持ってそうな感じがします。

ありがとうございます。よぼよぼみたいな感じではなくw、歳を重ねた上での経験値だったりとか知性があるような感じの人物で、なおかつちょっと追い詰められてるんじゃないかと、状況的に困ってたりもするんじゃないかって話ですね。ありがとうございます。
ももさんも第一印象いかがですか?

右側の下の方にいる人たちが、直視しないようにして、なんか悲しそうにしている中で、1人少年だけが、しっかりと目を開けてこっちを見てるなと思って。この少年が主人公かしらと。『幼い頃の、そんな時から彼は片輪を見せてた』みたいな王の若かりし頃みたいなやつでw

ばっちり見てる…!

で、この真ん中にいる人は左の3人とはじめ敵対関係にあるのかなと思ったんだけど、もしそうならこんな剣を真ん中に置いてなんかやり取りしないだろうと思ったから、私はこの左の3人がこの剣を捧げようとして、真ん中の人に祝福して返してもらおうとしてんのかなと思ったんだけど。それにしては剣が抜きさらされてるんだよね。捧げて、ちゅちゅって祝福して返すんだけど、「3本もらっても俺、そんなの捧げられても困るよ」的なw 弱腰だからw でもやっぱり捧げられてんのかなっていう風に思いました。

うんうん、なるほど。敵対関係っていうよりかは、どちらかというと逆。もっと信頼関係みたいなものだったり、献上みたいな目上の人に対して捧げるみたいな。

完全にもう上下関係ね。主に対して臣下の礼で捧げてるんだけど。「いや、俺そういう器じゃないし」的な。で、それを見てる少年の「帝王たるもの、ここはしっかりと捧げられたら祝福して戻さなきゃいけないのに、な~んだ」みたいな。自分の父さんかもしれないけど、「ダメだな~」みたいな感じで、「俺だったらああはしない」みたいな。なんかもうすでに彼は帝王なのかなみたいな勝手に妄想してましたw 客観的に見てんのかなみたいな。

あ~なるほど。もっと堂々と受け渡されるような、もっと覇気を見せてほしいみたいな。

帝王ならね。うん、そうそうそう。

ちなみに、その捧げるみたいに思ったのは、この3人のどこがどうなってるからそう思いました?

この右手を出して、これも敬礼じゃないかなと思ってて。で、私たちはあなたに全てを捧げるので、どうぞこの剣を祝福して戻してくださいみたいな。迫ってるのかなと。で、左側の人は、なんかかぶってるから、防具もつけてて、この人って兵士なのかなって思って。で、この真ん中の人はその兵士に守られる人なんだけど、なんか弱腰だねみたいな。

強気/ \弱腰

ちょっとさっきから“祝福”の意味が私あんまりわかってないんやけど、もう少し別の言葉で説明してもらえたりする?

私はこの身を一生あなたに捧げますみたいな。豊臣秀吉に対して徳川家康が・・・あれ?なんだったか忘れたな。なんかが全てを捧げますみたいな時に、その臣下の礼を取る時に、自分を守ったり相手を殺したりできるようなものを差し出して、「これをあなたに捧げます」みたいな。「これごとあなたの全てを捧げます」みたいな感じで差し出して、で、それに対して「ありがとう、これを受け入れます。そしてこれごと皆さんの捧げたものを私は受け取ります」みたいな時に、口付けみたいのを剣にして、で、戻すみたいなのがあったように記憶してるんだけど。

なるほど。そういう習わしというか、儀礼というか、忠誠心を示すようなことがやり取りとして行われてるんじゃないかみたいなってことか。ありがとうございます。この3人(左)と1人(真ん中)の関係性みたいなところだったり、あと、この少年とこの真ん中の人物がもしかしたら親子関係なのかもしれないっていうことだったり、あとは、この下にうなだれている人たちがちょっと悲しそうだねっていう話も新しく出てきていましたね。ありがとうございます。
じゃあ、ちょっと順番にもう少し詳しく見ていこうかなって思うんですけれども、こちらの4人の方(左の男性たち)をもう少し詳しく見ていこうかなって思うんですけれども、今の話も踏まえて他に発見したことある方いらっしゃいます?
はい、しずかちゃん。

なんかね、すごい気になってるのは、お互いの体に手を回してるのが気になるんですよね、この3人組w ちょっと後ろは見えないんですけど、真ん中の人は多分この1番手前の男性のがっしり胴体を抱え込んでいて、これはどういう隊列かなって思うんですけどw なんなんだろうな。1枚岩ですみたいな、そういうこの3人の連帯を示すのか、バラバラでいるよりも3人でいる方が安定感があるからなのか。で、さらにね、真ん中の3人いるうちの真ん中の膝が曲がってるんですよね。

