自粛粛々モンダミン【発酵】
最近、”麹”を育て始めた。
毎朝混ぜてると成長がわかる。
発酵して、ちょっとずつ膨らんできている。
明後日で仕込んでから一週間。
とりあえず完成になるそうだ。
何かを漬け込んでもいいし、
そのままご飯に乗っけて食べてもいい。
初めてはシンプルに美味しい白米で食べたいと、土鍋で美味しい炊き方を日々練習している。
でも完成に近づくにつれ、この待っている時間が終わってほしくない気がしてきている。
待つという行為は、自分がそのものが好きなんだと気づかせてくれる時間なんだと気づいた。
お弁当を待つ4限目のラスト5分。
大晦日のカウントダウン。
友メロスを待つセリヌンティウス。
待つという行為はとても愛しくて儚い。
長いようで、短い。
最近は待つということ自体が少なくなってきた。待てなくなってきたとさえ思う。
僕の最寄駅は1時間に1本電車が来るか来ないかくらいの本数だ。
普段は車で移動するのだが、先日たまたま駅前の商店に行く用があり、一駅先の役場に行くために電車を使用した。
普段乗らないので、時間を見るのをうっかり忘れて買い物をしてしまい、改札に着いたと同時に電車は出発して行ってしまった。
やってしまった。
と次に来る電車を見ると1時間後。
あーあと落胆したし、なんでもっと本数がないんだと八つ当たりでしかない感情を持っている自分もいた。
便利になりすぎた反面、不便になった途端、不満に変わってしまう。
とても息苦しい生き方だなと思った。
これからはできた時間を何かを想う時間にしたい。
人生における余白も全て尊いものだったと死ぬときに感じれるように。
余白を作れた時のために飴でもいいし、本でも手紙でもいい。持ち歩こうと決めた。
今なら麹にも手紙をかける気がする。笑
そうだ、まずは赤カブの漬物をくれる隣のおばあちゃんに書かないと。
最近びっくりしたのが、もらっていた漬物が半年以上前の物だったということ。
漬物にして温度を低く保てば一年もゆうに持つと教えてもらった。
待つことで、想いは発酵して膨らむし、漬物みたいに長持して美味しくなる気がしてきた。
今も外で思いっきり遊ぶことを想って、”待つ”日々だと思う。
家で腐っていくんじゃなくて
発酵されよーよ。笑
そのためにはパンみたいに寝かされてもいいと思うし。
パンパンに膨らんで
外に出れた時には太陽に焼かれて
外カリっ。中フワっ。
最高すぎ。
お腹すいてきたので終わります。
ケータ
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