見出し画像

説得されたい症候群

昨今、いろいろな人と話していて昔と違うなと感じるのは、『説得されたい症候群』の人が多くなったという事。

それに罹患している人は、何かを見たり知ったりした時に、自分がそれに関わるかどうかの判断を、それに対する周りの評価だったり、いかにそれが流行しだしているかとか、他のどんな会社がそれに興味を持っているかとか、それをやらないとどんなひどい目に合うか、とかいった情報に判断をゆだねる。自分がどう思うかは、二の次なんだなと感じさせる事が多い。

そういう人はそれに関わらない理由を探すのには積極的だけれど、やりたいと考えるのには慎重だ。自分はやりたくないんだけど、周りがやると言うから、仕方なく自分もやるという理由付けが必要らしい。今の日本ではいかに失敗しないかが最優先だから、誰でもわかる(わかった気になる)『説得』を求めているのだろう。自分の判断でなければ、失敗してもそれを理由に言い逃れできるから。

いかにも昨今の日本にありがちなパターン。そういう考え方がベースに有ると創造的アイデアなんて出てくるわけがないよね。その病気に罹患していない人を探すのが本当に大変だ。大会社では相当上層部まで行かないとほとんどの人が罹患していると思う。困ってしまうのはそれに罹患しいるのかどうかを見分けるのが結構難しい場合があること。Covid-19 みたいなものか。それにかかっていても特に困った症状はないが、知らないうちに他人にうつしてしまう場合があり、たまに重傷者が死亡する。それによって社会全体が疲弊する。

そういうことを利用して、昨今のマーケッティングやメディアも、その病気に罹患した人に受け入れられやすい方式をとっている。いかに社会全体にこれから流行する商材か、その商材を取り入れないといかにひどい目に合ったり損をするかをアピールする方法だ。悪いことに、お役所の人にもその病気に罹患している人が多いようだ。原理は分かっていても僕にはそういうやり方は出来そうにない。

幸いな事に、僕の知り合いには段々に罹患していない人が増えてきているように感じる。『類は友を呼ぶ』かな。。。一人ひとり仲間を増やしていこう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?