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発達障害の息子が混乱した言葉「みんな○○だから」「僕は(思っていても)言わないだけ」

友だちにネガティブなLINEを送ったという息子

息子は、ネガティブに感じたことを、唯一のお友だちにLINEでぶちまけるところがあります(^_^;)

「最近、物忘れがひどくなってきた。バカなのに余計にバカになってきた」
「出来ないことが更に増えた気がする、ダメ人間や!」
実際はそうでもありません。


先月から、リビングにベッドを置いておばあちゃんの在宅緩和ケアが始まりました。生活環境の変化、おばあちゃんの心配などで、心が乱れがちな息子です。

こんな感じ

友だちの返信になぜ気を悪くしたのか?

お友だちの返信で息子が引っかかった表現は、
「みんなそう思うことはあるよ」
「僕は言わないだけ...」

意味不明

息子はあやふやな表現の理解が苦手です。
また、言葉自体の直接の意味ではなく、裏にある実際に言いたいことを想像することが非常に苦手です。

「みんなそう思うことあるよ」については、
(親友の僕に対して、十把ひとからげに、他の不特定多数の人と同じ扱いをされた!軽んじられた~)と、とらえます。

「僕は(思っていても)言わないだけ」については、
(僕(息子)は何でも話しているというのに、友だちは僕には言ってくれないのか!?信頼されてないのだな...」と落ち込み、耐えられなくなって私のところへ来ました。

なんかモヤモヤする~(~_~;)

「みんなそう思うことあるよ」について

私:「『他の人が出来ていることが出来ない、自分はバカだ!』と、落ち込むことは、決して珍しいことではないんだよ~って、励まそうとしていたという意味にとるのはどう思う?」

「友だちが、本当に不特定多数の人と同じ扱いという意味で言っていると思う?」

息子:「(暫く沈黙)...思わない。そうか...」


「僕は(思っていても)言わないだけ」について

私:「『僕も、他の人が出来ていることが出来ないって、思うことはあるよ~』て、言いたいのかも?とは思えない?」
「『○○くん(息子の名前)には言わないでおこう』なんて考える人かな?」

息子:(だいぶ考えてから)「そんなことはない!」

私:「心は一日のうちでも、楽しくなったり、腹が立ったり、悲しくなったり、不安になったり、コロコロ変わるやろ?いくら親友だからと言って、いちいち『今、こんな気持ちになりました、あ!今度はこんな気持ちに変わりました!あらら、今度はこんな気持ちに~!』って、報告せんならんの?」

息子:「(笑いながら)そんなやつ、おらんやろ!?」

やっと納得した

「なんだかアホらしくなってきたわ~」
「なんで腹が立っていたのか、忘れた!」

息子の発言にホッとする私がいました。

コミュニケーションの際に気をつけたいこと

簡単に書きましたが、息子が私に感情を交えて話すときは、非常に長々と
、しかも同じことをぐるぐると繰り返し言い出します(^_^;)

私としては、グッと言いたいことを抑えて、とにかく「ある程度気が済むまで聞く」ことが大切だと思います。そのうち、本人が話しながら「あれ!?」と気づきがあり、考え方を修正できることも少なくありません。

また、こちらの意見は言わないようにして、本人に「どう思うの?」と考える時間を作ることをお勧めします。発達障害の人も、もちろん考える力を持っています。うまく引き出せれば、本人の思考が広がることにつながるのではないでしょうか?

聞く時間がないときは、サラッと「5分だけ聞ける」「今、用事があるから30分後に聞く」と言えば、案外素直に受け入れてくれます。

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。







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