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「OWMV」によせて

「変わる世界」-One World, a Million Voices

2022年春にアップロードしたEP「One World, a Million Voices」は、2つのトラック、2つのリアレンジと1つのボーナストラックからなります。
もともとはコロナ禍をモチーフにしたデモの一部としてサンドボックスに眠っていましたが、ロシアのウクライナ侵攻を機に一応の体裁を整えて動画として公開しました。この作品集のテーマは「変化」であり、タイトル「One World, a Million Voices」はパンデミックや戦争によってもとは1つだった世界が数多の異なった意見や立場、つまり声によって分断されてしまったことを表しています。このEPは言わば下書きから引っ張り出してきたこともあり個々の楽曲の完成度というよりは、音楽という媒体を膨らませると何が表現できるのか、といったことに集中したつもりです。


  1. Back to Normal/ 4. 譌・蟶ク縺ォ謌サ繧 


インストのトラックとそのリミックスです。このEPの根幹となるトラックで、コロナウイルスのパンデミックでいつ世界の「日常」が戻ってくるのかが報じられていることから、何事も変えるよりそれを元に戻すほうが遥かに難しいこと、変わってしまった世界は元には戻せないということを、1つのループトラックを無秩序に加工することで、加工後から加工前は復元不可能なことから表現しました。4.のタイトルは1.のタイトルを邦訳し、文字化けさせたものです。この操作は復元が出来ず、ここでも「一度変わってしまったものは元には戻らない」というテーマを暗示しています。




2.アステロイド (acoustic rearrange)

3.Southern Skies (acoustic rearrange)


高校時代に組んでいたバンドの曲「アステロイド 」と2021年10月公開の「How to Spend Sleepless Nights」より「Southern Skies」のリアレンジです。この2曲の特徴は、同一のトラックにそれぞれの歌を入れていることです(決して手抜きではありません)。そのため「Southern Skies」のどちらとも原曲にはないコーラスや詞の部分かあるので、その違いも聞きどころです。この曲の「変化」とは、リアレンジという意味での原曲からの変化であり、また異なった曲が同じバッキングトラックを共有しているという意味で、EP「One World, a Million Voices」の「ひとつの世界で鳴る異なった声」というモチーフを表していると言えます。


5.Albatross (DJ cat remix)

先述の通りボーナストラック的な立ち位置です。インスタのみで公開しています。高校のときに友達と作ったもので、(3年前にとった公開許可を未だに有効だと思ってる人です)唯一「コロナ禍前」から姿を変えていない楽曲で、コロナ前最後の学校祭の背景画像と相まって「変化」というテーマの起点になっています。「変わる前」を象徴している曲と言えます。



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