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中学受験の闇 小学生の母親へ向けたメッセージ

コロナ君がまだまだ元気いっぱいのせいで、自宅に引きこもりながら勉強しています、大学生のCraneです!

 もう家で勉強するのもマンネリ化して飽きそうです。早く外にでたい。生徒に、「人じゃなくてコロナがマスクすればいいのにね」、なんてジョークを言っていたことが遠い昔のようです。

生徒って?そう思われた方もいるんではないでしょうか。そう、私は現在大手学習塾で、小中学生の受験指導をしています。何十人もの生徒を前に授業するのは、簡単ではないですが、早く彼らに会って、授業して、一緒に笑いたい気持ちでいっぱいす。

さて、そんなこんなで今日は小学生の中学受験について書いていきたいと思います。

約10年前、僕も全国でも有数の難関私立中学の受験勉強に励んでいました。けど、今思うとあれは”勉強”とは程遠いものだったなと強く感じます。

まず、当時の僕の状況についてご説明しましょう。

あの頃の僕は中学受験に向けて週6日も塾に通い、一日中机に向かっていました。
しかし、机に向かっているだけで、ぼぉーっとしたり、親に隠れて漫画よんだり、塾のトイレに閉じこもったりと、とてもとても、気合い入れて勉強してるとは言えませんでした。もちろん、塾の成績もよくなく、難関中受験コースとはいえ、ビリけつでした。

それでも、地元の田舎小学校の中では天才扱い。そりゃ当然。塾で先に先に習っているんだから笑。小学校では1番!塾ではビリ!そんな形で1番とビリを両方とも経験できたのはいい勉強です。

けど、塾は大好きだったんです。めちゃくちゃいい先生ばっかりでしたから。授業も分かりやすいし、おもしろいし、めちゃくちゃ怖いけど、めちゃくちゃ好きな先生たちばかり。だから、塾を辞めたいとか思ったことは一度もなかった。今でも大好きな先生たちばかりです。

逆にいうと、塾には勉強しに行ってたのではなく、先生に会いにいっていた。そして、先生に気に入られるために宿題して、プリントも出来る友達の答えを写して、1番に先生に提出する、質問もたくさんする、そんな生徒でした。

最近、その頃の担任の先生と2人で飲みにいったのですが、結構手を焼いていたそうです。(その話はまた後日)

そして、もう一つ。勉強しているといいことがあるんです。そう、母親に褒められる。お父さんに認められるんです。先生と親のためだけに勉強している感じでしたね。

褒められると嬉しいからそこそこ勉強はするんですが、いまひとつ身が入らない。そして、勉強している自分を演出することで、母親も祖母も応援してくれるし、優しくしてくれる。

当時の僕はまさに、勉強するフリをするプロフェッショナルでした。机にゲームや漫画を隠したり、塾の自習室で絵を書いてみたり。

さすがに、成績のよくない僕なので、それほど先生が褒めてくれることは多くなかったですが、親は努力を褒めてくれる。いや、努力するフリをみて褒めてしまう。

あの頃の僕は、真剣に勉強に向き合ってはいなかったです。

その証拠に、不合格通知を貰ってもそれほど悔しくなかったことを覚えています。それよりも、受験から解放されて、友達と公園で野球できることが何よりも嬉しかった。中学受験が終わってから卒業までの期間は、今思えば人生で1番楽しかった時期の1つな気がします。

現在、塾で生徒を見ていても、ほとんどの生徒が褒められるために塾に来て、勉強している。両親や先生に褒められたいから。

そして、ほんの一部の生徒が、そこそこに勉強したらめちゃくちゃできてしまって、褒められて、楽しくて、またまためちゃくちゃ褒められるという、最高の状態を手に入れる。
逆にほとんどの生徒は、褒められたいから勉強するフリをする、そこに楽しさも学びもないという感じです。

もちろん、これ、悪いことじゃないですし、当然のこと。小学校の頃の自分に後悔などしていません。けど、お母さん、このこと気づいてたのかな?と今では思います。別に、僕はどこの中学に入学してもよかったんだよって笑

この記事を読んで下さる、主婦の方々、お子様が何を求めているのか、少し考えてみて下さいね。

僕の場合、結果としてこの経験が、後でめちゃくちゃ生きてきますが、なかには中学受験で自分に自信をなくしたり、勉強嫌いになったりする子もいます。お母さん、勉強の押し付けにはくれぐれもお気をつけて。

次回は、中学受験に成功した友達、ダメだった友達が、その後どうなっていったか。そして、僕の思う小学生のお受験の良し悪しについて書いてみたいと思います!

是非、また読んでみて下さい!!!!



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