マガジンのカバー画像

書いて更新するもの

9
運営しているクリエイター

記事一覧

◾️忘れそうなので書いておくこと/漫画原作の実写化について

漫画の原作を実写のドラマないし映画にする際、「ローカライズモデル」「翻訳モデル」「バランスモデル」「完全無視モデル」の4パターンある。

・ローカライズモデルは、実写化するに辺りより広い層に届くようにオリジナルの要素を伝わりやすいように改編する。結果的にオリジナルの漫画が好きな人を遠ざけることになるが、オリジナルの漫画を知らない人にリーチするようになる。広い層にリーチすることを目的とした戦略。

もっとみる

スタンスの表明/複数のアーティストと関わることについての表明

プロジェクトを立ち上げ実行する際に、多くのアーティストと関わることがある。
また、アーティストにコーチングのような形で良いコンディションで作品がつくれるようにアドバイスをすることがある。

こういった場合のアーティストに与える影響とアーティストに行う介入に関するスタンスについて表明する。

僕のアーティストとしての欲望は、文化の生成されやすい環境をつくることにある。すなわち、これは単独で達

もっとみる
映画をキュレーションする

映画をキュレーションする


2つの別々の映画をある視点を設定して比較しながら観ることによって、より深く映画を楽しむ試みを紹介したいと思います。

今回紹介するのは、2018年公開の映画「ウィストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」と2015年の映画「日本のいちばん長い日」と2本です。

 まず「ウィストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」は、第二次大戦下で英国の首相となったウィストン・チャーチルの苦悩を

もっとみる
メモ/ソーシャリーエンゲージドアート、関係性の美学、社会の為の芸術、ポストモダンアートの流れの整理

メモ/ソーシャリーエンゲージドアート、関係性の美学、社会の為の芸術、ポストモダンアートの流れの整理

最近のソーシャリーエンゲージドアートという言葉の使われ方などに認識のズレがあることがわかったので、自分の認識している大まかな流れをメモとして書きます。微妙に間違いもあるかも。

「芸術の終わった後」

まず、80年代に入って全て出尽くした感じになった「芸術の終わった後」の時代が始まる。同時にHIP HOPのカルチャーから既存の物をサプリングして新しい物をつくる技法が開発され、この技法がアート界でも

もっとみる
自分探しついて

自分探しついて

自分探しという言葉がある。

自分自身の可能性ややりたいことを探して、これまでとは違う世界を見たり、新しいことを始めたりする行動である。大概の場合は、大学生あたりで発生し旅に出たり、インドに行ってみたりする。最近では、退屈なサラリーマンをリタイアして、新しい自分を探しに乗り出す人たちも増えてきている。(そういう人たちは大概Twitterのハンドルネームに謎の肩書きが書いてあるので見つけやすい。)

もっとみる
時間について

時間について

時間について

時間とは社会的なものである。同じテンポで数えらる30秒を共有し、その地域で定められ統一された時間を共有し、社会を回している。

しかし、同時に。
時間は個別に、別々に、存在しているものでもある。

ある日生まれ、ある日死ぬ。
「生まれる」と「死ぬ」の間にある時間。それは長く険しいものでもあるし、軽やかですぐに終わってしまうものでもある。会期ははじまり、会期は終わる。その間の時間に起

もっとみる
ポリリズムについて

ポリリズムについて

ポリリズムについて

別々のリズムが別々のままビートを刻みつつ、特定の周期でそれぞれのリズムが重なりあう。バラバラだけど要所要所でまとまる。それは単なるカオスではなくて、それぞれのリズムを尊重しながら共通のリズムもキープするバラバラの連帯。

バラバラの連帯は、一時的な、限定的な、つながり。コレクティブのような強いつながりではなく、かと言ってお互いに干渉し合わないような弱いものでもない。バラバラで

もっとみる
「と」について

「と」について

「と」について

アキレスと亀、老人と海、砂糖と塩。

別々のものとの中間にある「と」。中間をつながぐ役割として機能しているにもかかわらずあたかも存在しないかのように扱われる「と」。

ホワイトキューブは作品をフラットに鑑賞する為に発明された空間である。その空間では作品に関するもの以外は存在しないように扱われる。誰もホワイトキューブのコンセントを鑑賞しない。

「と」を考えることとは、存在

もっとみる
書いて更新するもの: we-nessについて

書いて更新するもの: we-nessについて

これはとても変な、とても変な書き方をしている。
一つのテーマで書きたい事を書きたい時に書いて更新している。テーマに関するいくつかのワードを準備してそれを埋めていく、更新していく。

イントロダクション

we-nessについて、お互いに影響し合いながら作り上げていく方法。作家はお題を準備する人になり、面白がり、それを形に落とし込む人になる。そこに決定された答えはなく、いろいろな人との対話と会話で出

もっとみる