思い出したい理科18『耳は音担当ってだけじゃない』


③ 耳

~耳のはたらき~

 音(空気などの振動)を感じる。音の大きさ、高さ、音色を聞き分けられる。また、他にも体の回転や傾きを感じる部分もあります。

~耳のつくり~
大きく分けて、外耳、中耳、内耳の三つです。
各部分の名称とはたらきは、↓のとおり。
① 鼓膜:外耳と中耳を分ける膜で、外耳の音の振動を中耳に伝えます。
② うずまき管:なかに振動を感じる細胞があり、音の情報を聴神経に伝えます。
③ 半規管:からだの回転を感じます。
④ 前庭:からだの傾きを感じます。


☆音の高さを聞き分ける うずまき管について

うずまき管は、らせん状に巻いた形です。低い音は遠くまで届くので、うずまき管の奥の方まで達します。一方、高い音は遠くまで届きにくいので、入口近くまでしか達しません。


☆回転 半規管について

半規管のなかにはリンパ液があります。からだが回転すると、半規管は回るけれど中身のリンパ液はやや遅れて動くので、それを感じ取ってからだの回転を認識しています。
また、からだの回転がやんでも(半規管の動きが止まっても)、リンパ液はまだ回転方向に流れているので、目が回る感覚が残るのです。


☆傾き 前庭について

前庭のなかには耳石(炭酸カルシウムの粒)が入っていて、その下には感覚細胞があります。からだが傾くと耳石がその方向に動き、その移動を感覚細胞が感じ取って認識するというわけです。

[今日のおはなし]
オリーブオイルは味方だ。


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