思い出したい理科08『花を支える』

↑前回のおはなし。復習はこちらからぜひ。


⑤ 茎と根のつくりとはたらき

(1) 茎のつくり


茎のかたち
 茎は根の上にあり、葉を出し、からだを支え、根から吸収された水や光合成でつくられる栄養分などの通り道になります。
やわらかくて草となる草本茎(たんぽぽとか)と、かたくて木になる木本茎(さくらとか)に分けられる。

茎の中身
一番外側:表皮(茎を守るほか、水の蒸発を防ぎます)
その内側:維管束(維管束のうち、道管は水分を運び、師管は栄養分を運びます)

~ここらでひとくちメモ~
 花にいろんな色や形があるように、茎にもさまざまなものがあります。個性豊かな茎たちを、二つ見てみましょう。

 一つ目はジャガイモ。ジャガイモのいもは地下にできますが、これは根っこではなく茎なんですね。塊茎(カイケイ)といいます。
茎からは芽が出るという特徴がありますが、ジャガイモのいもには窪んだところがいくつかあり、ここから芽が出てくることからも茎だということがわかります。

 また、レンコンは、ハスの体のうち、池などの泥に埋まっている部分ですが、これもまた茎。根のような茎というわけで、根茎(コンケイ)と呼んだりします。


[今日のおはなし]


 ぼくは、茎になれるかな。花を支えて、栄養分を運ぶためだけの存在に。羨みもせず、羨まれることもない、そんな美しい不自由に。



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