どっすん

あ~~~ほんまやね

結構この人は、真ん中にいる赤いマントの人物に向けて前のめりな感じにも見えて。他の2人はちょっとピシッと止まってる感じなんですけど、真ん中の人だけちょっと前のめり。だからなんだって感じなんですけど気になるw

ありがとうございます。3人で1つみたいな、そういうセットなんじゃないかっていう見え方と、あと3人の中での違いみたいなところで言うと、真ん中の人物だけちょっと前のめりなんじゃないかっていうことやったんやけど、その3人で1つみたいな感じって、この手をがっしり腰に当ててる以外のところで感じるポイントってあったりする?

やっぱり3人とも、さっきももさんも言ってたみたいに、防具をつけてるというか、頭になんかかぶっていて、この3人は多分今にでも戦いに出られそうなそういう服装。そんなところも3人似てるなって思います。

3人の防具がそれぞれ違うなっていう風にうち見えてるんやけど。

確かにね。

関係性的にはどんなことが言えそうとかあったりする?

みんな同じぐらいの大きさのものが頭の上に付いてるw おっきい方が偉いとかなのかなとかちょっと思ったんですけど、国が違うとか?そうね。確かにバラバラのものかぶってるから、誰かが1人が偉い人で、家来が3人とかだったら同じもの被るかなっていう気がして。出てきた場所が違うとか、そういう背景の違いかな。

うんうん、なるほど。それぞれに少し違いはあるけれども、3人で1つみたいな。

そう。そうね。戦国時代の浅井家とか武田家みたいなそういう人たちが、3つのエリアから集まってきて組んでいるみたいな、そんな感じにも見えるかなw

あ~~~うんうんなるほど!それぞれの陣地は違うけれども、志は同じみたいな共通点があるんじゃないかってことか。ありがとうございます。今、この3人の関係性についても話してくれましたね。他皆さんもどうです?
はい、Stuart。

はい。ちょっと同じような話になっちゃうかもしれないですけど、やっぱりこの3人は兜のデザインが違うんで、3つの国の三国同盟とかでね、で、連帯して、で、やっぱり兵士の格好してるから、戦でね、攻め込んできて。攻められてるのはやっぱ僕はこれ右側の人物で、最後に窮地に追い込まれてるっていう風に僕には見えてるんですよね。で、最後もう本当に城を明け渡せとか、土地を、国を明け渡せみたいな感じの、3対1の戦いの場面の本当に勝負が決着するようなところなのかな~とか。

こ、降参だ…!

ほうほう

で、僕は右側の1人は、さっきしずかちゃんも言ったけど、目がもう泳いでるというか、上の方見ちゃってて、目も合わせられないぐらい腰も引けてるし、本当に参りましたっていうような感じで、武器も全部渡します。で、右側の人の右手の手のひらがこっち向いて見えてる。これがなんとなく本当に参りましたみたいな、降参ですみたいなサインみたいな感じに僕は見えてる。だから着てるものとかは、左の3人は腰にも何か、兜っていうか金属製のものを巻いたりして戦う格好なんだけど、右の人間は丸腰で、それ以外で見ると、シャツも、下のスカートだかパンツだかわかんないけど、右も左もなんか似たような感じだから、で、マントみたいなのは、赤と白の色の違いはあるけども似たような感じだから、服装からいくとそんなに差はなくて、武装してるかしてないかぐらいかな。

うんうん、確かに。

で、あと、足。靴っていうのかな、サンダルみたいのも同じデザインで、そっからもあんまり身分の差みたいな感じなくて、むしろ対等なんだけど、やっぱり戦いの上では、さっき言ったみたいにもう本当に三国同盟に攻め込まれて、参りましたみたいな感じかな。

あ~なるほど。共通点みたいなところが色々出てきたけれども、そこで敵対関係みたいなのっていうのは、どの辺からそう思われました?

敵対関係は、そうだな、表情かな?左の3人の表情は、やっぱり厳しい顔してると思うんですよね。目をなんだか睨みつけてるとか、見据えてるような感じという。表情は厳しいので、攻め込んできてるっていうのはこの辺からかな~。

真剣な眼差し…!

うんうん、なるほど。表情の違いっていうところで、やっぱり力関係というか、そういった現状の押し押されみたいなのが見受けられると。ね、追い込まれてるんでしょうかね?さっきのももさんからは捧げているっていう見方もありましたけれども。ありがとうございます。他、何か発見した方いらっしゃいます?

