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どんな些細な事も考え過ぎて疲れる小さな小さな店のバーテンの話

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どんな些細な事も考え過ぎて疲れる小さな小さな店のバーテンの話

記事一覧

正論に対する根拠

人がそう言うから。 一元論の蔓延にはあらかた根拠など無い。 正論は正論、しかしながらその正論に反する事象が起こる理由とは何かという洞察がまるで無い。 起こる事に対…

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2年前

配慮論

サイゼリヤが流行っているから行ってみたらビーガンメニューが無かった。ビーガンの私への配慮が無いと。 世の中は配慮で成り立っている。 腹が減れば配慮が飯を配達して…

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2年前
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冬山 武尊山

山は若いうちでは面白くない。 基本ずっと苦しい。果てしなく苦しい。下りも苦しい。膝が壊れる。 歳をとるとは経験。色々な苦行が思い出される。 果てしなく遠い頂を稜線…

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2年前
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トウキョウナイトライド

東京は狭くて広い。 色々な表情がある。ol’school とnew school の混在。狭いキャットウォークの50年来の住居の部屋にプレステ5が鎮座していたり、そのトイレはけつを自動…

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2年前
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決定論

かつてアインシュタインは決定論を証明しようとした。運命という漠然とした主観的考え方への科学的アプローチだ。平たくいうと何をしようと運命という存在によって結論は決…

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2年前
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BARの使い方

ディナーラッシュという映画に出てくるレストラン内のバーテンは教養豊かでどんな質問にもスマートに回答する。謎かけに近いアッパーなビジネスマンの質問、カウンターに10…

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2年前
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正論に対する根拠

人がそう言うから。

一元論の蔓延にはあらかた根拠など無い。
正論は正論、しかしながらその正論に反する事象が起こる理由とは何かという洞察がまるで無い。
起こる事に対しての感想が正論として蔓延り、なぜその逆流が起きたのかという考察はもはや存在しない。
スマートな人間はそこで黙り込む。何故ならその一元論に対する反論など意味を成さない事を知っているからだ。
議論には教養と知識が不可欠だ。知識武装という言

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配慮論

配慮論

サイゼリヤが流行っているから行ってみたらビーガンメニューが無かった。ビーガンの私への配慮が無いと。

世の中は配慮で成り立っている。
腹が減れば配慮が飯を配達してくれ、金がなければお代は結構ですという配慮。暑ければ自然の配慮によりその風が吹き、寒ければ配慮により街中で火を焚きまくる。もはや配慮無しでは生きては行けない。

配慮が必要となり、配慮がAmazonで買えるようになる。配慮マーケットに持ち

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冬山 武尊山

山は若いうちでは面白くない。
基本ずっと苦しい。果てしなく苦しい。下りも苦しい。膝が壊れる。
歳をとるとは経験。色々な苦行が思い出される。
果てしなく遠い頂を稜線から見ると、到底到達しないと思う。ただ、経験が有ればわかる。自分の視野に入ったものには必ず到達する。厳密には見える以上到達する方法を考える事ができる。どんなに遠くとも、視野に入った時点で正に読んで字の如く、ゴールが見えるのだ。人は想像以上
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トウキョウナイトライド

東京は狭くて広い。
色々な表情がある。ol’school とnew school の混在。狭いキャットウォークの50年来の住居の部屋にプレステ5が鎮座していたり、そのトイレはけつを自動でながしてくれる。便座は暖かい。300年前の建物の奥に500m以上の建物が顔を覗かせたり。

日本の食べ物は古来物も一つだが、それ本来だけが売りでは無い。ナポリタンやオムライス。いわゆる魔改造。欧米人はいつも口にする
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決定論

決定論

かつてアインシュタインは決定論を証明しようとした。運命という漠然とした主観的考え方への科学的アプローチだ。平たくいうと何をしようと運命という存在によって結論は決定的なものであるという考え方。
これは宗教的発想に近い。神という存在の肯定だ。

映画テネットではこの決定論に対する一つのアプローチが描かれている。主人公はどういう訳だか人類存続の為のキーマンと化す。主人公が何処で生まれてどう育ち、何をしよ

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BARの使い方

BARの使い方

ディナーラッシュという映画に出てくるレストラン内のバーテンは教養豊かでどんな質問にもスマートに回答する。謎かけに近いアッパーなビジネスマンの質問、カウンターに10ドルが置かれる。一息の溜めの後、完璧な回答をこなし、さっとその10ドルを回収する。
カウンターに於いて座る人間のステイタスなどどうでも良くよく、ただその根本スペックをぶつけ合い会話を成立させ、小さなマウントを取り合う。会話上の小さな小さな

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