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座席譲りあいコミュニケーションツールx2 のデザイン +

 【マナー】に関する考察や追究を軸にした提起はしないのが my noteの方針です。「え?見たことあるけど?」と思った方は、多分、主題にまで目が届かなったのでしょう😵

 あくまで

〔本質をつくこと〕と
〔趨勢に流されずに立ち止まって考えること〕
のきっかけ作り

のための起案をしています。

※本稿は昨日の続編です📖

 

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 電車内での「席譲ってほしい」⇔「譲ります」のやり取りを、携帯端末📲を介して行なおうとする目論見が浮上している、という記事をかつて見掛けました。

 『身体的、精神的な不安や困難を抱えた人と、手助けをしたい人を結び付け、具体的な行動を後押しする』というコンセプトで、実証実験で想定している「座りたい人」は妊婦さん🤰
 〔LINE〕アプリのアカウント所持かつ登録済である者同士であることを条件に、「着席中にスマホに夢中で近くに立つ妊婦の存在に気付かない乗客に対してメッセージ📨を送信し、互いにマッチングさせる👥」というものだと報じられました。

 これはナイスなアイデアだと思いますか?

 

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 ICTの特性や機能を有効活用して社会生活を豊かにする、という発想や志自体は望ましいことであるように思っています。異論が唱えられることもあまり無いようです。これからの時代に必須とも言えるでしょう。

 ただ、「いますか?」「いるよ」程度の”コミュニケーション”において、わざわざ先鋭のツールを導入するなんて…😞といった類の違和感を持たれる人もいらっしゃるかもしれません。人と人の”気持ち”の相互伝達が、しかもごく僅かな距離であるにもかかわらず、このような手段を介する時代になってきているのか、という点が気になります。

 
 
 そもそも。

 座席を譲る〔サポーター〕としての対象者とはつまり、手荷物などに〔マタニティマーク〕や〔ヘルプマーク〕を提げている人が目の前にいることにも気づかない人です。ある意味”無頓着”/周囲の様子に”我関せず”なスタンスの人が、いつものようにスマホに夢中になっていて、当該『譲って!通知』の着信にだけは敏感に反応するのでしょうか?優先的に気付けるものなのでしょうか?

 この想定・シナリオには多少の違和感を覚えます。どうも脈絡がないような印象です。
 「譲るきっかけ」を必要としている人への情報手段として”画期的”感を打ち出していますが、カタチばかりで、本質としては機能性の高まりは期待できないのかもしれません。

 

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 懸念材料はまだありますね。
 
 「互いの位置的距離がやや遠い場合にどうやって疎通するのだろう」と思いました。が、どうやら、着信後の次のアクションはまず「自分の場所などを返信する」のだそうです。当方にとっては”わざわざ”と感じましたが、譲る人のやさしさが優位になって実際には気にならないのだろうと推察します。
 まぁ、そうこうしているうちに下車駅に着いてしまうなんてこともありそうですが💦

 

 もし車内が空いていたら前述のマーク類が目視確認できますし、逆に混雑していたら、その座席の所まで移動するためには人を押しのける必要も生じ得るでしょう。
 
 マーク類を付けられないというタイプ<性格>の人だとしたら、(尋ねてみないとわかりませんが、)「譲る意志のある人とだけ疎通したい」かつ「募集メッセージなら遠慮なく送れるけど」という気持ちなのでしょうか🙄この疎通に際し「周囲の乗客には気付かれずに」がキーになると思うのですが、実際の譲与場面は(通知システムを介していることを知らない人には特に)めっぽう不自然に見えるケースも多いのでは、と予想します。

 

 【充分多くの「譲ってほしい人」から事情・心情を聴いた上で、その懸案をクリアにするためのアイデアなのだろうか = カタチ先行になってしまっていないか】という点では、調査したわけではないので何とも言えませんが、冒頭で挙げたように、「日頃から気付かない振る舞いの人≠アプリに依らずに気付ける人」と「『譲ります』登録をする(意思ある)人」との同一性を感じられますか?というお話でした。

《”重なり”はない、との推測》
「登録しそうな人」と「気付かない人」は同じであることはない・・・学術的寄りな語で言えば【補完性に乏しい】。

《幾分、深読みの副作用例》
仮に普及したとして、登録していない人で(自分だけまだだけどいいのだろうか…と)人一倍疎外感を抱える人もいるかもしれません。
~『同調圧力』に類似。

《表面だけで絶賛評価しがちな風潮》
人の心の豊かさについて高みを目指すのは何かと困難ですが、このようなニュースを目にした際に、奥深くを考えることもできずに「スゲー!そんなのあるの?」と感心するような人が少なくない(⇒だからネットやマスコミで取り沙汰される/企業が開発費を充当する)という点が由々しき事態である、と捉えています。
このような「評価軸のズレ」が多数派になっているのは残念です😚


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貴方は門番か?

 

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《『ひよこボタン』の効用》

 数年前に、ある芸能人から提案された表題の”工夫アイテム”について聞いたことはありますか?【公共の場での赤ちゃんの鳴き声の問題】に一石を投じる案💡として話題になったようです。

--- 電車内やバスなどに『ひよこボタン』を設置し、子どもが泣いた際に周囲に居合わせた人が「気にしないよ」という意思を伝えるためにボタンを押し、「ピヨピヨ」という鳴き声🐣が発せられるもの。後にスマホアプリが作られ、今年になってから再び話題に。実際の現場で和やかムードに包まれたエピソードがSNSにアップされた

とかなんとか…

 これで和むような柔軟性・寛容性のある人で占められているくらいなら初めから、赤ん坊の鳴き声にもゆとりをもってやさしくなれるはずではなかろうか、と思ってしまいました。

 むしろその逆の懸念/副作用

が生じてしまうことが予測できませんか?


 【鳴き声に対してはへっちゃら(=当たり前と捉える)だけど意図的に発せられる音声に関しては騒がしく感じて我慢ならぬ😠】というのも、本質思考軸ではあり得る捉え方です☝この事例を客観的に評価すると、悲しいかなそのような側面に気付いてしまいます💡

 

 根底・土台に置くべきは、

〔赤ん坊の鳴き声に不快にならない心構えと寛容性〕
並びに
〔保護者はそう恐縮しなくてよい👌〕

 理想社会の実現は困難かもしれないけれど、元々スマートに見守っている人に”とばっちり”を蒔きかねないようなことをわざわざしちゃうなんて…というデメリットにも気を配らないことには、決して妙案とは言えないのでは?との見方もできそうです。

 

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 このページで採り上げる話題に触れて、他では得られない「気付き」を心地よく感じられる人が増えればいいのなぁ、と思いつつ、いつも書いています✍
 賛成・反論、どっちでもいいんです(^^♪

 

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