思い出したい理科『骨と筋肉、なぜうごく?』

③からだを動かすしくみ


(1) 骨格と筋肉

・骨格:骨でからだをしっかり支えながら筋肉で動かすことによって、力強くすばやい動きができます。

脊椎動物のように内部でからだを支える内骨格と、昆虫のように外部からからだを支える外骨格とがあります。

骨格のところどころには関節があり、ここでからだを動かします。ヒトの関節は軟骨に覆われ、衝撃を吸収できるようになっています。


・筋肉:骨とけんでつながっています。筋肉は自分のちからで収縮できますが、みずから緩むことはできません。

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☆筋肉の種類

・骨格筋:骨についている筋肉で、強い力を出せます。意識して動かすことができます。顕微鏡で見ると横じまがみえるので、横紋筋とも言います。

・心筋:心臓をつくっている筋肉。こちらも強い力は出せますが、意識によって動かすことはできません。心筋も横紋筋です。

・内臓筋:内臓や血管をつくっている筋肉で、顕微鏡でみると横じまはなく、なめらかに見える平滑筋でできています。力は弱く意識して動かすこともできませんが、疲れにくいです。


~筋肉あれこれ雑学タイム・速筋と遅筋~

 骨格筋は、すばやく動くが疲れやすい速筋と、すばやい動きはできないが疲れにくい遅筋の二つに分けられます。速筋と遅筋の割合は個人差があり、速筋の多い人は短距離走などの瞬発力を必要とする競技に向いています。逆に遅筋の多い人は持久走などに向いています。

 速筋は白っぽい色、遅筋は赤い色をしています。カレイなどの白身魚には海底にひそんで生活しているものが多いのですが、これは速筋が多いため。一方、マグロなどの回遊魚には赤身魚が多いです。これは長距離向けの遅筋が多いからだと考えられます。


[今日のおはなし]

 中学地理、今年初の投稿になってしまいました。少々スタートが遅れましたが、どうぞ今年もよろしくお願いします。


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