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現代社会 / Veile Creative

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生々流転するテクノロジーに翻弄される現代社会を考察。
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2023年7月の記事一覧

いわゆる「成長センター」は今どこにあるのか?

いわゆる「成長センター」は今どこにあるのか?

急落する東アジアの出生率

日本はおろか、韓国や台湾、中国など東アジアの出生率の鈍化に歯止めがかからない。この状況は極めて特異といえるもので米国でもアジア系の出生率だけが突出して減っている。ヒスパニックや黒人、欧米系の人種に至ってはアジア系よりもはるかに高い出生率を保っている。

出生率の低下が招くことの一つとして挙げられるのが世界の成長センターの変遷である。人口が多ければ、なおかつ若い人が多けれ

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米国経済ウォッチ:現在の世界金融はどうなっているのか?

米国経済ウォッチ:現在の世界金融はどうなっているのか?

狂"乱"の20年代?

さて、2023年の金融市場は「狂乱」といってもいいかもしれません。2008年のリーマン・ショックですでに崩壊しつつあった米国経済は、FRBのごまかしによって現在まで高値圏で推移しています。これが健康な経済状態かどうかについては議論するまでもないことはおわかりかもしれません。

2022年の終盤に起きたFTXの破綻はこの一連のブーストが終わりとなる一石である可能性が否定できま

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米国経済コラム - 学生ローン問題を考える

米国経済コラム - 学生ローン問題を考える

学費が高すぎるアメリカ社会最近話題になっている問題の一つにアメリカの学費が高すぎる問題があります。日本とは異なり、高額な学費を要求されるアメリカですが、給与水準は高く、日本の二倍ほどあります。よくアメリカの物価といわれて思い出すのがその高さです。何を食べるにも飲むにも日本の数倍の料金を払わなければならないというイメージが根深いアメリカですが、現地在住の方の話を聞くと食費や居住費は抑えようとすれば抑

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欧米で進む深刻な「キャンセルカルチャー」、その内実を分析

欧米で進む深刻な「キャンセルカルチャー」、その内実を分析

最近生活していて、Youtubeに流れている動画でよく見る「キャンセルカルチャー」、日本でも結構話題になることはあるものの、それについて触れているケースは少なかったりします。

巷で噂のキャンセルカルチャーとはいったい何なのかを改めて深堀していきたいと思います。

言っても無駄、いても無駄?キャンセルカルチャーを定義付けるものとして最初に考え付くのが「あきらめ」です。商品に対して絶望や失望感を受け

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