引越し先の隣家の婆ちゃん

そこ！そこを右に曲がったとこにね、青い看板があるのよ。そこが新聞屋さんで私の家にも毎日届けてくれるのよ。で、その前がお米屋さん。配達もしていて、1kgからかな？買えたと思うわ。

あ、それでね、それでね。ここの道をまーっすぐいったところに駅があって、突き当たりを右で商店があるの。スーパーね。なんでも売ってるわ。彼女以外わね。ふふふ。今はみんなマスクしとるから可愛い子がいてもわかりゃせんかね。ふふふ。

灯油？あー、あんた都会から来とるからわからんのか。灯油は車で売りに来るのを買うか、ガソリンスタンドだね。おっきな国道あるじゃない？あそこを登ってくと10分くらいでガソリンスタンドがあるわ。そこで買ったらいいわよ。

たくさん買っておいで。こっちはまだまだ寒いからね。ストーブある？うちのを貸してあげようか。息子が出てから余ったのがあるに。

ああ、そうかい。また何かあれば言いなさいね。1人じゃ寂しいでしょう。あ、あと燃えるゴミは月曜日にあんたの家の前の公園のところに回収車が来るから忘れないようにしなさいね。役場でゴミの日のカレンダーがもらえるわ。わたしもらってきてあげようか。

いいの？ついでだから。ああそう？また何かあったら言ってね。あ、そうだ。これあげる。クッキー。さっき向かいの人にもらったの！内緒ね。じゃあね。あたし急いでるから。

あんまり家でないようにしなねーー！また、野菜持ってってあげるからーー！

あ、待って！あんた名前なんだっけ？