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「と」について




「と」について

アキレスと亀、老人と海、砂糖と塩。

別々のものとの中間にある「と」。中間をつながぐ役割として機能しているにもかかわらずあたかも存在しないかのように扱われる「と」。

ホワイトキューブは作品をフラットに鑑賞する為に発明された空間である。その空間では作品に関するもの以外は存在しないように扱われる。誰もホワイトキューブのコンセントを鑑賞しない。

「と」を考えることとは、存在しているのに存在していないかのように扱われるものに気付くことであり、そこに生じる政治性について考えることである。

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