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先輩プロダクトマネージャー(PdM)から学ぶマネジメントの秘訣【対談インタビュー】

今回は、中途入社から未経験でPdMデビューしてもうすぐ1年半のデジクルチームで活躍する見上さんと、長年PdMとして活躍している現在ヘルスケアチームの先輩、鎌瀧さんとの対談インタビュー。同じPdMとして業務での悩みや円滑にまとめていくためのコツなど日頃から気になっていたことを先輩に聞いてみました。
DIGITALIOのPdMがどのようにチームをまとめ課題を解決していっているのかがわかる記事となっていますので、ぜひご一読ください!

見上 翔太さん ※画像右
2022年5月中途入社。リテールDX事業本部・デジクル事業部でPMを担当
前回の見上さんのインタビューはこちら

鎌瀧 晋也さん ※画像左
2019年中途入社後、CARTA GAMES(旧VOYAGE GAMES)で海外アプリゲームのパブリッシングプロデューサーとして、ゲームタイトルの獲得から中国パートナーとゲームを開発や、リリース・運営・プロモーションを担当。現在は、DIGITALIOのヘルスケア領域で開発PMを担当

これまでの経歴について

見上 はじめまして、見上と言います。DIGITALIOに中途入社してPMデビューしてもうすぐ1年半になります。まだまだ歴が浅いので、今日は同じPMの先輩である鎌瀧さんに色々お話を伺えたらと思ってます!

鎌瀧 はじめまして、鎌瀧です。僕も元々CARTA GAMES出身でDIGITALIOには今年来たばかりなので、お互いざっくばらんに話せたらいいですね!

見上 元々鎌瀧さんのことは伺っていて、元調理師のつよつよPMがヘルスケアチームに入られたと聞いてました(笑)
鎌瀧さんは今までいろんなご経験をされているようなのですが、どうして調理師からディレクション・プロデューサーにキャリアチェンジされたのですか?

鎌瀧 小さい頃から工作をするのが好きだったので、調理師からクリエイターは「何かを作る」という意味では全く同じマインドで変化はなかったです。私のクリエーターの強みとしてはデザインとシステムが両方出来る事でした。ゲームのアプリ化に伴い市場のスキルレベルが格段と上がったため、このまま自分の中途半端なスキルを伸ばすより、企画が得意だったのでディレクションの道を選びました。正直、第一線のゲームエンジニアのレベルの高さについていけないとも思ったので、クリエーターの方へのリスペクトは大きいです。

見上 なるほど!そういう経緯だったんですね。ディレクター・プロデューサーになった当初に苦労したこと、それをどう乗り越えていったかについて教えていただきたいです。

鎌瀧 前職でソシャゲタイトル1本を自社移管した際の担当としてチームをリードした時は、既にユーザーがついているタイトルだったので忙しかったですが、苦戦はしませんでした。ゲームは毎日数百数千万の売上が出るので、とにかく朝会社に行ってKPIを分析するのが楽しくて仕事にハマっていった感覚を覚えています。
その後、別会社に転職してプロデューサーになりましたが、ビジネス面での予算管理や、会社への承認の通し方など、ぼんやりとしか分からないことだらけで非常に苦戦しました。当時いた会社ではやりたいと手を上げると任せてはもらえるけど、教えてくれる文化はなかったので、分からない事は、分かりそうな人を探して、直接席まで行き、嫌がられながらも聞きに行って足で情報を集めたりしていました。半年後にリリースを控えたタイトルを持っていたのでとにかく必死でした。結果として社内でも認知してもらえて部長レイヤーとも仲良くなれたことが良かったです。

現在のお仕事について

見上 現在DIGITALIOのヘルスケア事業部では、具体的にどんな業務をされてますか?

鎌瀧 enpas」というツールを作って調剤薬局やドラッグストアなどに使ってもらっています。開発チームが外部の方なので、開発要件とか日々運用で起こるトラブルとか課題を潰しつつ、新規の開発や機能などを考えることをしています。現在、開発メンバーが5、6人くらいの少ないチームなので、現状だとなかなかプロジェクトが進みにくいこともあり、一緒に仕事をして下さる方を絶賛募集中です!(笑)

見上 (笑)ヘルスケア事業部に来てみて、どのような部分に仕事のやりがいなどを感じていますか?

