- 運営しているクリエイター
2020年12月の記事一覧
コミュニティと「選民」意識
如何なるコミュニティでも、「中の人」と「外の人」とを分かつ軸があり、そこには多かれ少なかれ「自分たち中の者は他と違うのだ」と思わせる要素が必要です。
誰しも「他の人と自分は違う」と思いたがるもので、コミュニティへの帰属をその拠り所とするからです。
コミュニティが人を選ぶ必要性入る人を選ばないコミュニティはありません。
カジュアルなものであれ、コミュニティには何かしらの目的があり、その目的に応
コミュニティ立ち上げを考える企業が陥りがちな「落ち葉」現象
「コミュニティを作ろうと思っている」という企業の方と話すと「落ち葉の価値に気づいていないな」と思うことがあります。
何年か前に地方創生のアイデアビジネスとして注目を浴びた「山に落ちている葉っぱを高級料亭に売る」事業。
その裏を返した「他の人にとって実は貴重なリソースが、当人達にとっては当たり前すぎて価値に全く気づいていない」という現象です。
場所、顧客、プロダクト、連絡先・認知…いずれも、名
コミュニティ立ち上げの「熱力学」
コミュニティを立ち上げたもののイマイチ盛り上がらず自走しないと嘆く人がいます。
聞いてみると月に1本もイベントがないという。
それでは場が自走し始めるには至らないでしょう。
今回は、最初はゆるく脈絡なくて良いので、横のつながりができるイベントを短期間で連発する方がいい、というお話をします。
参加者は、最初「様子見」facebookグループのようなオンラインで横に繋がる場を作ったとしても、以
オンライングループの規律を作る難しさ
facebookグループやLINEオープンチャットのようなオンライン上のグループは簡単に作れ、最初は人集めや活性化に苦労し、それを乗り越えると、今度は投稿の規律を作り保つのに苦労します。
承認制にすれば活性が下がり手間もかかります。承認不要にして事後対応にすると、趣旨に合わない投稿が一旦は人目に触れてしまいます。
どう対応するかも難しいところです。
今日は主催者として、投稿の規律をどう維持す
ソニー有志アルムナイ立ち上げにあたって
ソニー有志アルムナイ発起人の高橋龍征と申します。
新しくコミュニティを立ち上げるに当たって、想いとお願いについて、言葉にしておきたいと思います。
なぜ立ち上げたのか ビジネスの一線で活躍するソニーグループOB/OGをつなげ、新たな価値を共創する基盤として立ち上げました。
近年は転職・起業が当たり前となり、会社から離れた後もつながるニーズが高まり、会社としてアルムナイをつくり、有効活用して
PMFとコミュニティ〜前は応援・後は布教
コミュニティは漢方薬のような長期的・間接的効果があるもので、直接効果測定が難しい部分があります。
その上、PMF(Product Market Fit、自社のプロダクトやサービスが市場に刺さった状態)の前と後では、コミュニティを通じて何を実現するのかが異なります。
この前提を区別せず「コミュニティ作らなきゃ」と考えて、不十分なものを無理に広めようとすると逆効果になります。
本稿では、PMF前
メンバー1万人超「立ち食い蕎麦放浪記」に学ぶ、広がるコミュニティ立ち上げのツボ
登壇したイベント会場でたまたま会った、井口さんという方から伺ったコミュニティ立ち上げの経緯が興味深かったので、私のやり口とも絡めて解説してみます。
全てのコミュニティがこれの通りできる訳ではなく、全部則っても100%うまく行くとは限らないですが、上手く立ち上がらないコミュニティは、必ずこれのどれかに反しています。
事例としてはあくまで趣味の非営利のプライベートコミュニティですが、業務上のコミュ
芸人?放送作家?オンライン時代のコミュニティ・マネジャーの役割
今日私が登壇したコミュニティ・マーケティング関係者のイベントCMC_Meetupでは、コミュニティ・マネージャーは、画面の前で場を盛り上げる「芸人」化するのではないかとの話がありました。
オンラインイベントは「ラジオ」「テレビ」の感覚マイクやカメラの向こうの人々に、気分を上げて一人話す、時々「お便り(チャット・コメント」を拾ってリスナーと交流するなどは、ラジオのようですし、音声・映像を切り替えた
「100人カイギ」に学ぶ、終わりあるコミュニティという"うまい"仕組み
私がよくできていると思う仕組みに「100人カイギ」があります。
どんなものかというと、
⚫︎街で働く人を起点に人と人とをゆるやかにつなぎ
⚫︎都市のあり方や価値を再発見する
を目的としたコミュニティのフォーマットで、ルールも単純明快です。
⚫︎毎回、地域で活動をしている5名のゲストの話を聞く(だけ)
⚫︎ゲストが100名に達したら解散
地域ごとに展開可能なフォーマットのため、2016年の
コミュニティを「終わらせた」話
主催者がコミュニティの「終わり」について考えておくことは、人が死を想い、創業者間契約や婚前契約を詰めるようなものです。
現実を見据え、来たるべき困難に冷静かつ的確に対処するための見通しと覚悟ができます。
主催者がいずれ直面する、コミュニティをどんな条件でどう終わらせるかについて、今回は個人的な経験からお話します。
場を「終わらせた」経験2007年2月10日、八丁堀にある行きつけの寿司屋で偶然
オンライン化により、コミュニティが自走の「臨界点」を超えにくくなる問題への処方箋
来週、コミュニティーマーケターのイベント「CMC Meetup」で20:00~20:25のセッション2「オンラインで進むコミュニティの "セミナー化"を防ぐには?」に登壇するに際し、考えをまとめておきます。
事前にご覧頂き、可能なら質問も持ってご参加頂けると、限られた時間の中でより良い知見の共創ができるのではとの意図です。
前編では、「コミュニティ」と「セミナー/イベント」の違いについて説明し
コミュニティとイベントの違い、説明できますか?
来週、コミュニティーマーケターのイベント「CMC Meetup」で20:00~20:25のセッション2「オンラインで進むコミュニティの "セミナー化"を防ぐには?」に登壇するに際し、考えをまとめておきます。
事前にご覧頂き、可能なら質問も持ってご参加頂けると、限られた時間の中でより良い知見の共創ができるのではとの意図です。
まず、「コミュニティ」と「セミナー」の区別の共通理解がないと、その症状
凡人のコミュニティ立ち上げに「地上戦」を勧める理由
コミュニティを立ち上げ段階では、バズや広告などの「空中戦」に目が行きがちです。
しかし、その作戦が有効なのは、インフルエンサーやクリエイター、またはそういった人々への委託費や広告費がかけられる人に限られます。
そうではない「普通の人」は、直接勧誘などで1人1人地道に集める「地上戦」の方が確実です。
本稿ではその具体的なメカニズムについてお話しします。
「地上戦」と「空中戦」地上戦とは、顔が