へぶらい

爽やかに健やかに美しく、しなやかにしたたかに美しく、鮮やかに艶やかに美しく、爽健美茶(…

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爽やかに健やかに美しく、しなやかにしたたかに美しく、鮮やかに艶やかに美しく、爽健美茶(アルコール度数3%)

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もし願いが叶うならば、シオンの風吹くあの国へもう一度

エルサレムよ、もしわたしがあなたを忘れるならば、わが右の手を衰えさせてください。もしわたしがあなたを思い出さないならば、もしわたしがエルサレムをわが最高の喜びとしないならば、わが舌をあごにつかせてください。(詩篇137:1~6) イスラエル留学のきっかけイスラエルは地中海に面する中東の国で、ユダヤ教、イスラム教、キリスト教の聖地とされている日本の四国くらいの大きさの国です。IT産業が盛んでシリコンバレーに次ぐ「スタートアップの聖地」あるいはベンチャー大国として近年注目を集め

    • 私のちっぽけな信仰心。

      周りから見ても、私は決して熱心な信徒ではなかったろうと思う。 祖父母の代からキリストを信仰するクリスチャンの家庭に生まれ育ち、30年近くをこの宗教と信仰と共に歩んできた。10代最後の一年間を聖地であるイスラエルに赴き、聖書と信仰に向き合ったこともあった。 背いたことも、離れたこともないが、別に毎週教会に行く訳でもない。日曜の朝くらいゆっくり休んでいたいと正直、思う。 だが、そんな私にも「私なりの信仰心」があった。 我が国日本における宗教への風当たりは決して優しくない。 「洗

      • 面影

        もう10年以上前に熊本を離れた、6つ程歳下の当時よく面倒を見てた子と久しぶりに会った。 髪を伸ばし顎髭も蓄えてた彼の姿は成長と時の経過を僕に感じさせた。 立派な青年になっていたが当時の面影も所々に残していた。 彼は僕に言った。「昔からかっこよくて憧れていたお兄ちゃんで、今も変わらずかっこよくて憧れる」と。 君が当時抱いていた憧れを壊さなかった僕自身を僕は誇らしく思うよ。 僕は君が思うほどかっこよくないし強くもなければ立派でもない。毎日不安に押し潰されそうになりながらギリギリ立

        • きっと世界中の誰もが「なぜ自分ばかりこんな辛い目にあわなくてはいけないのだろう」と思いながら生きてる。

          マッチングアプリを利用して付き合うことに成功した人の割合は男性で59.1%、女性で51.8%、2022年の調査によるとマッチングアプリを利用して結婚した人の割合は15.1%らしい。 「出会い系」などと呼ばれていた私たちの学生時代とは違い、アプリを利用して出会い、恋愛関係を築くというのは比較的一般的であり、浸透しているようだ。学生が利用している場合も少なくない。コロナによりリモートでの業務や授業が増え、外出の機会が減ったことも要因の一つだろう。 私も昨年末にマッチングアプリを

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        もし願いが叶うならば、シオンの風吹くあの国へもう一度

          超能力者は黙さない。

          特殊な能力を持つ少年少女たちのショートショートです。 1 無機物と話せる少年。 「やあ、こんにちは。」僕がそう声をかけると彼は「こんにちは、今日も学校かい?気をつけてね。」と返してくれる。相変わらず見かけによらず爽やかな透き通る声だ。彼の声を聞くまでもっと低くて物々しい喋り方をするものだと思っていた。 なにせ彼は「石」なのだ。ゴツゴツしていて触ると少しひんやりしている。僕の頭ほどもある彼を一度持ち上げようとしたことがあるが、ほんの髪の毛一本分も上がることはなかった。 僕のお

          超能力者は黙さない。

          最近、好きなこと。

          最近、思う事がある。普段の、日常の過ごし方の「反動」が余暇の、休日の過ごし方に現れるのではないかと。 以前の私は休日に遠出するのが好きだった。刺激や非日常を求めて「日常」から必要以上に距離を取りたがっていたように思う。 当時の私は日々を「同じような事の繰り返し」と考えていた節がある。変わり映えのしない日々に反発して、何かいつもと違うことをしなければと休日を迎えることに息巻いていた。 最近、好きなことがある。公園に行き、本を、小説を読むことだ。 気温は少し低いが、日が照れば薄

          最近、好きなこと。

          舟と鮫と、時々、貝

          永い余韻に浸っていた。 結婚は善いものだと、美しいものだと話には聞いていた。 どこか他人事に聞いていた。 自分には縁遠い話だと思っていたからかもしれない。 こんなにも幸福感に包まれる空間と時間があるのかと、感動というよりは不思議に思った。 先日、大学時代の友人の結婚式に参列した。 ホテルスタッフをしていた私は、結婚式というものがどれほど尊くて、どれほど愛に溢れ、そしてどれほど特別なものか、充分に心得ているつもりだった。 仕事中でありながら感動に震えた瞬間は一度や二度では

          舟と鮫と、時々、貝

          4つの名前

          小学生の頃、「自分の名前の由来を調べてくる」という課題を与えられた経験はないだろうか。 どんな想いが込められて、貴方はこの世に生を受けたのだろうか。どんな未来を望まれて、どんな希望を注がれて、どれだけの愛をその名に込めて貴方は産まれてきたのだろうか。 産まれた時に与えられた「名」以外の呼び名を貴方は持っているだろうか。呼びやすさや親しみやすさ、あるいは貴方のキャラクターを表したニックネームが貴方にもあるかもしれない。私にも生まれ持った名前以外の呼び名が3つある。今回は私の本

