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どうやって中小企業をグローバル化させるか?

この日経の記事、日本の今の状況を的確に表していると思う。20群にいる極一部のグローバルな企業が日本の経済を支えているという事。
だから世界的に見ても日本は大事だというのは、そのとうりだと思うのだが、問題は残りの企業(非グローバルな企業)がどうなるかだ。


僕は日本の市場はどんどん劣化していっていると思っている。
昔は有った創造力がどんどんなくなって、ローカルな縄張り争いに熱中している。もちろんそれも大事だと思うのだけれども、例えるなら『リンゴの皮の上(ローカル市場)で熱心に戦っているうちに、リンゴの中身(グローバル市場)が腐ってしまい、結局皮も腐ってしまった。』という状態に向かっていると思っている。昔、『ガラケーがガラパゴス化して敗北した』『この世の春だった半導体業界がほぼ全滅』という事が有ったが、それと同じことがすべての分野で起きていると思う。今まで何とか持ち堪えてきた自動車産業も今危なくなっている。


この記事にあるように、日本の一部のグローバル企業は残ると思う。それら企業は特に日本に存在する必要性は無いから。ソフトバンクの様な投資企業や部品メーカー、高品質日用品など世界の需要を体感でとらえている企業は大丈夫だろう。


だが、過去の日本の繁栄を陰で支えてきた多くの中小企業はどうなるか?中小企業が大企業にはない先鋭的(職人的)な技術を持っていたから、日本の大企業も発展してこれた。
それがいまは危ない状況だ。なぜなら今までの中小企業は大企業の下請けとして頑張っていたが、大企業が劣化してきていて新しい仕事が減っているし、需要も現状維持が精いっぱいだろう。


これから大事なのは中小企業を世界に向けてグローバル化させることだと思う。もちろん一部の(20群の)中小企業はすでにやっているだろうけど、そのハードルは大企業がグローバル化するよりはるかに難しいと思う。多くの中小企業がつぶれていくだろう。


それにつれて、僕は近いうちに東京のビルビジネスが壊滅するのではないかと心配している。今も都心に素晴らしいビル群をどんどん建てているけれど、同然家賃は高額だし、中小企業が使えるようなところではなくなっていくだろう。20群のグローバル企業だけで東京のビル群を支えていけるのだろうか?リンゴの皮の上で縄張り争いをしているだけのローカル企業群が、高価な東京のビル群を支えていけるようには僕には思えない。都市バブルが崩壊するのではないかと心配している。


どうやって中小企業をグローバル化させるか?(僕自身もグローバル化するか?)を考えているが、簡単ではない。大きく言えば、この三つが課題と思っている。


(1)情報発信力が弱い
(2)海外とのコネクションが弱い
(3)的確な創造的ビジネス推進者がいない


言葉の問題とか、経験値とかが良く言われるがそんなのはあまり関係ないと思っている。上記を改善する様に僕は努力している。(つもり)考えてみると、この3つはソニーが国際企業ソニーであり得た最も重要なファクターだったと今気が付いた。


今すべきは、昔のソニー(やホンダなど)の創業の考え方を日本全体で推進することだと考えている。日本の世界に対するポジションを示すには、シンガポールやイスラエル、インドを見習うべきだと思う。


上記の3条件は国を挙げて取り組めば改善できる事柄だと思うのだが、日本の政治ではやらないだろうなー。さて、現状を改善するにはどうしていくべきか。

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