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反響が大きかったもの

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これまでの記事のなかから、反響が大きかったものを集めました。 スキが多かったもの、コメントをたくさんいただいたもの、ビュー数が多かったものを中心に選んでいます。
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2023年9月の記事一覧

巾木に見る「神は細部に宿る」

巾木に見る「神は細部に宿る」

ひねくれ者の私は、ずっと疑問に思ってきた。爪や髪など、体の末端がきれいな人がほんとうの美人だとか、物事は細部にまで魂をこめて仕上げてこそ素晴らしいものとなるとか、その手の話を。

いまいち因果関係がつかめなかった。「細部の美しさが全体美をつくる」。なぜ?

爪や髪に意識を行き届かせる人は、美しい人というよりは「ある程度、時間に余裕がある人」を意味している気がしたのだ。多忙で爪にまで手をかけられない

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いつかオイスターバーで泣く日

いつかオイスターバーで泣く日

オイスターバーで泣いてしまう自信がある。

私の一日は、朝6時にスタートする。双子の娘たちが起床する前に、雑務をこなしておきたい。

その日のタスクを確認してから、お化粧とヘアアレンジを済ませる。外出の予定がある日もない日も、身支度は整えておきたい派。いろいろな音声配信を聞きながら、朝食の用意もする。余裕があればエッセイや短編小説を一篇、読む。

夜は、娘たちといっしょに雑魚寝スタイルを取っている

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ノート道を究めるのも楽しそうだと思った週末

ノート道を究めるのも楽しそうだと思った週末

noteではなく、また文房具のノートの話。

持ち歩き用のノート選びで悩んでいる、という記事を以前書いた。

何人かの方におすすめを教えていただき、いくつかの店を回ってきた(教えてくださった方々、ありがとうございました!)。

目がしょぼしょぼしてしまいそうなくらいたくさんのノートを見比べ、この2冊を買って帰ってきた。

エトランジェ・ディ・コスタリカの罫線ノートと、NOLTYのノート(アシンメト

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雪景色のメールに返信したから今がある

雪景色のメールに返信したから今がある

一人きりで過ごす人生でいいと思っていた時期がある。

若い頃、どうしても意思をうまく伝えあえない人がいた。ある男性の思いをわたしは受けとめられない状況だった。応えられないと、いくら心を砕いて言葉にしても、その人には伝わらなかった。

結局、わたしが怪我をする事態になり、その人には長い実刑判決が下った。

そこからは負のループだ。「そうは言ってもあなたにも落ち度があったんでしょう」と、はっきり言う人

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