春日知昭

日本の先進的ものづくりの未来を考えていきます。 世界市場に向けて、単純なものづくりだけ…

春日知昭

日本の先進的ものづくりの未来を考えていきます。 世界市場に向けて、単純なものづくりだけでは価値を失ってしまった日本のビジネス。その存在感を再び世界にアピールするにはどうすればよいでしょう? 著書『面白いことは上司に黙ってやれ』と組み合わせたリンク記事として綴っていきます。

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おっさんのチャレンジ!日本人はもっと海外に出ていかないとまずいんでね?

あまり人の事を偉そうに言えないんだけど、僕は今日本人がもっと海外に出ていくことを考えないとまずいなーと心から思ってんだよね。チャレンジしない国に未来はないと思う。残念だけど今の日本ではチャレンジすることが出来る可能性はかなり低くなってしまった。10年後の日本が凄く心配。だから僕はもうおっさんだけどチャレンジすることに決めたんだ。 だって日本の市場はどんどん小さくなっているし、斬新なアイデアはほとんど出てこないし、チャレンジしないで失敗しないことが一番大事な国になっちゃったん

    • どうやって中小企業をグローバル化させるか?

      この日経の記事、日本の今の状況を的確に表していると思う。20群にいる極一部のグローバルな企業が日本の経済を支えているという事。 だから世界的に見ても日本は大事だというのは、そのとうりだと思うのだが、問題は残りの企業(非グローバルな企業)がどうなるかだ。 僕は日本の市場はどんどん劣化していっていると思っている。 昔は有った創造力がどんどんなくなって、ローカルな縄張り争いに熱中している。もちろんそれも大事だと思うのだけれども、例えるなら『リンゴの皮の上(ローカル市場)で熱心に戦

      • 日本ではマクロな方向性をリードしてくれる『本当のリーダーが不在』

        日本ではマクロな方向性をリードしてくれる『本当のリーダーが不在』という状態が数十年続いていると思う。 会社もみんなそう(一部の例外を除いて)だと思うし、安倍さんが降りてから日本自体の首脳もますますそうなってしまった。 方向性を決められる人と実務をこなせる人は全く別なんだけど、日本では実務をこなす人が偏重されている。新しいアイデアを出して軌道に乗せられる人が居ない。せいぜいどこかの真似をするのが精いっぱい。結局、誰かの後を追いかけて一番ではなく二番でいるのが精いっぱいなのだ

        • もっと楽観的に仕事を楽しみたいなー。

          某外国の方々とビジネスの話をしていると、とにかく前向きなのに驚かされる。何かビジネスのネタになる事を一生懸命探している感じで、こちらも話していて楽しくなる。良い意味で欲がある感じだ。 新しい事に消極的で、後ろ向きな事しか考えない昨今の日本の方々とは大違いだ。とりあえず前向きに考えて考え尽くして最後にどうするのか決めればよいと思うのだが、昨今の日本人は最初からネガティブ感が多くて嫌になる。とりあえずポジティブに考えないと生まれ出てこないことも有るんだよね。 とりあえずネガテ

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        おっさんのチャレンジ!日本人はもっと海外に出ていかないとまずいんでね?

          お金がある方が良いに決まっている

          大分前だけど、児童相談所と話し合った事がある。うちには子供がいないので、家庭に恵まれない子を養子として縁組してもらおうと思って相談に行った。一応資格審査みたいなのは有って、それはパスできた。日本中に養子縁組を必要とされる子供はたくさんいるとのことだったから、すぐにでも縁組してくれるのかと思ったらさにあらず。 子供を預かる児童相談所と縁組される方の児童相談所の担当者が話し合って縁組するかどうかを決めるというのだ。僕は比較的高年齢だったことも有り、一件一件審査していたら永久に順

          お金がある方が良いに決まっている

          本当の学校が必要だ!

          僕は会社をやっているのだけれど、何でやっているかというと、世の中に自分の考える『より良い製品・考え方』を広めたいと思っているから。お金だけが目的ならもうちょっと違う方法でやるべきだけど、これだけはどうしても譲れない。本当に不器用だなーと思うが、仕方ない。 僕は大学を出ているけど、大学院には行っていない。どうも大学が好きになれず、勉強の仕方が判らなかったから。研究は好きだと思うんだけど、勉強のための勉強が大の苦手で、第2外国語とか一般教養とかが全くダメだった。 それに比べる

          本当の学校が必要だ!

          今の日本に必要なのは、根底から覆すこと。

          今の日本に足りないのは、過去の経験の延長で考えるのではなく、新しい事をゼロから生み出す努力だと思う。 この20年、僕は日本がいつかそれを始めてくれると信じてきた。それまでの日本の快進撃を考えれば、いつまでも立ち止まっているはずがないと思ったから。単純なものづくりはビジネスにならないと判ったのだから、その次は新しい何かを生み出す努力を日本が始めると信じていた。だが今回は違っていたようだ。ちっともそういう努力は始まらないどころか、どんどん悪い方向に進んでいる。どこかの記事に書い

          今の日本に必要なのは、根底から覆すこと。

          無駄な事をやる勇気を持とう。(マーケッティングバブルの崩壊)

          昨今、日本では何か新しいことを生み出そうというよりは、今までにあるものをいかにマーケッティングして市場を喚起していくかという事に血眼になっている。それが一番失敗する確率が低いし、評論家タイプの人が、頭で考えたとうりに物事が進む確率が高いからだろう。 だけど、それは戦国時代に狭い日本という領土の中で縄張り争いをしていたのと同じで、全体としては市場が広がるわけではないから、一部の人が勝ち残るだけで、全体は疲労して衰弱していくだけだ。結果としてインフラ系のビジネスをしている組織が

          無駄な事をやる勇気を持とう。(マーケッティングバブルの崩壊)

          こだわる場所が違わないか?

