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おりたらあかんの読書ログ

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年間100冊を15年間続けてきました。でも、本当に知らないことばかり!というかアウトプットがまだ少ないなあと感じています。過去に読んだ本は「読書ログ」としてまとめてきたので、それ…
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2023年2月の記事一覧

寺山修司「寺山修司 多面体」JICC

寺山修司「寺山修司 多面体」JICC

寺山修司ほど「アウトサイダー」ということばが似合う男はいないかもしれない。彼の代表作「家出のすすめ」に出てきた寺山節は20代の俺に多大な影響を与えた。

「人に悪口をいわれぬような人とはおそらく無能な人だろう」

「わたしは『おもいだされるような奴』になるよりは『忘れられない奴』になるべきだ、と思っています』」

「行けばいったでどうにかなる」というエネルギーを思想化することこそ重要」

「人が1

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早川ユミ「くらしがしごと」扶桑社  土着のフォークロア

早川ユミ「くらしがしごと」扶桑社  土着のフォークロア

「くらしがしごと」は陶芸家であり、柳宗悦とともに民藝運動の中心メンバーであった河井寛次郎の詩集「いのちの窓」の中の一節。著者をささえたこの一節が本のテーマになっている。

NO Art NO Life
成長至上主義から脱成長社会へ
そのパラダイムシフトにこそ人類の未来がある。
国や政府にたよらない「くらしのアナキズム」

単なる自給生活者ではなくその世界観をしっかり発信していることに価値があると俺

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ダニー・ネフセタイ「国のために死ぬのはすばらしい?」高文研 イスラエルからきたユダヤ人家具作家

ダニー・ネフセタイ「国のために死ぬのはすばらしい?」高文研 イスラエルからきたユダヤ人家具作家

イスラエル空軍での徴兵生活を終えているユダヤ人から日本を見たとき「何が見えたのか?」。キーワードは「帰還不能点」。「越えてはいけない限界点が何なのかを見極めよう」ということらしい・・。

その対象は「原発依存化」「軍事依存化」「右傾化」・・俺はゴリゴリの原発反対派ではないが、大いに頷ける点も多かった。

世界各地に散らばっていたイスラエル人たちは建国後、シオニズム運動によって<アラブに住んでいたパ

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