マガジンのカバー画像

思い出したいシリーズ:中学校の理科編

17
運営しているクリエイター

記事一覧

思い出したい理科『骨と筋肉、なぜうごく?』

③からだを動かすしくみ

(1) 骨格と筋肉

・骨格:骨でからだをしっかり支えながら筋肉で動かすことによって、力強くすばやい動きができます。

脊椎動物のように内部でからだを支える内骨格と、昆虫のように外部からからだを支える外骨格とがあります。

骨格のところどころには関節があり、ここでからだを動かします。ヒトの関節は軟骨に覆われ、衝撃を吸収できるようになっています。

・筋肉:骨とけんでつなが

もっとみる

思い出したい理科16『神経について、一記事で話そう。』

二 刺激の信号を伝えるしくみ

 感覚器官からおくられてきた神経によって、脳やせきずいに伝えられます。脳やせきずいは、神経細胞が多く集まっている場所。そこでは、受け取った信号を知覚し、反応するかを決めています。

① ヒトの神経系
脳とせきずいは、中枢神経。刺激に対してどのように反応するかを『決めることができる』
ところです。中枢神経と感覚器官や筋肉などを繋いでいる神経を、抹消神経といいます(腕と

もっとみる

思い出したい理科15『いろんな動物、いろんなモノの感じかた』

④ 鼻

鼻はにおいを感じる感覚器官です。においというのは、気体の化学物質によって引き起こされる感覚のこと。
においを感じるしくみは次の通り。
(1) 化学物質が、鼻から空気と一緒に吸い込まれる
(2) 鼻腔内の粘膜に溶けて『嗅細胞』にふれる
(3) においとして感知される
(4) その情報が嗅神経を通して脳に伝えられる

⑤ 舌

舌は味を感じる感覚器官です。味というのは、口に含んだものが持って

もっとみる

思い出したい理科18『耳は音担当ってだけじゃない』

③ 耳

~耳のはたらき~

 音(空気などの振動)を感じる。音の大きさ、高さ、音色を聞き分けられる。また、他にも体の回転や傾きを感じる部分もあります。

~耳のつくり~
大きく分けて、外耳、中耳、内耳の三つです。
各部分の名称とはたらきは、↓のとおり。
① 鼓膜:外耳と中耳を分ける膜で、外耳の音の振動を中耳に伝えます。
② うずまき管:なかに振動を感じる細胞があり、音の情報を聴神経に伝えます。

もっとみる

思い出したい理科13『目はどうやってはたらくの』

② 目

~目のはたらき~

ヒトの目は、『光』を感じる感覚器官です。明るさ(光の強さ)だけでなく、色(光の波長)や光源まで捉えることができます。

~目のつくり~

 1水晶体(レンズ):透明なたんぱく質でできていて、ゴムのような弾力性があります。網膜に像をつくるためのものです。

2網膜:光を感じる細胞が集まってできている膜。ここで感じた光の刺激は、視神経を通して脳におくられます。

3視神経

もっとみる

思い出したい理科13『五感とは』

二 動物のからだのしくみ

① 外界のようすを知り、行動するためのしくみ

(1) 感覚器官と運動器官

前回お話した通り、動物は、植物とは違って外部から栄養を摂取します。動物が行動するためにはまず、外界のようすを知ることが必要です。
そこで、耳や目のように、外界からの刺激を受け取る器官を『感覚器官』といいます。また、行動のために体を動かす筋肉などの『運動器官』も備わっています。

☆ヒトの感覚器

もっとみる

思い出したい理科12『動物あれこれ、まるはだか』

第三章 動物の生活と種類

前回までの植物編に続いて、今日からは動物編を見ていきましょう。動物は、植物とは違って自分で栄養分をつくり出すことができません。そのため、食べ物をとったり消化するための器官を持っています。それぞれの特徴について、考えてみたいと思います。

