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コッツウォルズの4週間
コッツウォルズの4週間(8-4)
5 第二週
今日から第二週目。結婚して以来夫とこんなに長く離れて暮らすのは初めてだ。時差は十六時間あり日本のほうが早く、イギリスの朝が、日本の前日の夕方になる。毎朝安否確認も兼ねてライン電話を夫にかける。以前は国際電話料金は高価だったが、今やラインを使える人同士は無料である。夫は私のホームステイ希望を受け入れたものの、出発一か月前に足の小指を骨折しギブスをはめ
コッツウォルズの4週間
コッツウォルズの四週間(8-3)
4.第一週週末
今日はいよいよ初めての週末。予定していたコッツウォルズへバスで出発だ。明け方まだ寝ている五時に、父から電話がかかって来た。母が前日から目が見えにくくなり、その日の朝はさらに見えなくなったらしい。母は私が外国に行く事をとても心配するので、いつも出国する時に、郵便で行く先を知らせるようにしていた。今回も成田空港で日程と国際ケータイの番号を書いたも
コッツウォルズの4週間
コッツウォルズの4週間 (8-2)
三. 登校第一週
翌朝は早速登校だ。前夜も遅く到着して、初めての環境であるが、滞在保険の関係で翌朝からちょうど四週間の通学、そして最終日翌日には帰国しなければならない。
初登校はホストマザーのジリーが車で学校まで送ってくれた。学校はチェルトナムの中心部にある。学校の受付で名乗ると、本日入校予定のバレリイと一緒にレベル分け試験を受けるように言われた。試験は出来ると
コッツウォルズの4週間
コッツウォルズの4週間 (8-1)
一.準備
今からちょうど十年前、五十五歳の私はイギリスでのホームステイを計画した。世界のどこかに住んだことのある街を作りたい。旅行の好きな私は日頃からそう思っていた。私の若い頃は、海外旅行はハネムーンで行くくらいで留学などは夢のまた夢だった。息子はちょっと行ってくると、大学一年の春休み四週間ロンドンでホームステイして語学学校に通った。私はと言えば、日頃から夫に