発達障害を卑下している息子へ父からのメール
父(私の夫)からのメールを読んで、明らかに息子の様子が変わりました。
父親アレルギーになってしまっていた息子
中国から一時帰国した夫は2週間の自宅隔離、その後の1週間も、ほとんど自宅にいました。これだけ長く家に居続けたことは初めてです。
夫に対して極度に緊張する息子は徐々に元気がなくなり、体調も悪くなっていきました。
「他の人が普通にできることができない、発達障害の自分が情けない!」
「お父さんは優しくなってきたけど、本心では僕のことをふがいない!と思っているんやろうな。。。」
そう強く思っている息子は、父に対しては申し訳ない思いと、尊敬と、敬遠したい思い(今まで厳しく言われていたため)が入り混じっていました。
夫の自宅隔離が終了する頃には、息子は寝込むぐらい具合が悪くなってしまいました。それでも父親の前では明るい態度を装っていました。
以前息子は夫から、「なんや、そのしみったれた暗い顔は!」と怒られた経験があるからです。
私は無理をする息子を見ているのが耐えられなくなり、
「○○(息子の名前)は今、調子が悪いから部屋で寝かせます!」と言って夫から離しました。
変わってきた夫
「えっ!調子悪いんか!?」
今まで見たことないような深刻な顔で、夫は息子を心配し始めました。
「気合が足らんからや!」
と一喝していた、以前の夫ではありませんでした。
息子の気持ちを気にし始めた夫
「僕が家におるのが原因なんか?」
苦しそうに夫が私に聞いてきました。
私が「うん」と答えるなんてとてもできない!と感じるほど、夫は苦悩の表情でした。「そんなことないよ!」と、私は苦し紛れに否定しました。
息子が心身共に疲弊した原因は、確かにそれだけではありませんでした。
事業所も変わったばかり。その上つい数日前、相談員さんが高齢者介護の部署に変わられ、息子の担当ではなくなるという連絡をもらいました。
別の人に変わるというのも、息子にとっては大きな変化です。
それプラス、確かに夫の存在も一つの原因でした。
人を介してではない、直接のメッセージの大切さ
「『とにかく元気でいてくれたらいいからね!』て、お父さんが言っていたよ。」私は息子にそう言ってきました。
息子は「安心した」とは言いましたが、私を介しての言葉は、やはりちょっと弱いようでした。
息子がいないところで、私は夫に言いました。
私:「パパ(夫のこと)、直接メールしてみる?」
夫:「わかった。あいつを傷つけたくないから、文章を添削してくれるか?」
私:「いいよ!」
お直しなし!夫のメールの内容
以下はそのメールの文章です。
「〇〇くんへ
お父さんは、いよいよ28日に成田に向かいます。今回は〇〇くんの顔を見る事が出来て、本当に良かったです。こんなに長い間会えなかったのは初めてですね。
お父さんは頑張って仕事を続けていきますから、〇〇くんは家族も含め周囲の人の事は気にせず、ゆっくりと自分のペースでやって行ってください。お父さんは〇〇くんが明るい気持ちでいてくれれば、それだけでとても幸せです。
幸いお父さんはまだ元気なので,何も気にしなくていいです。小さい時から近くにいてあげる事も出来なかったですが、○○くんは、お父さんの大事な子どもです。楽しい気持ちでいてくれる事を、いつも願っています。
父より。」
父親のメールを読んだ息子の反応
「おばあちゃん、お父さんからメール来たわ!」
夫が散歩に出かけている時に、ダイニングで、息子が嬉しそうに夫からのメールをおばあちゃんに読んで聞かせていました。
おばあちゃんも、朝ごはんの支度をしている私も、涙で声が詰まりました。
「良かったね!!」
それから息子は、夫に対して装った態度ではなく、徐々に自然な態度で接する感じにになっていきました。
まだ完ぺきとは言えませんが、大きな大きな嬉しい変化です。
夫に息子の変化を伝えました。
夫は嬉しそうに「またメールするわ!添削頼むで!」と答えました。
お礼
前に息子が夫に対して緊張しすぎる内容の記事を書いたところ、
ブログやnote、SNS等のコメントやDMでたくさんのご意見をいただきました。私のような者に温かいメッセージを送っていただきましたことに、心より感謝申し上げます!
また、「家庭によって考え方はそれぞれだから…」と、そっと読まれて温かく見守ってくださった方に対しましても、お礼を申し上げたく思います。ありがとうございます。
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
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