          ガラケーがガラパゴス化して滅んだように、昨今の日本はこだわる場所を間違えて失速することが多い様に感じる。物事の枝葉の部分のカイゼンには執念を燃やす日本人も、物事を本質的に見直す事はとても苦手なようだ。それは何百年も前の戦国時代から日本人は狭い国土の中で縄張り争いを繰り広げていたからで、わずかなこだわりの違いで領地を拡大することには執念を燃やしても、目の前に無限の荒野が現れて『西部開拓』をしろと言われると途端に尻込みしてしまう。 会社の中でも村社会の様に波風立てずに(失敗しな

          こだわる場所が違わないか?

          説得されたい症候群

          昨今、いろいろな人と話していて昔と違うなと感じるのは、『説得されたい症候群』の人が多くなったという事。 それに罹患している人は、何かを見たり知ったりした時に、自分がそれに関わるかどうかの判断を、それに対する周りの評価だったり、いかにそれが流行しだしているかとか、他のどんな会社がそれに興味を持っているかとか、それをやらないとどんなひどい目に合うか、とかいった情報に判断をゆだねる。自分がどう思うかは、二の次なんだなと感じさせる事が多い。 そういう人はそれに関わらない理由を探す

          説得されたい症候群

          今日本が一番しなくてはいけないことは何か?

          僕が最初に会社(東芝)に入ってやったことの一つが、電子機器が放射線を浴びた時にどれくらいで壊れるかの実験だった。(東芝の原子力発電所の制御装置の設計部署に配属された)放射線の照射施設に電子機器を持っていき、被爆させてどの程度で壊れるかという実験をすることだった。 だが、その実験の結果はすでに欧米での実験報告があり、結果はわかっている事の追実験だった。自分の実体験としてはとても面白かった(水中でボーっと光る放射線源をまじかに見れたことは今でも印象深く覚えている。)が、実験の結

          今日本が一番しなくてはいけないことは何か?

          負の遺産を無くそう

          朝からむかついた。 Cooが公園の土の上でおしっこして、さあ行こうと思ったら、変なおじさんがこちらを見て話しかけてくる。 「後片付けしないんですか?」というから何のことかわからず、「何ですか?」と問うと、「ウンチを拾わないのか?」とだんだん険悪な感じで聞いてきた。「してませんよ。余計なお世話です。」というと、「しましたよ!」といって、こっちに近寄ってきて辺りを探す。 ウンチなんかあるわけがない。そのことが判ったら、こんどは「私は犬は好きなんだけど、ちゃんと始末をしない連中が

          負の遺産を無くそう

          井の中の蛙から抜け出そう

          日本が戦後発展した原動力だったのは、日本の職人気質だった事はあまり異論がないのではないだろうか。物事の細部にこだわり、徹底的に改善することをいとわない職人気質が、いわゆる『カイゼン』によって世界に誇る日本製品の高品質を生み出していたのだと思う。しかし日本が発展し、生活が向上し、円高も手伝って日本での製品開発がコスト高になってしまったときに、融通の利かない職人気質は日本にとってマイナスの要素に転じてしまった。 それまで日本に製品のアイデアを提供して、日本での製品化を後押しして

          井の中の蛙から抜け出そう

          シンプルに考えよう

          世の中には二種類の人がいると思う。 物事を複雑に難しく考える人とシンプルに考える人と。 物事を難しく考える人は、概して自分の得意な分野に話を持ち込んで難しく解説する。一見すると正しい解説に聞こえるのだけれど、一番大事な話の立ち位置が間違えている事が多い。 そういう人が上司にいると大変だ。 物事をシンプルに見れてかつ細部の事も的確に理解している上司が理想だけれど、そんな人滅多にいないよね。

          シンプルに考えよう

          何処を目指すのか

          僕は最近日本がどんどん劣化しているように感じている。マーケッティングの仕方など見ていても、良く解釈すれば皆が凄く細かい所に気を使って事に当たっているようだけれど、悪く解釈すれば本質を見失ってうわべの競争を繰り返しているように見える。 日本人はほっておくとどんどん鋭く(ガラパゴスに)なる方向にいってしまう。どんどん鋭く細くなって、最後にポキンと折れるまで頑張る。 また、コロナ騒ぎも有って最近気が付いたのは、日本の人たちはマクロな成長する事を望んでいないんだなと言う事。成長よりも

          何処を目指すのか

          ビジネススピリットの創造

          日本ではビジネスの魂である『ビジネススピリット』という概念をちゃんと考えてきたことが無いと感じる。それは戦後、日本が考えなくても欧米が提供してくれていたからで、日本は欧米の真似をして手先を動かし、頑張って働いていればよい時代がずっと続いていた。だが、いまはそれではいけない時代になった。日本も新しいビジネススピリットを生み出していかなくてはいけないのだが、この20年来全くそれが出来ていない。僕はいつか日本も新しいビジネスを始めてくれると信じて待っていたのだが、一向に始まる気配が

          ビジネススピリットの創造