童話「盲聾の星」第七話
第一話→童話『盲聾の星』第一話|ひとり 杏 (note.com)
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ただ、ひとつだけ、ラムダが予想していなかったことがあります。あまりにも星が増えてしまったものですから、遥か地上のお姫様は、どれがラムダなのかたまに見分けがつかなくなってしまうのです。またラムダの方も、仲間を増やすためにとやたらめったら動き回ったものですから、とうのむかしに眼が潰れてしまっておりました。ですから、目の見えないラムダの代わりに仲間の星たちがいつもお姫様を見守っており、彼に様子を教えてあげまし