鎌瀧 やりがいは自分が今いるヘルスケア事業のチームで、今まで働いてきたゲーム業界にいなかったようなタイプの営業の方々とのコミュニケーションを取ることです。やはり今まで触れてきて来なかった領域や遠のいていた部分ではあるので、日々刺激になっています。
また開発陣とのコミュニケーションは同じ言語でより細かいとこまで話さないといけないので、そういうところも刺激的ですし改めて勉強し直さないとなと痛感しています。

見上 コミュニケーションをしっかりとらないと成果物の出来が違ってきますよね。

鎌瀧 そうなんですよ。以前働いていたIT会社の営業の方々はシステムのことを話してもあまり聞いてくれないことが多く、理解したくなさそうな方もちらほらいました。でも今の営業チームはシステムへの理解が深く、僕が追い付いていない部分のシステムまで理解してくれているのがさすがだなと思いました。

悩み相談

見上 せっかくの機会なので質問させてください!自分は日々の業務の中で目の前のことで精一杯になり視座が低くなりがちで、物事を俯瞰して見られなくなってしまっていると感じているのですが、こういう時に鎌瀧さんが意識しているポイントなどありますか?

鎌瀧 プロジェクトでのポジションや求められる役割にもよるので一概には言えないですが、一般的には視座の高さが求められます。まだ若くて目の前の事に精一杯取り組んでいるならそれで良いと思います。ポジションが上がると先の事を計画して不安になって目の前の事に集中できなくなるので、改めて目の前の事に集中するのが大事だなと最近よく思います。
また、売れるものか考慮が足りないと感じるのであれば、スピードを意識したら良いです。処理するタスクはとにかくスピードにこだわり、1日の中に1時間の空きを作ることができれば毎日その1時間は考慮すべき問題に取り組めます。そこは考えてもあまり重要ではないと思うので、仕事は本気で処理する感覚でとにかく早く終わらせること。早さにこだわるとゲーム感覚で結構楽しいですよ。

見上 「早さにこだわる」、確かにすごく大事ですよね!勉強になります。
あとは、関係者の多いプロジェクトの場合、メンバーの意思を1つの方向に向けることに難しさを感じているのですが…。

鎌瀧 「ステークホルダーマッピング」という組織やプロジェクトに関与するステークホルダーを視覚的に整理し、理解するための手法があるので、これを上手く活用できると便利です。

  1. ステークホルダーをリスト化(全体像の把握)

  2. 影響力・興味関心でマップ分け

  3. マップ分けのポジションに応じて接し方をマネジメントする(コミュニケーション戦略)

特に最後のコミュニケーション戦略の部分が結構重要です。やはり関係値を築くということが大切なので業務以外でもよく会ってみたり、「この人だから頑張ってみよう」という感覚を持つことも必要だと思います。

見上 なるほど!確かに関係値を築くことってとても大事ですよね。色々教えていただきありがとうございます。「ステークホルダーマッピング」のお話を聞いて、改めて自分のサービスの全体像を把握して考え直す必要があると思ったので、ぜひ活用してみようと思いました。

鎌瀧 「ステークホルダーマッピング」などの手法はPMの体系化された知識なので面白くはないかもだけど、一度目を通してみると結構使えるようなものだと思います。でも実際のところ全てをやろうとするとプロジェクトがパンパンになって時間が足りなくなってしまうので、自分が必要かどうかは軽く触れてみて判断すればいいと思います!(笑)

見上 ありがとうございます!

今回の対談を通して

見上 鎌瀧さんは同じく未経験からPdMとしてキャリアを築かれてご活躍されている方なので、業務への取り組み方など日々の業務に活かせるお話が伺えて良かったです!

鎌瀧 社内のPMとの繋がりができ有意義な時間でした。これをきっかけに社内のPMの輪をもっと広げていき、お互い困ったときは助け合える関係を作っていきたいと思います!

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