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敵は私(母)自身の感情か?発達障害のネガティブ発言対応について

私たちの記憶は、脳内の引き出しにどのように整理されているのでしょうか?


発達障害(自閉症スペクトラム/注意欠如・多動性障害)の息子の場合は
定型発達(発達障害ではない)の人とは違った形で記憶が収納されている感じです。

いつもサッと出てくる記憶はネガティブな暗い内容がほとんど…
以前の私は(けっこう最近まで)
「感謝がない!」
「そんなに不満ばかり言うんだったら家から出ていく?」
と、強い口調で息子をしかっていました。

が、どうやら本人が「感謝がない」というわけではないようです。

発達障害の場合は特に辛かった苦しかった記憶を引き出しに入れてしまいがちです。少々の嬉しかったことなどは引き出しに入らず、つまり辛いことよりも記憶に定着しにくいようです。

そう考えると引き出しのキャパシティーが狭いのかと思うのですが、
自分が興味あることに関しては恐ろしい程の記憶力を発揮できます。
息子の場合は大好きな映画や音楽に関しての(偏った)知識がそうです。

また、過集中を起こした時もこれまたビックリで、引き出しの奥底にしまってあったのか?次々と記憶が出てきて紐解かれたことがありました。

例えば小6の夏休み最後の日に、絵日記を1日で仕上げた際にその記憶力が発揮されました。


話をネガティブ発言に戻しますが、
母親の私が今後気をつけようと思うことは、ネガティブ発言をできるだけ吐き出させようということです。

聞いていて決して楽しいものではありませんが、
いちいち「そんな事を言うもんではありません!」などと怒っていると、
息子は「僕は感謝がない最低な人間なんだ!」と、どんどんネガティブの深い沼にはまり、抜け出せなくなっていきます。

放っておくとそのうちおさまる(時間はかかりますが)ので、待つしかないようです。そしてようやくグチグチ言うのがおさまった時にすかさず
「ナガティブ発言、自分で終了できたね。」と、そこはハッキリ認めると息子の表情が明るくなっていきました。

無理に止めて我慢させたり、説教したりすると、
ただでさえ低~い自己肯定感が更に更に下がります。とってもめんどくさい状況になるのです。



私(母)としては自分の感情と戦って勝ちたいという心境です。

息子を想う感情を出すことによって(特に私は出し過ぎ?)逆にややこしい方向へと向かうことになりがちです。

最終的にはできるだけたくさんのポジティブな感情を息子の脳の引き出しに入れてほしいと願いつつ、適切な対処法を模索しております。








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