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#本

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気になった本をただただ読む。そのまとめ。
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2021年1月の記事一覧

要らなくない。むしろ欲しい。「雑感」「あいまいさ」を考える

要らなくない。むしろ欲しい。「雑感」「あいまいさ」を考える

『夏草や 兵どもが 夢の跡』

かつて戦地だった平野に、夏草がぼうぼうと生い茂っている。その戦地に挑み続けた戦士たちの、種種雑多な夢たち。
その夢のスケールや内容は、もはや誰も知ることは出来ない。けれども、それが失われてしまったものであるということは元気に生い茂っている夏草の成長から、対照的に見えてくることである。
その静寂な思いたちを、夏草から感じ取ったからこそ、一句読まざるを得なかったのではな

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エモくてモロい存在な私たち人間による地球活劇

エモくてモロい存在な私たち人間による地球活劇

以下の本を読了しましたが、ホーキング博士半端ないって。最高です。

ブラックホールの研究などの宇宙論や、その研究と原理開発に多大なる貢献をした、誰でも知っているであろう今は亡きおじいさま。
その名も、「スティーブン・ホーキング」。
私自身は宇宙に関する話は興味があっても、まっっっったく知識のない人間なので、本を読んでる最中は「難しいな~」と思う部分もありました。しかしながら、恐らく、かなーり分かり

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医学史に燦然と輝く隠された主役、ペイシェントゼロ『0番目の患者』/リュック・ペリノ

医学史に燦然と輝く隠された主役、ペイシェントゼロ『0番目の患者』/リュック・ペリノ

「病気を感じる人がいるから医学があるわけで、医者がいるから
人々が彼ら(医者)から自分の病気を教えてもらうのではない。」
ージョルジュ・カンギレム『正常と病理』

医療における診断や治療に関する進歩については、まさに人類が累積した医学の知恵によるものであるが、その知恵は往々として、とある「患者」によってもたらされるものであった。

そのような「患者」は臨床現場での当たり前に対して、疑義を呈してきた

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