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大学生が日常やら経験ついて書き連ねる場所. Writers: こうき(シンガーソングラ…

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大学生が日常やら経験ついて書き連ねる場所. Writers: こうき(シンガーソングライター@東京) /ゆずか(小説/エッセイ/読書/短歌/文学部生@京都)/えりこ(デザイン/油彩画/ファッション/地方大学生@筑波)

マガジン

  • 語学(writer: こうき)

    英語、スペイン語等語学に関係する記事を集めました。

  • 詞たち

    昔から書いている詞、歌詞を供養する場所です。

  • 大学受験

    受験生時代に考えたこと、受験産業に関わっていてわかったことなど

最近の記事

「OWMV」によせて

「変わる世界」-One World, a Million Voices 2022年春にアップロードしたEP「One World, a Million Voices」は、2つのトラック、2つのリアレンジと1つのボーナストラックからなります。 もともとはコロナ禍をモチーフにしたデモの一部としてサンドボックスに眠っていましたが、ロシアのウクライナ侵攻を機に一応の体裁を整えて動画として公開しました。この作品集のテーマは「変化」であり、タイトル「One World, a Millio

    • El Viento

      【注釈】この物語は2022年7月27日公開の northernbleu (IG: @blue_bleues) の楽曲「El Viento」をモチーフに 齊藤ゆずか が執筆したものです。  風が吹いたのだろうか。  前髪が微かに浮き上がり、馬に乗る若い男の伏せた瞳を露にした。まだ太陽も昇らぬ薄暗い朝。青い影の立ち込める湖のほとりで、イヴァンは馬上の兄――アロンを見上げていた。  アロンは濃紺の衣に臙脂色の甲冑をつけていた。初奏の儀を終えていないイヴァンは、戦に出ることが許され

      • 3人目、自分の話。

        初めまして。 3人目のERIKOです。 私は、2歳ごろから高校卒業までを北海道で過ごし、現在は茨城県にある筑波大学で都市計画をメインにマーケティングなども学んでいます。勉学はあまり得意とは言えず、単位だけはゲットするタイプのギリギリな大学生をしています。 Kokiやゆずかとは高校のお友達です。仲良くしていただいて本当にありがたいなと思うくらい、すごい二人と肩を並べてここで文章を書いている事実が未だ信じられません。(笑) そんな私にここで語れることがあるとすれば、それは芸術

        • 2人目の書き手による自己紹介

           こんにちは。今これを読んでいるあなた(なんだか歌詞みたいですね)は、以前からこのアカウントの記事を読まれてきたのでしょうか。それとも偶然表示された見出しを、ぽんと押してみたのでしょうか。  いずれにせよお伝えしたいのは、私がこのアカウントの2人目の書き手であり、これが初めての記事だということです。午後の陽光も遮る古本屋の隅で、ノンフィクションが並ぶ本棚にすっと、おそらくは店主の気まぐれか間違いによって差し込まれてしまったSF小説がいまのわたしの立ち位置です。異星人でありま

        「OWMV」によせて

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        • 語学(writer: こうき)
          3本
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          11本
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          3本

        記事

          「東京燦然」「霧と陽」によせて

          Writer: Koki 2021年春、夏に投稿した曲「東京燦然」「霧と陽」の解説記事です。 「東京燦然」 コンセプトは「シティポップ」 構成が少しトリッキー(Aメロ→Bメロ→サビ→Bメロ→サビ→間奏→サビ→Bメロ)で、楽器隊はVo. Gt. Ba. Dr. Key. のオーソドックス編成。ギター(アコギ)、ピアノは生音、ベース、ドラムは打ち込み。他の曲にも言えますが、ギターはアコギの生音ゆえほとんどエフェクトはかけてません。ピアノは2トラック入れていて、バッキングと

          「東京燦然」「霧と陽」によせて

          Where I’ve Been, Where I’ll Be

          Writer: Koki どうもこんにちは。二十歳も終盤に差し掛かり、最近友達から「自己開示が足りない」旨の指摘を受けることが多いので、自己紹介がてら軽く自分語りをします。私は北海道の某公立中高出身で、教養学部理科三類を経て現在東京大学医学部に在学中です。人生を音楽と共に生きてきた人で、趣味は弾き語りとウィンタースポーツです。最近推してるのは神戸のFIVE NEW OLDというバンドです。良きなのでぜひ聞いてみてください。 1.勉強について 医学部ということもあり、当然

          Where I’ve Been, Where I’ll Be

          2021年度TLP修了式西語スピーチ原稿【対訳付】

          Writer: Koki 東京大学で2022年1月28日に行われた2021年度TLP修了式においてスペイン語の代表を務めさせていただいたたので、その時のスピーチの原文と対訳を公開します。教授にチェックしていただいたものなので、スペイン語を話される方はぜひ読んでいただけると幸いです!TLPって何?という方はもしよければ下の記事をご覧ください。 Buenas tardes a todos ustedes. Es un gran honor para mí ser el rep

