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2017年秋のある日から、毎日祈っている事があります。


友人のユウユウからLINEで突然の報告がありました。

「私、癌になっていました。」

「治療に専念するため、しばらく連絡できません。かえって迷惑になってはいけないので、本当のことを言います。復活したら、また連絡するからね!」

……私は目の前が真っ暗になりました。

ユウユウと私は、彼女のご主人と私の主人が幼馴染(おさななじみ)というきっかけで、知り合いました。

彼女は横浜出身でバリバリのキャリアウーマンでしたが、
心はとても可愛い人です。


ご主人の仕事の関係で雪深い地方に引っ越して、もう20年くらいになります。その後訳あってご主人とは別居、介護施設で働きながら一人息子さんを育てていました。

そして、ケアマネージャーの試験に見事一発で合格!さあ、これからという時でした。


彼女の入院にあたって、
何か必要な物を送ろうか?飛行機に乗って会いに行こうか?

……全て断られました。

もし私が重病にかかってしまったら、やはり人には来てもらいたくないと思います。ですので、私は心ばかりのお見舞いを送り、後は毎日祈ることだけしかできません。


知り合いが少ない地方で、一人で癌と戦っているかと思うと、
彼女が不憫(ふびん)で、心をえぐられるような感覚になります。

そして、この件を記事にしても良いものか、私は悩みました。

ユウユウに尋ねると、
快く「記事、楽しみにしてるね!」と言ってくれました。


今になって彼女が教えてくれたのですが、初めのLINEをくれた時はすでに
悪性リンパ腫の腫瘍で背骨の一部が溶け、全身、頭蓋骨にまで転移していたそうです。

ステージ4だったとか!

相当な痛みがあったと思います。半年間、辛い抗がん剤治療に耐えました。

闘病生活に入る際に、受験生の息子さんは遠く離れたご主人の住まいへと、生活の場を変えました。ユウユウの考えで。

彼女のご両親は、すでに他界されています。
たった一人で治療に向き合いました。

抗がん剤投与の時期よりも、投与と投与の間の時期のほうが副作用でつらいそうです。

私には想像できない苦しみに、8回も耐え続けました。


その苦しい最中での彼女の言葉は、以下のものです。

「今までの自分の人生を振り返る時間を、神様からいただいた。」

「いろいろ反省するべき事がたくさんあった。」

「周りの人たちには本当に感謝!」


苦しい苦しい時期です。
私だったら恨みつらみの感情と言葉しか出てこないのではないかと思います。

ユウユウは孤独に癌と戦っているのに、
感謝の言葉しか出ない!

なんてすごい人かと思いました。


きっといっぱい泣いてきたことでしょう…。そして自分を奮い立たせているのでしょう。

何度も書きますが、私には祈る事しかできません。歯がゆいです!!


嬉しい事に、半年治療の2か月後、

「寛解」し、(かんかい:一時的あるいは永続的に、がん(腫瘍)が縮小または消失している状態のこと)

なんとその1か月後に彼女は職場復帰しました。

1年間はウイッグをつけ、手のしびれや体力低下、
免疫力低下に伴ういろいろな困難と向かい合いながら、

復帰して2年半が過ぎました!
5年は再発注意なので、あと2年半です。


「頑張ったね」なんて言葉、ユウユウには軽すぎます。

「死ぬ…、とか考えずに1日1日を大切に、生きているだけで感謝になりました。」

昨日も彼女は私にそう言いました。本当に尊敬に値する人です。

私は祈ります、いや、絶対に信じています!!
2年半後は笑顔で、ユウユウに会えることを。


ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

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