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よそじの台所から【週末の食事】と 北の国から

夫なし。子は独立。
アレルギー対策に 油をやめ、お肉、乳製品、卵、小麦粉、お米や砂糖を減らした食生活。
「家族のためのご飯」を卒業した40代。主に自炊の記録。

日曜日は友人と出かけた。
彼女のジェンダーの話は興味深かった。
というのも、わたしはそうしたことにあまり意識を向けることなく育ったのだなと知ったから。

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専業主婦の母と自営業の父はともに一人っ子。
名前の思い出せる親戚(のような人、も含め)は、ひとりもいない。
末っ子のわたしにとって、父は
事務所として都内に借りたマンションから、たまに帰ってくる程度の人物だった。
家には普段、母姉わたしの女性だけ。
父親はアテにしない。
物心ついた頃にはそんな暮らしだった。

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普段はしないが、料理も洗濯もできる父には
「四角く(角も)かけろ!」と
掃除機のかけ方を教わったことを覚えている。
頻繁に預けられた母方の実家では、祖母の気が強く祖父はいつも怒られて小さくなっていた。

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わたしが感じていたのは「女だから」「男だから」というものよりも
「親だから」「子供だから」という分けられ方、だった気がする。

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近頃ドラマ「北の国から」を見ている。

離婚により東京から故郷北海道へ移住することで始まる、父子の物語。
おさなごの視点で綴られるナレーションは自分と環境をとても冷静に見ており、そうして大人に気を遣っていた頃を思い出させる。

当時観て感じとった記憶とはまた別の視点があり
親の養育なしでは生きられない子供が、記憶を入れ替えたり上書きしたりして状況に順応していく様子に意識が向く。

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友人にジェンダーの話を教えてもらった昨日も、帰宅後に北の国からを見ていた。

葬式のシーン。
台所で料理や酒の準備をする女と、飲んだくれて時々もめる男たち。

「大人の男なら一人前に働かなくちゃ」と声をかける父親に、嬉しそうに「はい!」と答える息子。

これか、と思った。
確かにわたしは、こういうシーンにはほぼ出会わず生きてきたんだな。

自炊食生活もっと見るならこちらから。


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