          2021年度TLP修了式西語スピーチ原稿【対訳付】

          【完全版】地方高校生の東大理三受験記

          Writer: Koki 現役で東大理三に合格したので受験勉強に関することなど語ります。小中高と地方の公立だったので珍しい方でしょう。塾に通い出したのは高校2年の冬からです。所詮試験に一回受かったに過ぎない人の言葉なので参考程度に留めて聞いて欲しいし、以下に書いたことを実践して成功しなくても責任は負いません。もともと合格体験記書く用のメモだったので文章は大目に見てください。 1.基本的なアドバイス まず私が大事だと思ったことを3つ書きます。 1.思考停止しないこと

          【完全版】地方高校生の東大理三受験記

          (大学受験)英語勉強用Youtubeチャンネル(真面目なやつ)

          高校のときにチャンネル登録してた英語のチャンネルから教育的で勉強になりそうなものを精選します。ここに書いておくのは多分に私の趣味なので参考程度にして、結局自分が観たいものを観るのが一番だと思います。 よろしければこちらもどうぞ↓↓ ・見といて損はない English with Lucy イギリス英語。発音が上品できれい。語彙、文法を含んだ4技能をバランスよく上げてくれるような動画。少しレベルは上がるけど、彼女が出演しているPodcastのEducating Joshって

          (大学受験)英語勉強用Youtubeチャンネル(真面目なやつ)

          英語ができるようになるために高校生までにやったこと

          私の東大理三合格に直結した(受験記参照)、英語の勉強法について語りたいと思います。 参考までに私の英語の成績は、高二時点で東大英語107点(満点120点中)を殆ど対策することなくとれていて、入試でもTLP(英語の入試の成績が合格者の上位1割)に入ることができた、という感じです(自慢です、ごめんなさい)。 まず最初に、高校に入る前の話から書きます。受験にはあまり関係ないので読み飛ばして頂いても結構です。 私が英語の勉強を始めたのは9歳ごろです。父親の仕事で少しの間海外の学

          英語ができるようになるために高校生までにやったこと

          彼女

          少し寒くなったね 今年は違うね もうきみは居ないね 言えなくてごめんね 少しずつ色の落ちた振りして 気づいたら重ねている 雪は降らない12月の夜 アスファルトと彼女 暫くぶりだね 変わっていないね 隣には居ないね 言えなくてごめんね もしいつかまた会える日が来たら 我儘を聞いてよ 雪は降らない12月の或る 夜が似合う彼女 さよならを言えるほどぼくは 優しくも強くもなくって また掛けるべきじゃなかったね 後悔しても遅いんだね もしきみが寂

          Ventana

          カレンダーを捲る 陽の当たらない壁際で 太陽は走る 埃を被った机に揺れる 雲の輪郭をなぞる 光を束ねて急いで 悪戯な声は 秋が来ることも知らずに笑う 懐かしいままでいて 怖いのをすこし隠して 季節外れの歌を 流れるまま愛しながら ぼくときみが住んでた街の話をしよう カレンダーを捲る 約束の日は近づいて 僕らは明日も 終わりゆく春を売りながら歩く 歩いて行く 選ぶことを忘れて 失ったものも有った 季節外れの歌に 焦がれるまま溺れながら

          旧天文台

          壊された遺跡 街を燃やす 知らずにぼくは鈍くなった あのころのきみは もうここにはいない きみの目がもし流星だったら ぼくの上に堕ちればいいのにってさ もう一度歌っていい 嗚呼 いつか消えてしまうなら いま失くしたって同じさ それならもう知らないな 盗んだ霧 崩れたサイロ  確かに花には色があった ぼくはきみに 何もかえせなかった きみの目がもし流星だったら ぼくの上に堕ちればいいのにってさ もう一度踊ってほしい 嗚呼 きみはきっと居ないかな

          旧天文台

          不死鳥

          羽根の赤がくすむ頃に 僕はもう休めるかい 僕はひとり浮き上って やわらかな焔になる 生命が灼けていく匂いがする もう時間がないから おまえの人生をすべて食わせろ この肉に変わるまで 急いで、急いで 燃やして、燃やして 熱くて揺らいでくるよ 羽根の赤が消えてきたら 十分に休めたかい 僕はひとり浮き上って 虹色の焔になる 生命が溶けていく匂いがする もう時間がないから おまえの人生をすべて食わせろ この肉に変わるまで 急いで、急いで 燃やし

          ぜんぶ

          夏ってなんだろう 恋ってなんだろう 覚えているの いつ覚えたの ぜんぶぜんぶ きみが教えてくれたのに どうして ぜんぶ忘れてしまったんだろう 息の甘さも チョコの苦さも 夜の長さも 夏の短さも ぜんぶぜんぶ きみが教えてくれたのに どうして ひとつも歌えやしないんだろう

          空想

          茹る暑さに少し顔をしかめた そうだきみは夏が好きじゃなかった 数年ぶりに海でも観ようか 氷を二かけポケットに入れて 次の自販機でちょっと止ろうか サドルの後ろがふっと軽いんだ 少しくらい温くなってもいいかな きみがぼくで満たされるなら 高架下をなけなしの日除にして 雲の濃淡をなぞって走っていこうよ 数年ぶりに海でも観ようか 未練も古い自転車にのせて 次の交差点でちょっと止ろうか たまには素直なのも悪くないな 少しくらい塩っぱくてもいいかな きみが