思い出したい理科12『動物あれこれ、まるはだか』

第三章 動物の生活と種類

前回までの植物編に続いて、今日からは動物編を見ていきましょう。動物は、植物とは違って自分で栄養分をつくり出すことができません。そのため、食べ物をとったり消化するための器官を持っています。それぞれの特徴について、考えてみたいと思います。

Ⅰ動物の観察と特徴


① 動物とは

 動物とは何か、と考えるときは、植物と比べてみるとわかりやすいです。植物は、自分の必要な栄養分を光合成によってつくり出すことができますよね。しかし、動物はそれができないので、他の生物を食べて栄養分を外部から取り入れています。そのため、動物には、植物が持っていない『足』があり、『目』があるのです。食べ物を求めて移動する必要があるからですね。


② 草食動物と肉食動物を比べてみる

植物を食べて生きるシマウマと、動物を食べて生きるライオン。それぞれの体の仕組みを比べてみましょう。

☆目のつきかた
・シマウマ:目は横向きについています。視野は広くなり、肉食動物などの危険から身を守るために役立ちます。
・ライオン:目は前向きについています。前方を両目でしっかりと捉え、獲物との距離感を正確につかめるのです。

☆歯のつくり
・シマウマ:前歯が鋭く、草を噛み切るのが得意。臼歯は平らで大きいので、かたい葉でもすりつぶして食べることができます。
・ライオン:犬歯が大きく鋭く、獲物をしとめるのに適しています。また、臼歯もナイフのように鋭いので、肉を噛み切ることができます。

☆腸の長さ
・シマウマ:消化しにくい草を消化・吸収するため、腸は長く、体長の10倍以上(約25m)もあります。
・ライオン:肉は草よりも消化・吸収しやすいので、腸は短いです。ライオンの腸は体長の4倍くらい(約7m)です。

☆足のつくり
・シマウマ:足は長く、ひづめが発達し、長距離を早く走れます。
・ライオン:爪先がクッションのように柔らかいです。それは、獲物まで足音を立てずに静かに歩み寄るため。また、必要なときだけ出せる鋭い爪も持っています。
~ひづめってなあに~
1本か2本の爪が大きく発達し、指全体を覆うようになったもの。ウマ、ウシの仲間に見られます。

今日はこのへんまで。次回からは、体のしくみ(耳とか目とか)について詳しくお話したいと思います。

[今日のおはなし]
 カモミールティーおいしい。紅茶・ハーブティーにはまっているこの秋です。
はちみつりんごの紅茶も見つけたのです。こころが落ち着きます。

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