ぜんぶ、勇気。
最近、よく思う。
ぜんぶ、勇気なんだよなと。
「新しいことを始めよう」「あの子に告白しよう」
行動には勇気が必要だ。
「仕事をやめよう」
大きな決断なら、なおさら勇気がいる。
でもきっとそれだけじゃない。
「今日はだめだ、もう何もしない」
これもまた勇気のひとつなんだと思う。
毎日何かしなくちゃいけないことがあって。人生では何かしたほうがいいと思っている中で、なにもしなくていい。明日頑張ればいい。そもそも頑張んなくたっていい。
そう思えることもきっと勇気の問題なんだと思う。
だから僕はぜんぶ、勇気なんだと思う。
勇気なんて、本当はそんなに大したもんじゃない
でも「その肝心の勇気が出せない」という人は多い。
自分なんて、と思ってしまったり。どうしようって悩んでいる人たちがいる。
勇気さえあれば…と思うこともあるのかもしれない。
でもきっと理由があるのだとしたら、きっと
「今いるところの方が、勇気を出すよりも楽」
なんだと僕は思う。
そこに留まる方がきっと楽だから、勇気を出せない。勇気を必要としていない。あなたが勇気を必要としていないから、勇気が湧いてこない。
本当はそんなに大したもんじゃないんだ。勇気なんて。
出そうと思えば出せて、出せないと思ったら出せない。必要としなければ湧いてこないし、必要でなければずっと湧かない。
それくらいのもので、それに出したからといって、大きく何かが変わるわけでもない。
変わるのだとしたら、「やってやった!」って自分の気分が少し変わるだけなんだと思う。
例えば「仕事を辞めたい」と思っている人がいるとする。
なんとか勇気を出せて、仕事を辞めたとする。
「やった!仕事を辞められた!」と思うとする。
だから、なんなんだろう。
何も起きていない。仕事をしているか、していないか。隣に僕がいたとしても、話さなければそれは何もわからないし、言われてもそうなんだとしかならない。
きっとそれくらいのもんなんだ、勇気なんて。
自分の中にだけあって、自分の中にあったとしても、自分にすら見えなくて。
勇気は、そんなにたいそうなものでもないし、人生を変えてくれるわけでもない。
勇気を見えない、ただの言葉を、そんなに過大評価しなくていいと思うんだ。
でもね、勇気があれば…
勇気があれば、なんでもできる。
それはきっと、間違いないと僕は思う。
「どうしてそんなにいろんなことができるんですか?」
「自分で決めて、動けるのってすごいです。」
そんなふうにいってもらえることがあって、確かに僕は、新卒で消防士になって辞めて、転職して3人しかいないベンチャー企業に行った。8ヶ月で辞めて、仕事もなかったのに代筆屋として独立して、農業を始めてみたり、狩猟をやってみたり、ご縁あって先生をしてみたり。これからはもっと旅をしていこうと思っている。
いろんなことに挑戦しているのは間違いないのかもしれない。
でも勇気があるわけじゃない。
ううん、違うな。勇気はある。でもけっして勇気をずっと持ち続けているわけじゃない。
勇気は人生を変えてはくれなくて、でも勇気があればなんでもできて、そうして自分が動いていけば、人生はきっと変わっていく。
勇気は”きっかけ”でしかないんだ。
だから、そんな「勇気」なんて言葉にとらわれて、「勇気がないから」なんて理由をつけないようになれたらいい。
勇気を理由に、やれない自分から目を逸らさないように。
小さな勇気を出してみる
自分が「どうすれば勇気が出せるか?」を知る必要がある。
そうじゃないと、いきなり勇気なんて出せない。大きな決断なんてできない。
だからまずは小さな、小さな勇気を出してみよう。
やめる勇気、諦める勇気を出してみる
やめる勇気、諦める勇気を持つために、物を捨てる勇気を出してみよう。
これはいらない。これはいる。えいや、っていらない物を捨てることで、勇気を出して、決める。その訓練をしていく。
誰だって、いらない物を持っている。なのに何も考えずに持っていたり、いつか使うかもしれないからと、ただ持っている。
意思を持とう。勇気を出そう。
やっぱり必要だったってなっても、「でもまた買えばいいか」って思えることは、勇気じゃないかな。
捨ててみて「本当だ、なくても何も変わらない」って思えたら、それは勇気は何も変えてくれないことを教えてくれる。
でも勇気を出して、自分が動けば物がなくなっていくことを体感させてくれる。
減らす勇気を出していこう。みんなすぐに足したがるけど、動きやすいように減らすんだ。軽くするんだ。
そのために物を捨てる訓練は、小さくても、でも確実に勇気の出し方を教えてくれる。
続ける勇気、自分を良くする勇気
物を捨てると同時に、運動をしてみる。これは続ける勇気、自分を良くする勇気を持たせてくれる。
なぜなら健康な身体があるから、前向きに考えて勇気が出せるようになっていくから。
腕立て伏せを一回でもいい。でもひとまず毎日続ける。散歩でもいいね。
毎日続ける勇気を持つ。一回でもいいんだって思える勇気を持つ。
小さなハードルを自分で準備して、まず一つずつ自分で超えていく。これくらいできない人が、大きなハードルなんて越えられないだろう。
ベンチプレス100kgを上げるためなら、腕立て伏せは1回から始めていけばいいし、42.195kmフルマラソン走りたいなら、まずは歩くことから始めたらいい。
自分はもっとできる。と思うなら、すぐに勇気を出してみるのもきっといいと思う。
でもそう思って、何度もやめてきたんだろう。勇気がないを理由にして片付けてしまったんだろう。
勇気を出そう、小さな、小さな。
運動はちょっと負荷がかかるから、続ける勇気を出すのに本当にちょうど良くって。それからやっていくことで、健康に慣れて、ストレスも軽減されたり、疲れたら良く眠れるようになるからいい循環が生まれる。
自分を良くする勇気を持てるようになっていく。
ぜんぶ、勇気だ。でも勇気はきっかけにしか過ぎない。
それから勇気は人生を変えてくれやしない。
変えるのは自分だろう。
そのためにちょっとだけ勇気が必要なだけ。
小さな勇気を出して、動く自分を作っていこう。小さくていい、そんなに一気に遠くにはいけない。
自分なりに、自分の一歩を踏み出していけばいい。ときどき休んでも、また歩き出せばいい。
ぜんぶ、勇気だよ、最初は。でもそれがぜんぶではない、ずっとじゃない。
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ふう。久しぶりに書くとなると、勇気が必要になる。
でも勇気が出せた。書いたらきっと誰かに届くと知っているから。ちょっとでもいい。不器用でも、下手くそでもいい。
それでもいいって勇気が出せることを、僕は知っている。
勇気を出すための、勇気が湧きますように。
勇気が出せないあなたへ
小さな勇気を出し続ける物書きより
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あとんす!きっとうまくいく