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道路標示/大きな矢印 の目的 +

 《足元の地面に書かれた矢印》のデザインについて、選りすぐり題材をre-upしています📖
 今回、貴方の洞察力はどこまで的確でしょうか🤭

 さて、このような矢印。主に高速道路上🚙で見られます。
 この写真のように、片側二車線となっていて、インターチェンジやサービスエリア(左側)から本線に合流してくる、というごく一般的な場所を示しています。

 注目ポイント〔要件〕は、「本線上」かつ「右側の車線」に、まっすぐな矢印⇧がある、という点です。

 

この道路標示の意味、目的、効果について、察知できていますか?

 

 初見だという方、全く気にしてなかったという方、はこれを機に。一方、「これはつまり○○でしょ?」という認識を既にお持ちの方は、一応、今一度改めて考えてみてください☝

あ、その前に。
「自分は運転しないし」との感想をお持ちの方などは特に、以下の稿をまだご覧頂けていない方は、是非とも先に”寄り道”をどうぞ。
 道路じゃなくて駅の地面にある矢印のお話です📖

 

◆◈◆◈◆◈◆◈◆◈◆

 

高速道路合流1

 さて、本件。
 矢印の様子から窺い知るに、

◆「真っ直ぐ進みなさい」=「ここでの車線変更は控えましょう🚫」
◆「左車線にはちょうど側道からの合流車両が入ってきて”鉢合わせ”のおそれがあるから」

だと分析しましたか?
--- 【皆目分からなかった】が1~2割。【そうだと思った】が8割くらい、でしょうか💡 概ね「答え」は一致していると思います。

 「文字による示し」が無いので、知識として定着していないかぎり、図柄から推測するしかないわけで、ある程度の洞察力が無いと上記の答えに辿り着くことはできないと思うのですが、なんと、

事実は”そうではない”

のです😲


◆◈◆◈◆◈◆◈◆◈◆

 

◆側道から来た運転者が、この合流地点で、(片側一車線の交互通行道路だと誤認し、)大きくV字型に右折して逆走することを防ぐため

が正解です(*1)。このレーンに逆向きに入ろうとした際に、路面の大きな(反対向きの)矢印を見て異常を感じて…という抑止力効果がある(*2)、という話なのです。
各道路会社共通の説明ページはコチラ

 

 日頃から、目にした事物の「意味」や「効果」というものを推し量って考えるという習慣をつけることは大変有意義です。同時に、その”仮説”が正しいのか否か、適切な方法で調べるという工程をも伴う必要があります。
 このことは、大人のみならず、より好奇心旺盛な子供たちにとっても特にあてはまることだと思います。

(*1)もちろん副次的効果の存在は否定できないでしょう。幅員減少の時の「こちら側へ合流してください」の斜め向きの矢印がある場所、から受ける印象が強いと、『進路誘導』の意味として大きく捉えがちになると思われます
(*2)個人の感想としては、実効果には懐疑的です😎

 

◆◈◆◈◆◈◆◈◆◈◆

 

その先に展開があります

*** 新たな懸案 ***
「ごく稀に見掛ける”右側合流”の場所においてはどうなっているのか…」

 

 もし、私たちの多くが直感で予想した【本線通行車の車線変更を抑止が目的】という要素があるのだとしたら、”右側合流”の場合は左右の事情が変わり、本線の右車線ではなく左車線に標示することになるはずです。
 また、【逆走抑止が目的】だとしたら、”右側合流”の場合は左右の事情が変わらず、同じく本線の右車線に標示されるはずです。

 

実例場所を探しました(p_-)

 Google street view にてチェックしたところ、下記例のいずれも、(これが撮影された段階:2017年後半 では)路面の標示は何も無いようです。

 

<首都高速-谷町JCT>

右側合流谷町JCT201710


<阪神高速-神戸市内の柳原入口:東行き>

右側合流阪神高速柳原入口東行201705


【逆走防止目的の路面の矢印標示】が無い代わりに、首都高速の方は側壁に標示して役割を果たしていると言えそうですが、神戸の方にはそれすらありません🙅

 『これらの場所で、妙な矢印が書いてあったとしたら、”真の目的”を理解していない施行(施工)決定者による愚行だ👊』などという邪な予感を抱いてしまったものの、そもそもの正式な目的とされている要件を踏まえているからなのでしょうか、実際には「左車線に書いたりしない」という点に関しては適確に行なわれているようです👍

 

 ここまで、【施しの適切性】についてキャッチできていますか?難解だという方は、斜め読みせずにじっくりと吟味してみてくださいネ🤭

 

 

◆◈◆◈◆◈◆◈◆◈◆

 

さらに展開/転回がありました🔀

上に写真を載せた後者の方:阪神高速-神戸市内の柳原入口:東行き を実際に通過してみると…

 その翌年に当方が助手席で撮った実状の写真📷を👇の下側です。
⇒改めて述べますと、『逆走防止』が施工の目的なら本線の右側車線に描かれるはず!

 

 でも…🙄

右側合流20181202

 

”おかしい”に気付けましたか?

 

 何故にこのようなことになるのでしょう?
 真の〔目的〕に沿わず/それを踏まえずに「やっちゃった例」って、このような公的な例も含めて、やっぱり少なくないですね😵という話でした。
※ちなみに、他方(前者)の首都高速事例の現場に関しては、Google street view にて最新(2021年3月撮影分)をチェックしたところ、対極的に”無矢印”のままでした👌

 

+++ 前回の『駅の改札口…』の記事の方を直前に読ませたい… の当方の”魂胆”について、「あぁ、なるほど」と察知できた方はさらにスバラシイ👍👑💯
☞トラップ/誤誘導的でした😎

 

 

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