くっきんぐ・パスター

料理が大好き、キリスト教会の牧師です。主夫ではないのですが、なぜだか毎日家族のために料…

くっきんぐ・パスター

料理が大好き、キリスト教会の牧師です。主夫ではないのですが、なぜだか毎日家族のために料理を作っています。 本格志向というよりは、毎日の食卓をちょっぴり楽しくするレシピ、技ありレシピ、激安レシピなどなどをご紹介しております。

記事一覧

牛しゃぶとクレソンのサラダ

我が家の買い物には一つのルールのようなものがあって、それは……。 国産。何が何でも国産しか買いませぬ、という超保守的消費者ではないのだが、基本的には国産を選びま…

ムール貝と松本一本ねぎのペペロンチーノ

長野県中信地方(諏訪、塩尻、松本、安曇野あたりの地域を指す)でたまに使われる表現をご紹介。 ・駅の構内で 少年B:「やば、電車一本逃しちまった」 少年C:「松本一本…

根菜と鮭の豆乳汁(「風の谷のナウシカ」風レシピストーリー)

ユパ様:「ナ、ナウシカ! これはどういうことだ? 子ども達がこんな料         理を食べるとは! 子どもが嫌いな根菜がこんなに入っているというのに!」 ナ…

赤魚の洋風蒸し焼き

:ネット用語をあえて多用したレシピ紹介 北海道名物「ちゃんちゃん焼き」の赤魚版を作ろうと思った。 しかし、妻が「それならオリーブオイルベースの洋風がいい」ときぼ…

ナンサンド

実は、僕はインドに三度行ったことがある。インドと言えばカレーとナン……と思いきや、実はあんまりナンを食べることはなく、ほとんどがご飯だった。  あのパサパサのご…

ヒグマのソテー(村上春樹風レシピストーリー)

「それは何?」 買い物袋から取り出した肉のパックを見て、脇に寄って来た妻は言った。 「ヒグマの肉だよ」 と僕は言った。 「ヒグマ?」 そう言って、妻は幼稚園児の女の…

「玉ねぎとピーマンと胸肉炒め」(「がまくんとかえるくん風レシピストーリー)

「二人は午後も」 ある秋の晴れた日、かえる君はがま君の家を訪ねました。するとがま君は、自分の畑をながめながら、しょんぼりと座っていました。 「やあ、がま君、どうし…

レシピ「チカのから揚げ:甘酢だれ」

北海道に来て九か月。チカ、という魚をいただいた。チカ?  ワカサギみたいな小さな個体も、ししゃもみたいに大きな個体も混じっているのは、教会のある方がご自分で釣っ…

レシピ「レタスと海苔のサラダ(わさびドレッシング)」

「おいしいお店」の基準はずばり、サラダだと僕は思っている。小皿にレタスと千切りの人参と玉ねぎとくし切りのトマトとコーンがのっていて、ちょろりとありきたりなドレッ…

牛しゃぶとクレソンのサラダ

牛しゃぶとクレソンのサラダ

我が家の買い物には一つのルールのようなものがあって、それは……。

国産。何が何でも国産しか買いませぬ、という超保守的消費者ではないのだが、基本的には国産を選びましょ、というスタンス。
しかし、やはり国産は高め。納豆も原材料名の欄に「大豆(アメリカ、カナダ産)」と表記されているものなら、55円とかで買える事もあるわけだけど、国産大豆100%の納豆なら89円とか当たり前。小麦も3割から4割は高い。そ

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ムール貝と松本一本ねぎのペペロンチーノ

ムール貝と松本一本ねぎのペペロンチーノ

長野県中信地方(諏訪、塩尻、松本、安曇野あたりの地域を指す)でたまに使われる表現をご紹介。

・駅の構内で
少年B:「やば、電車一本逃しちまった」
少年C:「松本一本はでかいねー。次来るの一時間後だぜ」

・剣道場で
先生A:「お、決まった! 面! 一本!」
先生D:「うむうむ。見事な松本一本じゃ」

・試合中のバスケコートで
選手E:「まずは一本いこう、一本!」
選手F:「おう! まずは松本一本

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根菜と鮭の豆乳汁(「風の谷のナウシカ」風レシピストーリー)

根菜と鮭の豆乳汁(「風の谷のナウシカ」風レシピストーリー)

