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木村暁

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木村暁が書いた記事をまとめています。 個人アカウント: https://note.com/gyo0608
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#サッカーコーチ

欧州のコーチエデュケーション【UEFA Aライセンス レジデンシャルブロック】 

欧州のコーチエデュケーション【UEFA Aライセンス レジデンシャルブロック】 

木村です。私と蹴球カムリメンバーの桑原は現在UEFA Aライセンスを受講中で6月の頭にUEFA Aライセンスの『レジデンシャルブロック』と呼ばれるコーチング合宿に行ってきました。

UEFA Aライセンスのコースは1年間に渡る長期コースで、その1年の間に様々な指導実践や課題、レクチャーがあり、レジデンシャルブロックも3回開催される。今回の記事では第一回目のレジデンシャルブロックの様子をまとめていく

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ウェールズ代表のタレント育成

ウェールズ代表のタレント育成

僅か四国ほどの面積しかないウェールズ。人口は310万人程で静岡県の人口よりも少ない。人の数よりも羊の方が多いという田舎だが、ウェールズにはサッカー文化が根付いている。

カタールW杯ではグループ予選で姿を消したものの、強豪揃いの欧州予選を勝ち抜いてW杯への切符を手にした。ウェールズは欧州の中ではちょうど中央値に当たるような実力で、ロブ・ペイジ監督の下、堅実的なサッカーを貫いている。

黄金期はベイ

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選手にサッカーを"学ばせる"『制約主導型アプローチ』

選手にサッカーを"学ばせる"『制約主導型アプローチ』

この下の画像は何の動物に見えるだろうか。

ウサギに見えた人もいればアヒルに見えた人もいるだろう。

人が何かを判断する時にはそこには判断材料となるもの(この画像で言えば耳/口ばしの部分や目の位置、全体の形など)を認知する必要があり、その判断材料の中から判断を下すために重要な情報を取捨選択して判断を下す。

サッカーでは、ピッチの中に複数人の選手が入り乱れており、ピッチ内の局面は継続的に変化してい

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学問の視点から捉えるフットボール【サウスウェールズ大学】

学問の視点から捉えるフットボール【サウスウェールズ大学】

私達、蹴球カムリのメンバーはサウスウェールズ大学(University of South Wales)の『Football Coaching and Performance』という学部でサッカーやコーチングを学んでいます。

以前の記事でUniversity of South Wales(通称USW)の授業について紹介しました。

前回の記事の反響が大きかったので、今回はUSWでの3年間の大学生活

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女子サッカーはより高度な戦術が必要

女子サッカーはより高度な戦術が必要

女子サッカーのニュースで最近話題になったのがバルセロナ対ヴォルフスブルクのCL準決勝での9万人を超える観客動員数でした。

男子サッカーでも9万人を超えることは稀で、トップトップの試合とは言えどこれだけのお客さんを集めたことは凄いことだと思います。ようやく女子サッカーにもスポットライトが当たり始め、今後は更に女子サッカーも男子サッカー同様に注目されるようになると、女子サッカーに携わった身としては嬉

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『フットボールコーチングに特化した授業』サウスウェールズ大学の授業内容とは

『フットボールコーチングに特化した授業』サウスウェールズ大学の授業内容とは

久しぶりに記事を書かせていただきます、木村です。私が通っているサウスウェールズ大学(University of South Wales)は世界的にも珍しくフットボールコーチングに特化したコース(学科)があります。今回のこの記事では現在私がフットボールコーチングのコースでどのような活動をしているのかや、どのような授業を受けているのかということについてお話させていただきます。

1.一週間のスケジュー

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