そしたら、1個。真ん中の人が外から差し込んできてる光みたいなのが綺麗に当たってるなとは思って。さっきStuartが攻め込んできた3人って言ってて、こっちの人たちは顔がちょっと影っぽくなってるけど。

 

確かに!

 

そう、すごい左上の方から光が差し込んでいるのか綺麗に当たってるから、いい人なのかなって。単純にw

 

いい人w 悪い人じゃないんじゃないかとw

 

そうそうそうそうw 悪いから攻め込まれたわけじゃなくて、なんかいい人。攻め込まれちゃったのかな。みたいな。

あ~~もうやむを得ずっていう状況が感じられるっていうことか。なるほど。光っていうところから連想してくれたけども、じゃあ、ちょっとこちらの方にも(絵の右)その光が当たっているような気もするんやけど、この辺からもどんなことが言えそうか、次見ていこうか。ちなみにしずかちゃん、こっちで言うと光の話だと、どんなことが言えそうとかあったりする?

まるでスポットライトがあたっているよう

いや、この後ろの女性2人もすごい当たってますね。

当たってるね!

うん、当たってるw いい人なのかなw

安易wwwww

 

ちょっとまだわからないですがw

はいありがとうw 他皆さんもこちらの3人っていうか、後ろの子供も含めて新しく発見したことある方いらっしゃいます?
はい、Stuart。

はい。だから、さっきの話の続きみたいになるんだけど、攻め込まれてる国のね、やっぱりその女性と子供、弱者みたいな感じで。真ん中の1人で立ってる人が、それを守ろうとはするんだけどさ、守りきれないのかな、最後はな~っていう。そういう弱者とか被害者とかそんな感じで、寝てるようにも見えるんだけどね、これは寝てるんじゃなくて、嘆き悲しんでるのかなっていうこの今の自分たちの状況に。

嘆き悲しんでるのはどこがどうなってるから?

みんな下向いてるじゃないですか。右側の服の人はもう1人の女の人の肩に手をかけて、額に手を当てて、なんか下を向いてるとか。他の人もなんかみんなうなだれてる感じなので。

ぴえん

ありがとうございます。じゃあ、Stuartの中ではこの後ろの人物達っていうのはこの真ん中の人物と同じような共同体というか、何か同じグループで、状況的に嘆くような状況なんじゃないかていうことですかね。ありがとうございます。他もいかがですか皆さん。
はいももさん。

なんかね、形勢がすごく悪かったんだけど、この真ん中から右側の人たちの。そして、もうダメだと思ったらね、天から降ってきたのかもね、この剣が3本w

ふわ~~って?w

 

ダメだと思ってたら、なんか剣が落ちてきたのかも3本w ここからまた形成が逆転するかもしれない。

何本も振ってこなくていいのにねw 1本でいいじゃないですかw

そうなのよ、なんで3本なのかなっていうね。3本だから、この左側の人たちのものじゃないかなとか、色々考えちゃうんだよね。これ1本だったら話は簡単なんだよね。

話は簡単ってw 完全なファンタジーですけどね、今の話でいくとw

ほら、3本の矢とかあるじゃん。

 

あ~~~!

 

サンフレッチェ広島のね。なんかそういうのとかもさ、3本あるから色々考えちゃうんだよね。しかもさ、1本1本違うしさ。まるで左の人の防具みたいにまるでこれも3つの国みたいじゃん?剣が。だからこれ国と国の戦いみたいなのを人で寓話的に描いてるのかもしんないね。こういう人がこういう人にこういうことをやって~じゃなくて、この国とこの国とこの国がこの国にこういうことしたみたいなやつを人間で描いてるのかなとか。すごいリアルに描いてあるけど、実際は寓話的な感じもする。

あ~なるほど。ちなみにその形勢が逆転していくぞみたいな風に思わはったんはどこから?

光がね。こっちの人はいい人っぽいじゃん。なんかこう主人公っぽいじゃん。だからw

いい人っぽく見えてんにゃなみんなw

この人と、この右側の人たちが、『ダメだと思われたそこに…!』みたいな感じで落ちてきたんかなってw まるで降参してるところに、『気づけば左の手に…!』、みんなが目を閉じてるけど『目を開けたらもうそこに剣が…!』みたいなw

 

めくるめく妄想をありがとうございますw

 

で、それを見てる少年、全てを見てる少年w だってみんな目閉じてるじゃん。もうダメだと思って大人は。

少年の運命やいかに…!

