日本の国家安全保障90年代 45


#多様性を考える



第2節 東アジア各国の戦力 中国   1990年代  2




チャンウェイⅡ JIANGWEI Ⅱ型フリゲートは

1番艦が1998年に就役し、

10隻が建造されている。

満載排水量2250トン、

ディーゼル推進、

兵装は

100mm単装砲1基、

37mm連装機銃4基、

YJ-1艦対艦ミサイル8発、

HQ-1短距離艦対空ミサイル8発、

RBU1200対潜ロケット発射機2基で、

搭載航空機はハルビンZ-9Aヘリコプター1機である。

船体の大きさに比べ、多大な兵装でありバランスが悪いと思われる。



 チャンウェイⅡ型フリゲートのベースとなった

チャンウェイⅠ型フリゲートは

1番艦が1991年に就役し、

チャンウェイⅡ型のHQ-7短距離艦対空ミサイルがHQ-61短距離艦対空ミサイルとなっている以外の兵装は全く同じで、満載排水量も同じである。

各種センサー、電子戦システム、情報処理装置などが変更されたと思われる。

両艦あわせて14隻建造された。




 チャンフ- JIANGHU型フリゲートは1970年代から1989年までの長きにわたり建造された中国の主力フリゲートである。

満載排水量が1700トンであるにもかかわらず、乗員が200人と多く、兵装も多大である。

自動化が遅れていると推測される。長きにわたって建造されたこともあって30隻あり、Ⅰ型からⅣ型まであり、各型によって各種センサー、電子戦システムは変更されていると思われる。

兵装は攻撃力重視で、短距離での水上戦闘においては威力を発揮すると思われるが、近代水上戦闘には不向きだと思われる。



 攻撃型原子力潜水艦には091型ハン級がある。

1974年に1番艦が就役し、

以後5隻が就役している。

水中排水量5550トン、

原子力ターボ・エレクトリック推進、

兵装は533mm魚雷発射管6門で、

水中速力25ノット、

潜航深度300メートルと一流の能力を持っている。




キロ級潜水艦は

1993年に発注、1995年に回航された。

12隻が就役している。

水中排水量3076トン、

水中速度17ノット、

ディーゼル・エレクトリック推進、

533mm魚雷発射管6門を装備している。

静粛性に優れ、発見が困難である。

浅海での作戦に適しており、中国近海の環境に適している。




ソン SONG級潜水艦は、

水中排水量2250トン、

水中速力22ノット、

ディーゼル・エレクトリック推進、

533mm魚雷発射管6門

と一流の能力を誇っている。




 人民解放軍海軍の主力潜水艦はミン MING級潜水艦であった。

中国が独力で開発した通常推進型潜水艦で、1971年に1番艦が就役している。

現在のところ16隻が就役しているが、1970年代においても時代遅れなデザインであったため、90年代の潜水艦として一流とは言い難い。

水中静粛性は悪いと思われる。

水中排水量2113トン、

ディーゼル・エレクトリック推進、

水中速力18ノット、

533mm魚雷発射管8門という攻撃力重視の潜水艦である。





同じく主力潜水艦に

ソ連のロメオ級のコピー

が40隻あった。

あまりに古臭いその外観から察するに性能は現代の戦闘に耐えうるものではないと思われていた。











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