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美味しいものたちとの出逢い

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美味しいレストランの逸品たち、市場で瑞々しく輝く食材、採れたての魚など、さまざまな美味しさとの邂逅について、忘れずに心にとどめるための備忘録です。
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2022年7月の記事一覧

無花果の花

無花果の花

 夏がやってくると、
たちまちいちじくが恋しくなります。
店頭に並んでいたら、けして素通りできない果実の一つなのです。

夏果と秋果があり、
暑いのはイヤだけれど、
西瓜より桃よりなによりも、いちじくを秋まで味わい愉しめる季節が来たのが嬉しくてなりません。

こんなに大好きないちじく、
実は子供の頃、なんだか苦手でした。

りんごやみかんとは明らかに違う
どこか神秘的な佇まいや、
切ったら突如現れ

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コンフィ♪コンフィ🎶

コンフィ♪コンフィ🎶

市場の魚屋さんで、 
壱岐で獲れた目鯛に出会いました。
閉店前に行ったら、
儲け度外視で普段は手が出ないような魚を
鮮度抜群なのにずいぶん安く出してくれていましたのです。

魚を愛してやまない魚屋さんと話をしていると、
いつも時間を忘れそうになります。

目鯛はとても大きく食べ応えがあって、
そのまま塩焼きにし、おぼろ昆布で巻いていただきました。

食べきれずに、かまの部分が残りましたが
せっかく

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サラダをきもち、丁寧に。

サラダをきもち、丁寧に。

いつもは添え物や副菜に甘んじて頑張ってくれているレタス。
とびきり新しいのを見つけたら、
たまにはレタスを主役にしてみるのはどうでしょう。

カリカリにトーストした薄切りのライ麦パンの上に、レタスを櫛形に切ったままのせて、生ハムやトマト、玉ねぎや葉野菜を添えてみました。
チーズ入りのドレッシングにフォークとナイフで頂くシーザーサラダにしたら、
なんだか食べる楽しさが何倍にも。

サラダはあまりに身

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半夏生の蛸

半夏生の蛸

日本での昔ながらの神事や暦には、
稲作をどれほど大切に思っているかがしのばれることが多いのですが、
田植えを終えるという今のこの時期、特に強く感じます。

6月末には、神社に設けられた大きな茅の輪をくぐって、収穫までの後半年の無病息災を願う
夏越しの祓(なごしのはらえ)と言う習わしがあります。

また、7月2日は半夏生、というそうです。
はんげしょう、っていい響き。
おもに農家だと思いますが、

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