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日本の国家安全保障90年代

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#台湾

日本の国家安全保障90年代 73

#多様性を考える

国家安全保障 マス・メディアにおける論議 1990年代

オピニオン・リーダーたちの安全保障論 1990年代

功刀達朗・国際基督教大学教授の主張

国連を信奉し、地球市民という言葉が好きで、国際NGOに期待する

功刀達朗・国際基督教大学教授。

 1993年12月21日の読売新聞「論点」において、

「国際協力省を望む」と題し、

「国連の平和と安全保障機能への協力を自衛隊

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日本の国家安全保障90年代 57

#多様性を考える

第7節 日本の危機 台湾 1990年代

 国共内戦に破れ、台湾に逃れてきた国民党、蒋介石、蒋経国政権は国内では独裁政治体制を敷き、中華民国の大陸復権を目指していた。

 中国(中華人民共和国)は、1954年から金門島、馬祖島への砲撃を始め、台湾侵攻の機会をうかがってきた。

1996年、独裁政治に終わりをつげるべく実行されようとしていた総統の民主選挙に対し、中国は3発のミサイ

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日本の国家安全保障90年代 53

#多様性を考える

第1節 日本の危機 中国 1990年代

 中国は1989年以来、国防費を対前年度比10%以上増加させ続けている。

さらに、この国防費の中には装備導入費、研究開発費などは含まれていなかった。

ロシアからの輸入兵器であるスホーイSu-27戦闘機、スホーイSu-30MKK戦闘爆撃機、ソブレメンヌイ級駆逐艦、キロ級ディーゼル・エレクトリック推進潜水艦の購入費は

国務院予算に計上

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日本の国家安全保障90年代 48

#多様性を考える

第3節 東アジアの戦力 台湾   1990年代   2

台湾空軍も1990年代以前は旧型戦闘機を配備するだけであり、その戦力は非常に低いものであった。

しかし、中国が着実に空軍力を向上させていった事態に対して、

まず1992年前半にフランスから

ダッソ-・ミラージュ2000-5戦闘機(初飛行1978年、自重7490kg、推力95,1kN×1)

を60機導入する。

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日本の国家安全保障90年代 47

#多様性を考える

第3節 東アジアの戦力 台湾   1990年代   1

 中国の軍事的圧力、脅威に絶えずさらされ続けている台湾は、近年まで1982年の米中コミュニケや、中国の圧力により近代兵器の購入が滞っていたが、1990年代以降ようやく近代化が可能になってきた。

 陸軍は12個師団、海軍陸戦隊2個師団とあわせて地上兵力27万人で、M48A5パットン戦車など旧式戦車を配備していた。

 海

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日本の国家安全保障90年代 46

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第2節 東アジア各国の戦力 中国   1990年代  3

中国人民解放軍海軍の航空部隊は戦闘機、攻撃機が主力であり、日本のように対潜哨戒機を重視している国とは傾向が違う。

最新鋭の装備は西側陣営のF-15イーグル戦闘機に対抗するために旧ソ連が開発した

スホーイSu-27戦闘機

(初飛行1981年、自重17700kg、推力122,6kN×2、注19)

である。

スホー

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日本の国家安全保障90年代 45

#多様性を考える

第2節 東アジア各国の戦力 中国   1990年代  2

チャンウェイⅡ JIANGWEI Ⅱ型フリゲートは

1番艦が1998年に就役し、

10隻が建造されている。

満載排水量2250トン、

ディーゼル推進、

兵装は

100mm単装砲1基、

37mm連装機銃4基、

YJ-1艦対艦ミサイル8発、

HQ-1短距離艦対空ミサイル8発、

RBU1200対潜ロケット

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日本の国家安全保障90年代 44

#多様性を考える

第2節 東アジア各国の戦力 中国   1990年代  1

 中国の軍事力は、人民解放軍、人民武装警察、民兵からなり、人民解放軍は中国共産党が指導する軍隊となっている。

人民武装警察は人民解放軍陸軍の効率化によって生じた余剰人員を平時には治安維持任務にあたらせるというもので、実質的には陸軍の歩兵部隊であり、装備もアサルト・ライフル、機関銃、重機関銃など歩兵装備と同様である。

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日本の国家安全保障90年代 24

日本の国家安全保障90年代 24



航空自衛隊 1995年 新・防衛計画の大綱における防衛体制2

支援戦闘機部隊は3個飛行隊のまま維持された。

ただでさえ少ないものを削減しようが無かった。

第8飛行隊(青森県・三沢基地)はF-1からF-4EJ改に機種更新された。

第3飛行隊は

次期支援戦闘機FSX三菱重工業/ロッキード・マーティンF-2(アメリカでの呼称・F-16SX-3)支援戦闘機

(自重9527kg、離陸最大重量

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