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LED信号機拡充による効用 +

「効果」や「影響」の分析ですので、リーダー的立場の人にとっては特に、(その他一般の人でももちろん、)洞察力を高めるために”うってつけ”の思考訓練例題です📖

 信号機は元来電球式で点灯するものでしたが、1990年代後半以降、発光ダイオード(LED - Light Emitting Diode)を使用したタイプの信号機が多く見られるようになってきました。未だに取り換えられていない現場を見掛けると、何だかレア感に見舞われます。

 時代とともに移行してきているのですが、このことによる〔メリット〕と〔デメリット〕について、貴方はそれぞれいくつくらい挙げられるでしょうか?

 

◆◈◆◈◆◈◆◈◆◈◆

 

 LED信号に替わって、見やすくなった、明るくなったと殆ど人が感じているでしょう。(レンズに西日が当たって点灯しているように見えてしまうことを『疑似点灯』と言うそうですが、その不都合の解消に関して大きな貢献をしていると言えます。)

 やや専門的な話にはなるのですが、LEDの方がエネルギー使用量は格段に少なく、取り替えるまでの寿命が長く、(ただし当初は特に値段が高め、)ということは多くの人にとって周知であるかと思います。エコへの取り組みが盛んになってきましたのでテレビや店頭など色々な場所でこのようなLEDに関する情報を目にする機会が多くありましたね。

 

そこからより深く、
への洞察がここでの狙いです(p_-)

 

 まず、「見やすくなった」ということは、点灯部の上の”庇(ひさし)”の役割が低下します。言い換えると、これまでこのフード(傘)を大きくすることで「見にくさ」を補っていたのが、小さくて済む、材料費が抑えられる、ということです。
 フードが極端に小さくなった信号機を見たことがある人もいるのではないでしょうか。(近年では、フードが全く無いタイプも見られるようになりました)

 

 次に寿命についてはどうでしょう。
 電球式の場合、1年ごとに交換が必要となるようです。LEDならその10倍近く長持ちします。(さらに言うと、電球式はもし切れてしまうと消えて事故の原因となり得ますが、LEDの場合は集合体のため全体の一部が点かないだけに留まります。他方で、点灯部分よりも土台の方が劣化する点が懸念されるとの話もあります💦)

 信号機の交換作業をイメージしてみてください。気軽にできることではありませんね。道路の往来に対する影響や、作業の手間・人件費のことを考えると、相当の差となるであろうことは想像できます。
※本ページ内では手間や人件費が社会において最大のネックであるということを主題の一つとして述べる記事が多数あります📖

感応式信号機1

 

 さらに、家庭において「白熱電球の下では暑い(熱い)がLED電球(やLEDには劣るものの同様に消費電力が少なく長寿命の電球型蛍光灯)に取り替えるとそれが軽減される」ことを考えて(思い出して)みてください☝

 信号機においてもLEDに切り替えたせいで熱くなくなっています。これが意外にもデメリットと成り得ます。すなわちそれは、寒冷地において、従来の電球式の場合には、発せられた熱により信号機に積もる雪やつららを減少させる効果があったが、LED式になると事情が変わってしまう、着雪が多くなってしまう、ということです。

 

 【寒冷地の信号機は着雪重量軽減のため”縦型”になっている】という話を知っている人も多いかと思いますが、実際に北海道ではLED式の導入がしばらく見送られることも経緯としてあったようです。しかしながら、前述のように、LED信号機自体が全般的に”薄型”になったことで一機当たりの着雪量が少なくなった、という要素もあり、(他県よりLED化が遅れているものの)北海道でも切り替えが推進されていった、のような話です。

 

◆傘が小さくなったのは何故か
◆省エネで発光効率が上がり熱放出が小さくなって犠牲になる要素はないか~信号機・熱といえば雪が積もる寒冷地では形が違ったなぁ
ということを思いめぐらせられるかどうか、が解答(回答)のポイントになります。


 青色発光ダイオードの発明と開発に関しては穏やかではない騒動がありましたが、前述のような派生効果等、一見関係のないような領域にまで幅広く影響力を及ぼしている、産業や生活において、一般人の想像を超えた相関関係というものが多く存在しているのだ、と推測します。
 色んな事物の〔効果〕〔効能〕について、皆さんも時々深く考えてみてはいかがでしょうか。

 


 

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