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『大学入学共通テスト』へ改変する主旨 +

 長らくこの話題から離れていた気がします。
 というのは、2022年初頭の冬~春は、わが子が高校受験に立ち向かった時期で、その「さらに先の方」の話に対しては心理的に、幾分”他人事”感が強まっていたから、でしょうか😅

 

 当方自身もその昔に受けた『大学入試センター試験』は2020年で最後となりました。翌年からは『大学入学共通テスト』になっています📚

 呼び方が変わる、という話ではなく、

【時代に合わせて大学入試を変えることで、高校以下の教育を変えるねらいがある。従来の〔知識量を問う〕スタイルのままでは未来の社会に役立てないため、〔よりクリエイティブな発想が出来る人を育成する〕】

という目的のもと、出題される内容が見直される、とのことです。その方向性としては当方も大賛成です👍「詰め込み型教育に異論を持っている」という人は少なくないでしょう。

 そして、従来はマークシート形式での解答のみであったものが、【『記述式の問題を含む』という話が検討される】という足取りが当時ありました。その目論見要素に関しては、世論的な問題点の指摘がいくつかあったようで、それらの紹介をするのが本稿の主旨ではないので触れませんが、単に本質思考的な見地からも、当該、【『大学入学共通テスト』で記述式を課すことには違和感を覚えたことを記憶しています🙄

 

 試験結果の活用法に多様性が見られる点(例えば、筆記形式✍は当該試験の結果のみで判定される募集枠)は例外として、昔ながらの、国公立大学の「学校別に実施される二次試験に先立った一次試験」という位置付けとして捉えた場合、そのファンクション/役割の一つを見失った発想であるように思います。

①採点する側の立場は考慮されているのか
②当該”共通”試験と大学毎の二次試験と、「二度の筆記試験を行なう意味」を忘れていないか

という要件です。少し難しいでしょうか…?
+++ 国公立大学に行くためには、つまり【2連勝】しなきゃならないのよ😤

 

◆◈◆◈◆◈◆◈◆◈◆

 

 ①は入試の採点をするという重責を担った経験がある人にしか実感し得ないのかもしれません。少子化とはいえ、相当数の受検者の記述式解答を、『全国一律の採点基準』に沿って〔ミス無く〕〔短時間で〕〔公平に〕対処するのは至難の業です。マークシートだとその心配がありませんね。

 また、②で連想される仕組み --- ”足切り”や”門前払い”という言葉表現は聞こえが悪いですが、特に難関上位の大学においては、その学校の『二次試験を受けるための資格を得るための第一関門として一次試験の合格ラインを突破しておく必要がある』という意味合いが事実上含まれています。その時、冒頭の【記述式でしか試すことが出来ない類の出題】は二次試験で盛り込むことができるのに、何故一次試験においても重複的に必要なのか?という見方になります。一次と二次とで機能の違いがあって当然です。
 一次のマークシート試験の関門を通過した人だけ(に絞って)筆記試験の採点者に対応してもらうという捉え方もでき、①の懸案にも関係します。

 それらの論旨や本質が掴めていない立場の人達が決めようとした「制度」を採ろうとしていた経緯であり、「現場不在の暴論」による混乱が避けられないのでは?と不安を抱かざるを得ませんでしたが、ひとまずは”延期”。
 その結果として「数年後に進歩なく再燃する反復的議論が湧きそうな予感」をしていたのですが、本稿を機に調べてみると、
◆2021年7月の段階で【正式に断念】
の決定に至ったようです📰

 

「どの大学に出願するのか」の最終的な決め手となるのが、センター試験の『自己採点結果』です。
マークシート式の試験だから、問題用紙に解答内容を記載したものを持ち帰り、受験生は自分の「到達点」を確認できます。これが出来なくなるというデメリットは大きいのではないでしょうか😩
就職採用の選抜過程でも、いきなり全員に面接をすることはほとんどないでしょう。筆記試験、いやその前に書類選考を経て、それを通過した(絞られた)志願者のみ、という実状。
最近ではAIで判定されることもあるようで😵


††† 制度に対する”批判”ではなく、世間でメジャーなこのような話題においても本質追究を(^.^)/~~~ という提起でした✍

 

 

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