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おりたらあかんの読書ログ

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年間100冊を15年間続けてきました。でも、本当に知らないことばかり!というかアウトプットがまだ少ないなあと感じています。過去に読んだ本は「読書ログ」としてまとめてきたので、それ…
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#世界

吉荒夕記「バンクシー 壊れかけた世界に愛を」美術出版社

吉荒夕記「バンクシー 壊れかけた世界に愛を」美術出版社

バンクシーに、はまった・・。知れば知るほど、ワクワク感がとまらない!

彼を生み出した土壌はイーストロンドン。いわばスラム街。ストリートアートやグラフィテイのあふれる「アンダーグラウンドでアナーキーな」街、プリストルで育まれた。多様性に溢れ、権力に媚びない街・・。そこを拠点に活動し続けた。だからこそ、バンクシーは覆面アーチストで居続けられるのだそうだ。「プリストルの英雄」バンクシーは市民が守ってい

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鹿野政直「岩波新書の歴史」岩波新書別冊

鹿野政直「岩波新書の歴史」岩波新書別冊


1913年岩波茂雄が古書店として開業し、15年「哲学叢書」をはじめに出版事業に乗り出した。創業者は「学問や識見芸術を日本の社会に散布普及させる配達夫であり、散水夫」と岩波書店の任務を説いている。

1927年岩波文庫が誕生、1937年に岩波新書が誕生しているわけだが、その背景についてはこの本で初めて分かった。新書のアイデアは東京帝大文学部哲学科出身で思想犯として検挙歴もある吉野源三郎が出した。

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千葉望「ワダエミ 世界で仕事をするということ」新潮社

千葉望「ワダエミ 世界で仕事をするということ」新潮社

黒澤明監督「乱」の衣装デザインでアカデミー賞に輝き、北京オリンピックでは開会式パフォーマンスの衣装デザインを中国の若手演出監督、陸川監督の情熱的なオファーで引き受け、中国のアーチスト達の尊敬を集めた。京都の実業家の家に生まれ、気鋭の演出家和田勉と結婚し、自分の哲学を貫き通してきた。ワダエミの哲学とは「自分の言葉で、自分の意見を語ること」「組織に頼らず、一人で立ち向かうこと」「一度信頼した人は徹底的

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