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発達障害の息子はなぜ非常識な行動をとるのか?理解でき、対処法も聞けた話

息子が発達障害とわかってから、もうすぐ2年になります。
私はようやくどんなものか理解できるようになりました。

所謂「一般常識」「世間では普通…」という考え方で接すると、
かえって発達障害当事者を傷つけ、最悪の場合は死に追いやることさえあると感じています。

正社員として務めさせていただいていた会社での出来事を息子は私に初めて話しました。


発達障害の特性がわかる一例です。

上司に突然言われて緊急会議が行われるという時、息子はその時している作業が止められませんでした。それどころか
「過集中」に入ってしまっていました。

一般の人の集中とはわけが違うほど、集中してしまうのです。
先日記事にしましたが、夏休みの宿題を1日で完璧に仕上げてしまうくらいの勢いです。(その間はたとえ飲まず食わずでも本人は平気です)

何度言っても来ないので、会社の人からはメチャクチャに怒られたそうです。(そりゃそうですよね…)


もう一つの例です。

上司からAの事をしてくださいと言われ、息子は「はい」と返事はしました。しかし、実際に取りかかったのはAとは全く違う別のBの事柄でした。
ここでも上司から「おまえは訳が分からん奴や!」と、こっぴどく怒られたそうです。

以前の私なら、ここまで聞いたら完全に目を吊り上げて怒っていました。
今はなんとか冷静に聞けます。
「なんでBの事をしたの?」と。

すると息子はこう答えました。
「どうしてもBの事が気になって気になって、気になって手が出てしまった。」
「上司の指示はわかっていたんだけど、Bの事をするのが自分でも止められなかった。」


定型発達に人(発達障害ではない人)には、すぐには信じがたい行為だと思います。これが精神科医師のおっしゃることころの

「脳の機能にブレーキがない、いつもアクセルを思いっきり踏んでいる状態です。」
ということなんだと感じました。

無理に切り替えようとすると、すさまじいエネルギーが必要です
ですので、後で尋常ではない疲れがどっと来ます。

場合によってはパニックになり、自分でもコントロールできないような奇行にはしる事も珍しくありません。


息子に聞いてみました。
「じゃあ、どうしてもらったら良かったと思う?なんかある?」

すると意外にも答えが返ってきました。
「そっとゆっくりポンポンと肩をたたいて一声、『○○しようか?』と優しく言ってくれたらできると思う。」

…ちょっと一般企業では、(よっぽど配慮がなければ)厳しいかとは思います。しかし、方法はあるのだな!とわかりました。


一言で発達障害といっても、本当にその人その人で状態が異なりますので、状態をよく観察して把握する必要があるでしょう。

息子が以前の辛かった出来事を私に話すようになり、大きく前進できたと、私は嬉しい心になっております。

助けていただいた方々、応援していただいている方々に心から感謝いたします。


たおたおです。よろしくお願いいたします。


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