Ⅰ動物の観察と特徴

① 動物とは

 動物とは何か、と考えるときは、植物と比べてみるとわかりやすいです。植物は、自分の必要な栄養分を

もっとみる

思い出したい理科9『植物あれこれグループ分け①』

Ⅱ植物の分類
植物のからだのつくりや殖え方(ふえかた)を比べることで、グループごとに分類することができます。植物を分類することで、これまでの記事で見てきたことのまとめを行いたいと思います。

① 種子植物

(1) 被子植物

~双子葉類と単子葉類~

植物たちの中には、種をつくるものとつくらないものがあります。この中でも種をつくるものは、そこからさらに裸子植物と被子植物に分けられます。
被子植物

もっとみる

思い出したい理科09『花の下で』

↑前回のおはなし。復習はこちらからぜひ。

② 根のつくり

 植物の根っこはふつう土の中にあって、水や養分を吸収したり、からだが倒れないように支えたりしています。
根は、外側から内側に向かって、表皮・表層・内皮と分かれています。

 根にも変わったものはいろいろあります。例えば、サツマイモのいもは根に栄養が蓄えられて太ったもので、貯蔵根とか塊根と呼ばれています。
また、ダイコン、カブ、ニンジン、

もっとみる

思い出したい理科08『花を支える』

↑前回のおはなし。復習はこちらからぜひ。

⑤ 茎と根のつくりとはたらき

(1) 茎のつくり

茎のかたち
 茎は根の上にあり、葉を出し、からだを支え、根から吸収された水や光合成でつくられる栄養分などの通り道になります。
やわらかくて草となる草本茎(たんぽぽとか)と、かたくて木になる木本茎(さくらとか)に分けられる。

茎の中身
一番外側:表皮(茎を守るほか、水の蒸発を防ぎます)
その内側:維管

もっとみる

思い出したい理科07『お花の呼吸、その一回一回』

↑前回のおはなし。今日のおはなしがもっと簡単になるので、復習はこちらからぜひ。

② 植物の呼吸

 やっぱり、動物と同じように植物も生きていくためにエネルギーは必要。そのエネルギーは、動植物だけではなくどの生き物も『呼吸』によって得ています。
 呼吸というと、酸素を吸って二酸化炭素を吐くあれを連想する人も多いかと思います。これは、外呼吸あるいはガス交換と呼ばれるもの。しかし、外呼吸では、『エネル

もっとみる

思い出したい理科06『結局、光合成って何やってん?』

↑前回のおはなし。復習はこちらからぜひ。

Ⅲ光合成と呼吸

① 光合成とその生産物のゆくえ

 植物は、動物と違って肉や葉などの食べ物を食べなくても生きていける。それは、植物が水と二酸化炭素と光があれば、それらから栄養である有機物(デンプンとか)をつくって生きていけるからです。このはたらきを、光合成と言うんですね。一部とはいえ生きるために必要な栄養を、他者に依存するのではなく自力で生み出せるって

もっとみる

思い出したい理科05『植物のおしっこ』

《前回のおはなし『思い出したい理科04『枝葉末節まで!』』はこちら→https://note.com/crack_koujitsu/n/n4d6268141b7c

② 蒸散

 葉の重要なおしごとは、光合成と蒸散の二つがあります。光合成については、来週詳しくお話しするとして、今日は『蒸散』について。
 蒸散とは。植物体内の水分が、水蒸気となって植物から出ていくことです。おもに『気孔』という部位

もっとみる

思い出したい理科04『枝葉末節まで!』

《前回のおはなし『思い出したい理科03『生き残った植物』』はこちら→https://note.com/crack_koujitsu/n/n1614c5630389

Ⅱ葉のつくりとはたらき

①葉のつくり

 葉は、葉身(葉っぱそのもの)、葉柄(葉っぱの真ん中を通るすじ)、托葉(葉柄の付け根にあり、小さな一対の葉)でできています。

 ☆葉脈について

 葉っぱにある無数のすじは、葉脈です(ド真

もっとみる