あ~そうね。確かに

だから目を開けたら形勢が逆転してんだけど、子供だけが全てを見てるw

うんうん、確かにこの少年だけが目を開けているっていうところから言えそうなことっていうのはありそうですね。あとはやっぱりその戦いをしているっていうにせよ、悪と善みたいなわけではなく、追い込まれてる方自体もいい人っていうキーワードがさっきから出てますけれども、何かこう、悪悪みたいなことでもなく、善善なのかもわからないけれども、ちょっとそこもグラデーションがあるような話が出ていますね。
じゃあ、改めてこう全体を見た時に、背景も含めて、今のももさんの話もありましたけども、他の皆さんも何か思うことだったり、新しく発見したことでもいいですし、何かある方いらっしゃいます?
はい。しずかちゃん。

場所が、ここの。なんだろうな、立派な部屋じゃない感じで、奥の方も結構暗くて、なんだろう。回廊とかの一部なのか、半分外なのか。半分外っていうよりは、お部屋として中に入ってった場所なのかなって。この、柱がすごい太かったりとか。でアーチ状に、多分こうレンガみたいなやつが積まれてる感じとか、床も石っぽいし。快適そうな場所じゃないんですよね。殺風景だし結構。なんか、だから隠れてたのかなとか。そんなこともちょっと感じるんですよね。

お城?隠れるための場所?

あ~~~表っていうよりかは、裏っていう感じってこと?

あ、そうそうそうそうそう、裏っていう感じ。

うんうんうんうん、なるほど。隠れていたっていうのは、この人たちの話ですか?(真ん中の人と右の女性たち)

そう、この目を閉じて、もう今にも諦めそうな人たちが隠れてたのに、はあ。みたいな。見つかっちゃったって。

なるほど、本当にじゃあ最後の最後みたいな。そういう窮地に追い込まれているっていうのを場所からも感じてくださって。

そうですね。うん。

ありがとうございます。他、皆さんもいかがですか。はい、Stuart

はい。また人物に話に戻っちゃうんですけど。その右側のあぁもうダメだっていう女性、子供の話で、女性が3人で。僕が攻め込んできてる三国同盟みたいなって言ったんですけど、そっちも3人なので、結局占領する側とされる側でペアになるのかなと。男と女じゃないですか。なので占領されるっていうことはそういうことでもあって、そっからまた子孫とかいろんなことがあって、今この国は潰れてしまうのかも、なくなってしまうのかもしれない、地球上からは消えてなくなるのかもしれないけども、そこでまたこう、人と人との、男性と女性との、交わりみたいなのがあって、次の世代に行ってみたいな、そういう歴史がこうずっとこの先もこう繋がっていくみたいな、3人と3人みたいな人数からそんなことも感じたりする。だからももさんが言ってたような例え、人が3人というよりも、国が3つとかっていう、なんて言ったかちょっと忘れた

寓話的な

そう、寓話的なってか、僕もそんな感じがしてて、だから1つの攻め込まれてる国は消滅するんだけど、そこにいる人はやっぱり略奪とか強奪とか、いろんなことがありながらも混ざっていって、歴史が繋がっていってみたいな感じになっていくのかなみたいな見ててそんな感じがしました。

あ~ありがとうございます。なるほど。ももさんも最後いかがですか?

今のStuartの話がすごいよかった。むちゃよかった。ここで終わらせたいっていう気持ちw

ありがとうございますw

 

かしこまりましたw
みなさんありがとうございます。人対人の敵対関係だったりとか、忠誠心だったりとか、そういう人間関係の話が出てた中で、最終的にそういう寓話的な、もっともっと広い目線で見た時の国の移り変わりの話なんじゃないかっていう話も読み解いていけましたね。ありがとうございます。

今日はじゃあこの辺で終わりたいと思うんですけれども、この作品に関して言うと、情報を伝えた方がいいなっていう風に思ったんでw、今さくっとWikipediaで見ただけのあってるのかあってないのかわからない情報伝えてもいいですか?w 

今回鑑賞した作品

ジャック=ルイ・ダヴィッド『ホラティウス兄弟の誓い』(1784)カンヴァスに油彩
326㎝×420㎝ ルーヴル美術館

アフタートーク

「題材はティトゥス・リウィウスの物語『ローマ建国史』から採られたものである。絵の中で3兄弟は戦いに向けて連帯とローマへの忠誠を示している。父はそれを全面的に支援している。彼らは愛国心のために命を投げ出す覚悟がある。」右の女性たちは母と姉妹たちだそう。これファミリーやねんて。

 

そういうことなんだ。

父もみんなも3兄弟を戦場に送り出さなきゃいけなくて、嘆き悲しんでんだ

父の動きがちょっとわかりにくかった。

古代ローマに書かれた物語がベースだったんだね、この作品。

え、ローマに戦いを挑むってこと?

