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昨日の精神科の医師の言葉は意外な内容でした。

「息子さんの生きづらさは相当なものです!」
「現在は障害3級ですが、本来は2級(3級より重い)だと判断しています。」
「息子さんの将来を考慮して、それ相応に診断書を書きました。」

私は医師の配慮が嬉しくて、有難くて、涙が出そうでした。


息子はパッと見は発達障害とわかりません。
市役所の福祉課担当者も、息子を知る周囲の多くの人も
「3級もとれないんじゃない?」という感想をお持ちでした。


一昨年に
「自分はポンコツだ、生きている価値のない人間だ!」
「長く生きられない、生きてはいけない」
という思いから二次障害を引き起こしてしまい、睡眠障害になりました。

※(二次障害:発達障害が原因で心理的な傷つきや精神的不調を抱え、それが日常生活の支障となることもあります。 )

当時のかかりつけの医師の対応が非常に冷たく事務的で、「薬でも飲んでおけ!」みたいな対応でした。


私は医師を変えました。初診の時に新しい医師からは
「最近、福祉のサービスを受けたいがために発達障害ではないのに『発達障害と診断してくれ』という人が出てきています。」
と言われ、3ヶ月近くも検査検査で、ようやく発達障害だと診断が下りました。途中でイヤになりそうでした。

前の医師はものの5分で診断したので、大きく違いがあります。

しかし一旦診断されると、その後のケアーは非常に手厚いものでした。



息子は上の図の学習障害(LD)と、「じっとしていられない」以外の症状があてはまります。


その後息子は、通っている事業所での想定外の出来事からパニックを起こし、事業所に行けなくなりました。
精神科専属臨床心理士さんの1時間のカウンセリングを受けることになったのが、去年の6月からです。


息子の話に真剣に耳を傾ける臨床心理士さんに対し、
息子は(いつもはできないはずなのに)目をしっかりと見ながら、心の内側を話しました。

かなり傷ついて、弱っていたことがわかりました。


発達障害でない人にも言えることですが、特に発達障害の人には、自分の状態をわかってくれる人が必要だと思います。

自分が生きていく上で困っている内容を理解してくれる人がいる、
その事によって、息子の心は徐々に安定していきました。もちろん波は今でもありますが…

私自身も夫も、息子に対する厳しい態度を改めました。


発達障害は治るということではありませんが、周囲の理解と適切な対応によって、心の安定が期待できることを知りました。


そして合わないと感じた場合は、かかりつけの医師を変える勇気も必要のように思います。

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