ユパ様:「ナ、ナウシカ! これはどういうことだ? 子ども達がこんな料         理を食べるとは! 子どもが嫌いな根菜がこんなに入っているというのに!」
ナウシカ:「……この料理は、子どもの大好きな鮭と、豆乳によるクリーミーさをプラスして作りました。嫌われる事の多い食材でも、子どもの好きな料理の中に混ぜてしまえば、子ども達もあまり気にならずに食べることがわかったんです」
ユパ様:「し、しかし。

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赤魚の洋風蒸し焼き

赤魚の洋風蒸し焼き

:ネット用語をあえて多用したレシピ紹介

北海道名物「ちゃんちゃん焼き」の赤魚版を作ろうと思った。

しかし、妻が「それならオリーブオイルベースの洋風がいい」ときぼんぬ。

それ誰得? もちろん妻得。

ちゃんちゃん焼き、オワコンでワロタ。

妻、オリーブオイル好き杉。妻△。

それでワンチャン作ってみたら、うますぎて草。

家族みんなうれぽよ。

うーむ。どうにもこなれていない文章。ジェネギャす

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ナンサンド

ナンサンド

実は、僕はインドに三度行ったことがある。インドと言えばカレーとナン……と思いきや、実はあんまりナンを食べることはなく、ほとんどがご飯だった。
 あのパサパサのご飯、嫌いな人は嫌いだろうけど、個人的にはかなり好き。特にビリヤニーという、肉と一緒に炊いたものは絶品。ヨーグルトをかけて食べた記憶がある。

 インドにおいては、ナンは結構高級な食べ物、ということみたいだね。日本では寿司みたいな。多分。

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ヒグマのソテー(村上春樹風レシピストーリー)

ヒグマのソテー(村上春樹風レシピストーリー)

「それは何?」
買い物袋から取り出した肉のパックを見て、脇に寄って来た妻は言った。
「ヒグマの肉だよ」
と僕は言った。
「ヒグマ?」
そう言って、妻は幼稚園児の女の子が写真を撮られる時にするように、首を傾げた。
「そう、ヒグマだよ。当別の店で買って来たんだ」
「なぜ?」
妻はまた尋ねた。
「わからない」僕は正直に答えた。「その答えを知りたいと思っているけれど、わからないんだ。とにかく僕はその店に入

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「玉ねぎとピーマンと胸肉炒め」(「がまくんとかえるくん風レシピストーリー)

「玉ねぎとピーマンと胸肉炒め」(「がまくんとかえるくん風レシピストーリー)

「二人は午後も」
ある秋の晴れた日、かえる君はがま君の家を訪ねました。するとがま君は、自分の畑をながめながら、しょんぼりと座っていました。
「やあ、がま君、どうしたのさ」
とかえる君は言いました。
「ああ、かえる君」とがま君は言いました。「見ておくれよ、僕の玉ねぎ畑を」
「お、たくさん玉ねぎができているじゃないか。さっそく収穫したらどうだい?」
「でも、そういうわけにはいかないんだよ」
がま君はし

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レシピ「チカのから揚げ:甘酢だれ」

レシピ「チカのから揚げ:甘酢だれ」

北海道に来て九か月。チカ、という魚をいただいた。チカ? 
ワカサギみたいな小さな個体も、ししゃもみたいに大きな個体も混じっているのは、教会のある方がご自分で釣ってきたものをいただいたため。

しかし、チカ? 自然大好きナチュラリストの長男は「ああ、知っている」
と言っていたが、僕は初めて聞く名前だった。

実は、北海道に来て意外だったことが一つ。
ホッケとシャケ、安くない。

スーパーに行けば一切

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レシピ「レタスと海苔のサラダ(わさびドレッシング)」

レシピ「レタスと海苔のサラダ(わさびドレッシング)」

「おいしいお店」の基準はずばり、サラダだと僕は思っている。小皿にレタスと千切りの人参と玉ねぎとくし切りのトマトとコーンがのっていて、ちょろりとありきたりなドレッシングがかかっているだけだと、何だかさみしい。もちろん、お人好しの僕は感謝していただいてしまうわけだが、自分が店を持つとしたら、この「ただのレタスとドレッシング」のサラダは絶対に出したくない、と思ってしまう。

この前行ったお店では、メイン

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