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半世紀前から普通の人生に挑戦した車椅子おばあちゃんの物語

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半世紀前から普通の人生に挑戦して、普通のおばあちゃんになった車椅子ユーザーの物語1~58
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#ハローワーク

半世紀前から普通の人生に挑戦して、普通のおばあちゃんになった車椅子ユーザーの物語㊺

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「チャンスの神様の前髪をわしづかみ」


状況は極めて困難
僅かな失業手当もあっという間に期限切れとなってしまい
職業相談にハローワーク通いも始めました
障害者求人で何かいい求人ないかなぁ
と僅かな希望を持ちつつ、職探しです

新聞折り込みの求人広告を隅から隅まで見ていた
そんなある日、求人広告の隅っこに小さな小さな記事を発見
「事務員募集」
普通の事務員募集は大体が車椅子NGだったのですが

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半世紀前から普通の人生に挑戦して、普通のおばあちゃんになった車椅子ユーザーの物語㊻

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「はい、ごもっともでございます」


せっせとお仕事探しにハローワークへ通っていたら
ある日、障がい者職業相談担当の責任者の方が
「こんな求人、うちでも出してるんだけど、どうですか」
と一枚の求人票を見せてくださいました
「職種:専門援助部門職業相談員」
フルタイムの3年契約、嘱託職員、
お給料は時給750円とは比べ物にならないほど
夢のような金額が書いてありました
いやいや、こういうお仕事はそ

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「やっぱり、もう限界かな」


この職場もいろいろエピソードは尽きません
相談員さんは女性が多かったこともあり、子育て、家庭の不満、
恋バナやら、派閥やら、ランチタイムの話題には事欠きません
ドラマに出てくるような、ごくごく普通の毎日です。

ただ、普通でないのは17:30終業のチャイムが鳴った後です
就業時間になるとチャイムの音とともに私の席にガードマンさんがお迎えに来てくださいます。
裏口の

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