ローマへの忠誠を誓うんでしょ。動員されるんじゃない?まるで信長に言われる家康みたいに。なんかもう、行けと言われたら行かなきゃいけない。

 

超嫌じゃん。

でも、名誉があることだからさ。

え。だって、戦争と一緒ってことやろこれ。

そうだね、出兵前の。

でも、だからこの3兄弟かなんかわからんけどは、やっぱり名誉なことだと思ってるってことだよね。

目を覚まして~~~

 

じゃ、この剣は何?今から渡すわけこの3人。

これはやっぱり儀式的な感じなんやって。忠誠を誓う「ローマ式敬礼」。

やっぱ敬礼なんだこれは。

父ちゃんは行かせたくないんだよな。

 

で、ちょっと3人の覇気にびっくりしてんねんな、多分。

「お前らそんなやる気だったのか!」みたいな?w

で、このちっちゃい男の子はこのシーンを瞼に焼き付けて、「俺も10歳ぐらいになったら戦いに行くぜ」みたいな。

やだ、プロパガンダじゃん!

逆に、なんかお父さんがこの時代の人にしてはすごく現代的な人だよね。一緒に乗ってさ、俺ら頑張るぜ!おー!ってなったっておかしくないのにさ、悲しんでるのがすごい現代的だよね。

 

現代的ですよね。だから今の戦争やってたりするけど、なんかそういうのと重なって。で、憎しみって連鎖していくじゃないですか。世代を超えて。

でもそう思うと、いつの時代もちゃんと現実や死というものを分かっている、戦いよりも命の方が大事って思ってる人は、やっぱりいるってことやと思う。

いると思うけど、そういう絵が残るっていうのがね。なんか残らなさそうだもんね。大変良くないから、士気が落ちるから。

 

そうやんな。廃棄されそうやんな。

これでも何年の作品なの?

1784年、フランス革命前

あーフランスの絵なんだ。フランス革命前にこれを描いてるっていうとこに、多分なんかメッセージがあるんだろうね。ダヴィッドわざわざ選んで描いてるから。

しかもほら、この主人公がさ、悲しんでる父だからさ、これすごいよね。普通だったら意気盛んな息子の方が主人公だよね。

真ん中にいるもんね。え。じゃあ何、これは反戦?

いや、むしろこの国への忠誠心みたいなものを若者が持つっていうところに、まだフランス革命前だから王様からするとそう仕向けたいみたいな、若者たちは国のために戦うんだぜみたいな。

そっちに賞賛だろうね、この左の3人に。

ってことはお父ちゃんの方は当時の鑑賞者は誰もちゃんと見てないってことだよね。

 

そうだろうね。光当たってるけど、父ちゃんの方が。

 

あ~ダヴィッドはわかりながら描いてんにゃろなぁ多分。

そうねそうね。だから光があたってて、家族が悲しんでるんだよみたいな。

めっちゃ勝手なこと言ってたな。俺w

やっぱこういう物語がベースにある作品は、自分の解釈と事実がちょっとズレてくるところがどうしても出てくるね。

鑑賞はすごい楽しかったけど、情報開示があって、やっぱこれって描き手の意図があって、史実に基づいてある場面を書くぞっていう意図があって、そういうのを後から知った時に、自分が全然違うことを言ってたなっていうのを知った時の、なんかそのザラッっとしたなって感じは正直あったなw

このひとたちが家族ってことが、描かれてるものからだけだと判断できなかったり、あとこういう絵って状況が複雑じゃないですかw 描かれてない背景みたいなのもいっぱいあって。隅っこに“ローマ帝国万歳”みたいなことが書いてあったら、もしかしたらもうちょっとわかるのかもしれないけど。

聖書だったり、ギリシャ神話だったり、古典的な物語っていうものがベースになっている作品っていうのは、 そういった物語を知らないとこの絵がどういう状況なのかなっていうところまで行くのが描かれているものからだけで紡ぎ出すのが難しいところはあるよな。

確かに。情報を入れながらやってみてもいいかもねっていう感じだけど、そのためには結構事前にしっかり準備も必要だよね。しっかり見て、なお且つある程度この絵の背景が分かった上で、最後じゃあこの絵はフランス革命の時期でどういう存在だったんだろうねみたいな、そういう話になるとまた違った対話をする面白さがあるかもしれないね!

男性たちの服の色はフランス国旗の象徴のようにも見えてきそう


おわり

最後までお読みいただきありがとうございました!

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次回は来週9月10日(火)ごろにUP予定です。またぜひ読みにいらしてください♡

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