個人と会社のベクトル
こんばんは! dnkspitz(ダンスクスピッツ)です。
私は、これまで3社の会社で、プロジェクトマネージャ、管理職、取締役として組織運営を行ってきました。
今日は、組織のパフォーマンスを最大限にするために、苦労したこと「個人と会社のベクトル」について、書きます。
私は、マネージャになってしばらくは、組織の目標、売上目標、期限厳守、品質確保など、そういったことばかり、部下に話をしてきました。
ところが、なかなか、思うように組織が動いてくれません。
よく『「会社のベクトル」と「個人のベクトル」をできるだけ近づける努力をしましょう』という話を聞くと思います。
そうすれば、組織として大きな力が発揮できる。という話です。
私も、それを意識していました。しかし、ベクトルを合わせようとすればするほど、ベクトルが乖離するように感じていたのです。
確かに、理想は「ベクトルを合わせる」ことなのですが、ある時から、私は「会社が個人に期待すること」と「個人が会社に期待すること(本人にとって会社で働く意味)」は、多少違っていても仕方がないと割り切るようにしたのです。
私はこう考えてみたのです。
「大切なのは、私が各個人に寄り添って、まず最初に、その個人が会社で働く意味を理解し、その点を最大にできるようにしつつ、会社のベクトルに近づける努力をしたらどうなるだろう…」
私は「そもそも自分自身が楽しめない限り、会社の業績に貢献できるわけがない」という考え方をするタイプなのですが、それを部下にあてはめてみることにしたのです。
まず、働いて良かったと思えるように、例えば、
「◯◯技術が身につくと、どこに行っても、活躍できると思うよ」
とか
「◯◯は大変だけれど、これを経験すると、仕事以外でも役立つよ」
とか
「◯◯をやり遂げれば、あなたが望む◯◯もできるようになると思うんだけれど」
などなど、そういうことを話すように意識したのです。
そうすると、少しずつ、変わってきたように思います。
上司から言われたことを、黙々と行う毎日が、楽しいはずがありません。
本人が楽しみながら、将来を夢見ながら、仕事ができるようになれば、それが組織の力になるのではないかと考えるようにしたのです。
その結果、私が担当する組織は「◯◯(私の個人名)塾」といわれたり、「◯◯グループ」と言われたりするようになったのですが、それで良かったのではないかと思っています。
ま・と・め
組織運営は、各自に合ったスタイルがあると思うので、何がベストかはわかりません。しかし、「個人を尊重する」という視点を抜きにして、良い方向に進むことはあり得ないと思います。
では、また。
dnkspitz
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