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あるカサンドラさんの苦悩(夫が理解してくれない)について

(クライアントさんのお話をもとに、事実とは少し変えて書いています)


いつもポイントがズレている夫

日曜日、
夫は、子どもと二人でアニメ映画を観に行った。

(私も行きたかったのに!)
何も言ってくれなかった。

私:「どうして私に言ってくれなかったの?」
夫:「だって、映画は行きたくないんでしょ?」

!!思い出した。

数か月前、家族で映画に行こうという日、私は体調が悪かった。
頭痛がひどく、家事もままならない。

とても外出できる状態ではなかった。

夫:「映画、行かないの?」
私:「見たらわかるでしょ?!今日はしんどいから無理」
夫:「……」

その後、私は夫に説明したはず。
体調が良ければ行ける、行きたいんだと。

それなのになぜか夫の中では、
「私は映画に行きたくない人」という認識になってしまっていた。



脳の作用が原因の一つ

一般的に発達障がいの人は、
脳の「扁桃体」の揺れが大きいと言われています。

奥さんから、「見たらわかるでしょ!?」
と、強い怒り口調で言われたので、
扁桃体が大きく作用しました。

そこから「怒られた!」という感覚が強く印象づけられました。
理由は聞こえていたのですが、記憶に残りません。

結果、
「奥さんは映画に行きたくない人」
または
「映画に行くと言うと怒る人」
となってしまったのです。



「察してよ!」という考えは捨てましょう


言わなくても察してほしいですよね。
「体調悪いのが気づかないなんて、私に愛情がないのかな?」
と悲しくなることもあるでしょう。

発達障がいのパートナーといる状況は、
そうでない人の想像を超える苦悩があると思います。

一番わかってほしい人に、気持ちを理解してもらえないのですから。


パートナーさんは、決して愛情や関心がないのではありません。
愛情表現、関心の方向が、定型発達(発達障がいではない)の人とは異なるのです。

少なくとも
「見ればわかるでしょ!?」
「察してよ!」
という考え方は、捨てた方が楽になると思います。



伝えるべきことは淡々と


脳の扁桃体ちゃんにビックリされないよう、
大切な話は、感情を交えずに事実だけを話すのがいいでしょう。

かと言って、しんどい時に冷静になれなんて、無理な話ですよね。

声を出して話すと、どうしても感情が出てしまいます。
ですので、例えば、
卓上ホワイトボードなどに用件だけ書いて見せるとか、
LINEで話すなど、文字を活用するのも一つの方法です。

パートナーが聴覚優位の場合は…
子どもさんに代わりに簡単に伝えてもらうか、
ありそうなことを想定して、前もって録音したのを聞いてもらう等、
工夫がいるでしょう。

お手数ですが、気持ちが楽になるために。
(他にいいアイディアがありましたら教えてください)



周囲から理解されにくいカサンドラ症候群


「ご主人、いい人じゃない!」
「あなたのワガママにしか聞こえない」

特にADHD傾向が強く、社交的で話し上手なご主人の場合、
ご近所さんやお友達から高評価なケースが少なくありません。

奥さんは事実を伝えているのに、
周囲からは奥さんが「ワガママ」と感じられ、
つらい思いになることがあります。

誰にもわかってもらえず、
体調に影響する可能性が多々あります。

今、カサンドラ症候群で苦しい人、
たおたおに話を聞かせてください。

お待ちしています♡

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