素晴らしい歴史大河作品「スコルタの太陽」
<文学(110歩目)>
歴史大河ドラマのような作品が好きな人にはもちろんですが、文学としていろいろな要素が入っていてとても参考になります。
スコルタの太陽
ロラン ゴデ (著), Laurent Gaude (原名), 新島 進 (翻訳)
河出書房新社
「110歩目」は、ロラン・ゴデさんとの初めての出会いになった作品。
この作品はガルシア・マルケスさんの「百年の孤独」のような作品です。
フィクションなのですが、思わず引き込まれるとがった文章に、久しぶりに感嘆しました。
出来事はたくさんあるのですが、二代目がとがっている。
そして、欧州とアメリカの関係もとてもうまく描けている。
悪辣非道から、含蓄のある言葉が紡ぎだされ、作品にアクセントになっている。
人間として地に足をつけて生きる喜びが語られ、行ったことのないイタリアのプーリア地方の太陽を感じる。
とても短い作品ながら、無駄なく怒涛のごとく流れる展開が秀逸で、このロラン・ゴデさんの他の作品も読んでみたくなりました。
とても印象的な再読したくなる作品でした。
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