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子どもから心を離すことを姑から教わった日(^^)発達障害を生きる

姑の殺し文句に私は弱い


死ぬまでに1回でいいから○○へ行きたい」
「死ぬまでに1回でいいから○○してみたい」

確かにこの1年で姑は随分体が衰えました。
本人にその意識があるのかはわかりません。

移動するには車椅子が必須アイテムになり、耳も遠くなりました。
姑は「耳だけは遠くなりたくない!」と前から言っているので、
我が家では、私と息子が「異常に耳が良い」ということにしています。

姑が一生懸命ご飯を食べていたり、
晩酌の焼酎で酔っぱらいながら大ボリュームで演歌番組を楽しんでいる姿…
「いつまで見られるかなぁ…」なんて思ってしまうようになりました。

そんな心境でいる私に対して、姑のあの言葉…
「死ぬまでに1回でいいから」(^_^;)これには負けます。

京都円山公園の枝垂れ桜

最近は「京都の円山公園の枝垂れ桜、結婚前に観たけど素晴らしかった!」
「死ぬ前に1回でいいから、もう1回観たいわぁ!」
(1回ちゃうやん(;^ω^))

姑が亡くなった舅と結婚したのは60年前です。それよりも前って…

どうしようか少し迷いました。
来年姑が絶対に行けるかどうか正直わかりませんし、もし連れて行かなかったら化けて出られても困りますので、結局車椅子を借りて行くことにしました。

息子は友達の家へ♪ところが…(´;ω;`)ウッ…

息子(発達障害)は些細なことでも気になり、いろんなことが不安で、
毎日ゴチャゴチャと私に言ってきます。

息子と時々離れることは、私にとっては心の休憩になると思います。

円山公園の素晴らしい枝垂れ桜を目の前にし、カメラを出したところでスマホから電話の音が…
「今、パニックになった!」息子の声です(泣)

引っ越したばかりの友達の家に行こうとバスに乗ったのですが、
乗るバスを間違えて、とんでもない場所にいるとのこと💦
友達に電話で(間違った地点からの)行き方を聞いたのですが、
息子は聴覚処理障害のため、ちょっとややこしい会話になると、まとめて覚えることが困難です。

今から思えば電話ではなくてメールで友達に教えてもらえば良かったと気づくのですが、息子からの電話で私も少々気が動転してしまいました。
花見どころの気持ちではなくなっていました。

結局お友達が「そこでジッとしていて!迎えに行くから」
と言ってくださって二人は合流したそうですが、安心と同時に、私は息子の将来を不安に思う気持ちが強まってしまいました。

要介護のおばあちゃんに考え方を注意され、ハッとした私

もうスッカリ花見どころではなくなった私。

「私がいなくなったら息子はどうなるんだろう…」
頭の中がこれ一色になってしまっていました。

そんな私の様子を見ていた姑が言いました。
「たおたおがスグにそんな心境になるから、息子も同じことの繰り返しになるんやで。」
「『大変やなぁ』だけの返事で大丈夫(^^)v現に今までもなんとかなってきたやろ?心を離しなさい!」
「まだ起ってもいない事を勝手に想像して、勝手に苦しいところに身を置いているのが、今のたおたおや。」

姑の言葉にハッとしました。
確かに息子のことに関して、気持ちが入り過ぎていたかもしれません。
「私が何とかしなければ!」という意識が無駄に強すぎだったように思いました。

身体は正直ヨボヨボしていますが、精神はなかなかシッカリしているなぁ~っと、姑のことを見直した日でした。

枝垂れ桜の前の嫁姑











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