          4つの名前

          足跡

          −光を求め歩き続ける 君の情熱がいつの日か 誰かにとっての光となるでしょう 誰かにとっての兆しとなるでしょう−  B'z 『光芒』 こんなご時世だが、他愛の無い旅をした。 行先は直感で決めた。特に理由らしい理由もなく出雲大社と鳥取砂丘を見て岡山の友人と会って帰ってこようと決めた。 旅の3日目に鳥取砂丘を訪れた。砂原に一人立ち尽くす時に不意に孤独を感じた。視線を落とすとそこには誰かが残した足跡があった。 誰のものかもわからない、いつのものなのかもわからない、どこに向かう

          拝啓、最愛なる貴方へ

          死にたいと思う夜はないが、自分を殺してやりたいと思う夜は何度もあった。 眠れない夜は悪夢にうなされてでも眠れた方がまだましなのではないかと思えた。 人の幸福を祝福できない時、自分がこの世で最も醜いものに思えた。 一年前の今日、私は自分自身へ宛てて手紙を綴った。 『拝啓、最愛なる僕へ』 普段は目を背けている自分のネガティブな面と初めて真正面から向き合った。一年の月日が経った今も、相も変わらず私の抱える劣等感は大きい。 だが私はこの劣等感と共に歩んできた。拭えぬ劣等感

          拝啓、最愛なる貴方へ

          映画のすヽめ

          『ライフ・イズ・ビューティフル』物語の始まりは喜劇を鑑賞しているかのようなコメディタッチで描かれる愉快な恋物語。絵に描いたような幸せな日々を送る主人公家族にある日突然訪れたのは絶望だった。「ユダヤ人である」という理由だけで収容所へ連行され、家族も引き離され、過酷な労働を課せられる。この地獄の中で父親グイドの願いはただ一つだった。5歳の息子にだけは生きる希望を失って欲しくない、父グイドは強制収容所での生活は「ゲーム」なのだと世界で一番優しい嘘をつく。グイドの歩んだ生涯ははたか

          映画のすヽめ

          夢の終点

          最近、同じ夢を見る。同じ光景、同じ匂い、同じ空間、見慣れた空間、そうだ、ここはバスだ。バスの車内。私が普段、学校への通学に利用する市営のバスだ。やけに薄暗いのは夢だからだろうか。毎日毎日、壊れたビデオテープが繰り返し再生されるのを眺めるような退屈を過ごさねばならない、通学時の私の陰鬱が投影されでもしているのだろうか。 現実世界で利用するバスはいつでもうんざりするほど混んでいるが、夢の中では常に乗客は少ない。私を含めても6人、その顔ぶれも変わらない。どこにでもいるような中年男

          夢の終点

          「一念発起」して筋トレに臨むなかれ

          私が筋トレを日常的な習慣にしてから3年ほどになる。未だに思い描く肉体からは程遠いが、最近は「筋トレのコツを教えて欲しい」「どうしたら筋トレを継続できるか」そんな声も聞くようになった。私に教えられることなどないが、今から筋トレを始めようと思ってる人、筋トレを始めてみたが続かなかった人、そんな人たちに「知って欲しいこと」が一つだけある。 筋トレ初心者が一番やってしまいがちなミスとは扱う重量の設定でもなく、正しく負荷がかけれないフォームで行ってしまう事でもない。「一念発起」してし

          「一念発起」して筋トレに臨むなかれ

          教育係の先輩社員に「君にはこの仕事を続けて欲しくない」と言われた話

          今の会社に入社して約9ヶ月。現在、私は研修生のバッジを胸に付け、先輩社員に付く形でその指導の下、業務にあたっている。 街中に少しずつ年末の喧騒が聞こえ始めた頃、私の教育係である先輩社員は昨晩に旧友と飲みに行った事を話してくれた。 「昔の友人と飲んでて、その時甲斐くん(私)の話もしてたんだけど」 私を知る人と私と面識のない人とで交わされる会話の中で自分が話題に上がるというのは何となく落ち着かないが嬉しく思う事柄の一つだ。 「その時もその友達に話してたんだけど、」と区切り

          教育係の先輩社員に「君にはこの仕事を続けて欲しくない」と言われた話

          僕は貴方の自慢になれていますか。

          今日は先週64歳の誕生日を迎えた父について書こうと思う。 父は屋久島の生まれで父親、つまり僕の祖父の仕事の都合で幼い頃から転勤族だったらしい。大学を中退し、中東やヨーロッパを放浪した後に単身アメリカに渡り、その後およそ20年定住した。2〜30代のほとんどをアメリカで過ごした父にとっては体感では人生の半分ほどアメリカで生きたようなものだろう。考え方や行動にアメリカンなものを感じる事は少なくない。 父は手先が器用だ。家にある家具のほとんどが父のお手製と言っても過言ではない。台

          僕は貴方の自慢になれていますか。

          僕の取扱説明書

          自己紹介ではなく、僕の取扱説明書。僕という製品のコンセプトと実用性、効果を発揮する条件と逆にこの製品の利便性が充分に発揮されない条件。僕という人を取り扱う上で知っておくとより円滑に効率的にコミュケーションを図れるであろう説明書。初めてご利用の方もリピーターの方もご一読頂いて末長くご愛用頂ければ幸いです。 元ネタはこちら。 https://note.com/drentertainer/n/nf8332bfc163b 素敵な記事なので是非見てみてください。 それではとっき

          僕の取扱説明書