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差羽ナガレ
2023年6月29日 22:34
エタノールの海に溺れるブルースマンは異国から来た悪魔と踊りながらギターを弾き捲り箱の観客を熱狂させる狂乱のステージを終えて彼はまたエタノールの海へ帰って逝くだろう異国の悪魔と踊りながら
2023年6月27日 22:35
螺子が外れた友達は繊細で美しいシャレード・デ・トマソを全開で乗り回す銃を撃ち捲る気違いみたいに笑いながらとても楽しそうな笑顔で僕は関わりたくないから気付かない振りをする彼が僕を見つけて話し掛けても何も聞こえない振りをして独りでモーテルに向かうあの日交わした約束からひたすらに目を伏せ続けて
2023年6月25日 21:48
鉄月の明かりで我はマキリを研ぐ狩猟の季節から逸れぬ様にと鋼月の明かりで我はカムイを撃つ神殺しの季節を終える為に
2023年6月22日 22:49
ずっと変わらずに居られると思ったどうしてだろうその願いは叶いやしないのに何時までも単車に乗って居られると信じていたんだどうしてだろうあの日はもう戻りやしない私達は皆ただ消え逝く者それ以上でもそれ以下でもないそんな気がした初夏の季節に
2023年6月20日 23:10
夜にだけ開くカフェでエッグタルトを買って貴方を迎えに行こうクーリーレプリカに乗ったなら人も街も月さえも置いてけぼりに出来るのだからさキーモン紅茶を冷やしといてよエッグタルトにはよく合うからさ
2023年6月18日 23:19
そのとても美しいマシンソーのナイフで僕の胸を貫いて愛すべき人よどうか機械ですら無いこの體はもう何も感じやしないんだだからその綺麗なマシンソーのナイフで僕の胸を貫いて鮮やかな花が散る様に
2023年6月16日 23:42
新しい日々にどんな事をしよう何も知らなかった頃は過ぎ去ったけど新しい日々はどんな場所へ行こう新鮮な心はもう枯れ果てたけれど新しい日々は貴方を迎えに行こう素敵な事はもう探せやしないけど
2023年6月15日 23:16
ラブ・ロックでジントニックをロックンロールが鳴り止む前にラブ・ロックでウオッカトニックをロックンロールが消え去るまで幾ら飲んでも酔う事の無い體に
2023年6月13日 23:11
一片の幸せを買い求める客人時に物であり時に金であり時に體であるでも本当の事は何時だって見えやしない今日も誰かが一片の幸せを買いに店を訪れて闇夜に消えるよ
2023年6月11日 23:20
揺籃の外へ出られない弱者法をすり抜け外の世界に出てもまた罪を犯し法を逸脱する彼らはもう人では無いから裁く事は叶わない殻が保たれている限り
2023年6月8日 22:46
この国を破壊する為太陽を盗んだ九番彼は何を憎んでいたのかもう分からない程に全てを呪っていた新しい祝福を与えると彼は本気で信じてこの国の中心に目掛け太陽を炸裂させる生きる者は皆白夜に慟哭する暇も無く息絶えてしまった九番がこの国に落とした太陽が眩し過ぎたから
2023年6月6日 22:22
街中に鳴り響く流行りの歌は今日も愛を囁いてるけどどうでも良いぜ俺はしけたライブバーでサマーブルーズを演奏するだけRolandのアンプにシールドを差したならレゲエマスターをかき鳴らすのさ廃れる事の無いサマーブルーズを
2023年6月4日 23:24
初雪が降る街をサンダルで歩くヤンキー絡んで来た相手を秒で地面へ殴り倒す単車に乗って夜の街を流せば無敵だと信じて疑わなかった日々ライトの群れの中で息を吐くように彼は闇を抱き締める不良少年の心で
2023年6月2日 23:33
朝からバスに揺られ私達は製鉄所へ向かう赤く灼けた鉄を大きなローラーが延々と運んで私達は淡々と仕事をこなす暑さで意識が朦朧としても両手がグリースで汚れても真っ黒な洗い油の中に手を入れて汚れを落としまた淡々と職場へ戻る終了のチャイムが鳴り響き皆疲れ切ってバスに乗り込む繰り返される日々に侵され造られた花にすら為れずに